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レーザーが兵器になる時代

こんにちはY氏です。今日は先日新型レーザー兵器の試験に成功したとの発表があり、非常に興味深かったのでまとめさせて頂きました

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・まるでSFの世界

一昨日22日、とあるニュースが入って来た

それは5月16日にドック揚陸艦「ポートランド」に試験の為に搭載されていた"LWSD Mk2 Mod0"と呼ばれる150kW級レーザー兵器システム実証試験機がドローンに対する試験射撃を行い、撃墜したと報告された。

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・従来のレーザー兵器「XN-1 LsWS」

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揚陸艦ポンスに搭載されているLaWs(米海軍)

元々、米軍は1960年代より指向性エネルギー兵器を開発して来た歴史があり、2014年には揚陸艦ポンスに"XN-1 LaWS"と呼ばれるレーザー兵器が試験搭載されている。

しかし、"LaWS"の出力は30kW級であり、航空機やミサイルの破壊にはパワー不足で「重要な部品にダメージを与え行動不能にする」のが精一杯であった。

・レーザー兵器の大きなメリットとは

LaWSは兵器としては威力不足と思われがちだが、レーザー兵器には他の兵器には無い大きなメリットが存在する。それは

✔︎弾薬が無限

✔︎風や射程を気にする必要が無い

✔︎照準が非常に正確

✔︎一発100円

レーザー兵器の弾薬と呼ばれる部分は「エネルギーパルス」つまりエネルギー源さえあれば実質無限に撃つ事が出来弾薬代もかからない。その為通常の弾薬やミサイルが一発数千ドルかかるのに対して、レーザー兵器はエネルギーを生成する為のコスト、例えるなら電気代しか掛からない為1発1ドル前後で発射が可能。

スクリーンショット 2020-05-24 11.43.50

射撃精度も凄まじく、照準はオートフォーカス部品単位での照準が可能。従来の兵器の様に弾道特性、エネルギーの加減等は存在しない為、極めて正確な射撃が可能と言われている

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・新型レーザー兵器「LWSD Mk2 Mod0」

スクリーンショット 2020-05-24 11.27.00

映像は可視光線フィルターを通し射撃の様子が納められている。

報道にもあった通り、LWSD Mk2 Mod0は150kW級のレーザー兵器であり、公開された映像にはドローンを「撃墜」する様子が納められていた

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公開されていた映像内にあるドローンが撃墜される様子。機体から炎が上がっており、LaWSと比べてレーザー兵器の威力が向上した事が分かる

撃墜したのはRQ-2Cパイオニアと呼ばれるドローンだと推測され、全長4m程度のドローン。

160kWの出力ではドローン小型船舶"破壊"は可能なものの、実際にミサイル迎撃等に必要な出力は「300kW」と言われており、まだまだ威力向上が必要。しかし、米軍は将来的にレーザー兵器を実用化させ航空機にも搭載する計画もある。今後どうなって行くか、ステルス機の様なゲームチェンジャーに成るのか注目されている。

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