うたごえはミルフィーユのクマちゃんについて語りたい。
こんにちは。自分がクマちゃんだと思ってる異常オタクです。
クマちゃんについて…と言いながら大体自分の話です。
だってクマちゃんは私だから(違います
知らない方のために簡単に説明しますと、『うたごえはミルフィーユ』とは…
つまり女子高生がアカペラをやるお話なんですが、もう一つ、「コンプレックス」が大きなテーマになっていて、それぞれのキャラクターが何かしらのコンプレックスを抱えています。
私がこの作品を知ったのは、推し声優の夏吉ゆうこさんが出演してるのがきっかけで、彼女が演じるムスブちゃんももちろん好きなんですが、
キャラとして一番好きなのは熊井弥子(クマちゃん)です。
クマちゃんのプロフィールを引用します。
低い声がコンプレックスで、誰とも喋ろうとしない子。
このプロフィールを見た時点で、「私じゃん」って思いました。
もちろん全く同じでは無いんですが、ちょっと私の話をさせてください。
私は小さい頃、保育園で声を発した事がありませんでした。
年長から通い始めたバレエ教室でも、一切声が出せませんでした。
喋るところを人に聞かれるのが怖くて…
これは場面緘黙症という情緒障害だった事を、中学生くらいになって知りました。
場面緘黙について詳しくは書きませんが、リンクを貼っておくので興味があったらちらっと見てみてください。
親から聞いた話だと、緘黙を発症してから声が低くなったらしいです。
元々低いのもあるし、ボソボソした喋り方になって、自分の声の音域の中でも一番低い所で話す癖が付いたんだと思います。
だから、だいぶ声が低いです。たぶんクマちゃんより低いです。通話だと大体男と間違えられます。
小学校に上がってからは一応話せるようになりました。
ただ、高学年くらいから、対人恐怖的な症状が出始めて、授業中に当てられるとか、日直とかでクラスの前で声を出さないといけないとか、そういうのがすごく苦痛になってきました。
中学生の時、親戚から家に電話がかかってきて、出たくないけど誰もいないので頑張って出たら、祖母と間違えられて、うまく話せなくて、
親戚が心配して家まで来たことがありました。
それ以来、電話はできなくなりました。
中3の途中から学校に行けなくなりました。理由は色々でしたが、学校に行くと大勢の前で話さないといけない事も理由の1つでした。
高校は、私みたいなワケありの子達が通う所に行ったので、ほとんどストレス無く通えました。
大学に入ると、美容院や歯医者の予約の電話を自分でするようになったり、研究室内の発表会があったりで、ちょっと大変でした。
電話しようと思うと緊張でお腹を下してしまうので、何回もトイレに行って、1時間くらい心の準備が必要でした。
発表しないといけない時も、お腹を下すので、気休めの薬を飲んで、何回も練習して台本を完璧に覚えてから発表してました。
そんな感じで、苦手だった事もなんとかできるようになって行ったんですが、今でも電話は怖くて、いつも後回しにしちゃうし、
初めての場所に電話するかバンジージャンプ飛ぶかの二択を迫られたら迷わずバンジーを選ぶくらいには緊張します。
緘黙は一応治った事になってるけど、自分では治ったと思ってません。
喋れる場面が増えたから目立たなくなっただけ。
今でも声を出しづらくなる時はたまにあって、でも必要に迫られたら頑張って無理やり喋ります。
そんな中で出会った、クマちゃんというキャラクター…
個人的なクマちゃんの好きポイントで、背が低くて骨格タイプはウェーブで顔タイプはアクティブキュートという所があります。
骨格タイプ??顔タイプ???という方のためにそれぞれの特徴を調べてきました
明るくて元気で華奢で女性的……声が低いのとは真逆の印象ですよね。
キャラクターって、普通は見た目と声、性格が一致するように作られてますが、そこが正反対になってるのが現実的ですごく良いし、そのギャップがクマちゃんのコンプレックスをより深いものにしてるんじゃないかなと思います。
オーディオドラマ #8で
「歌うなんて、私ともっとも遠い行為だよ」
と言っていたクマちゃんですが、なんやかんやあってアカペラ部にベース担当として入ります。
私も、基本的に人前で歌は歌えません。
自由に歌が歌える人がすごく羨ましいし、歌えたら人生楽しいだろうなって思います。
そんな人間でもアカペラのベースがやれるというのは、希望が持てていいなって思いました。
私は大学生の頃、良い友達に恵まれて、よく仲良しグループで集まって遊んだりしてました。
楽しかったけど、私は基本的にみんなの話を聞いてるだけで、たまに何か聞かれたら答えるくらいであまり面白い事も言えないし、みんなみたいな気遣いもできないので、
みんな私なんかといて楽しいのかな、私はここに居ていいのかな、仲良くしてもらうの申し訳ないな、と思って、帰ってから気分が沈む事がよくありました。
そんな私と似ているクマちゃんが、作中でみんなから優しくされたり、たくさんの人達がクマちゃんを好きになってくれて、応援してくれてるのを見て、勝手に救われた気持ちでいます。
ありがとう、山中さん、相川さん、うたミルを作ってくれた人達、ミルふぁむさん達(うたミルファンの名称です)、ありがとう…
リリイベのお話会で、クマちゃん役の相川遥花さんとお話する機会がありました。
15秒という短い時間の中で
「私も自分の声がコンプレックスで…」という話をしたら、
「全然!素敵な声だよ〜」と言ってくださいました。
お世辞だとしても、声を仕事にしている人にそう言って貰えて本当に嬉しかったし、あの日から声に対するコンプレックスが少しだけ薄まった気がします。
他のキャストさんも、私みたいなキモい声(なんて言ったら怒られるけど)の人間と普通にお話してくれるという事が、本当にありがたくて、私にとって良い経験になってると思うので、全然うまく喋れないけど、今後もお話会は積極的に参加したいです。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
来年始まるアニメを楽しみに、クマちゃんと一緒に頑張って生きます。
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