神奈川大学野球連盟 新入部選手【2023年度】


こんばんわ。Yです(@kngw_baseball)です
遅くなりましたが新年あけましておめでとうございます。2023年もどうぞよろしくお願いします。

さて、2022年12月22日に神奈川新聞の紙面上にて2023年度神奈川大学野球連盟の推薦入学予定選手が公表されました。2022年度は学生コーチ、マネージャー含めて150名の推薦合格者が公表されていましたが、今年は現時点で学生コーチ、マネージャー含めて167名の合格が発表されており、昨年度から17名も多くの合格者発表となりました。今回は、推薦合格者の中から映像などをみて個人的に気になる選手をピックアップして紹介させていただければと思います。


【おことわり】

・敬称略となります
・調べた中でも投/打が不明な選手がいるため、不明の場合は「??」で表記しています。ご了承いただければと思います。
・横浜国立大学に関しては推薦合格者発表はしていないので、リーグ戦開幕前後に判明すると思いますのでしばらくお待ちください。


推薦合格者一覧

各大学の投手と捕手の推薦合格者
各大学の内野手と外野手の推薦合格者



桐蔭横浜大学

太文字は甲子園出場選手

42名の新入生が推薦合格とか多くの選手が合格。甲子園に出ている選手は多くないものの各々の選手は粒揃いではないだろうか。その中でも特に注目したいのが投手では渡邊 夏一(霞ヶ浦)だ。

渡邊 夏一は在籍していた霞ヶ浦高校にソフトバンクに育成指名された赤羽 蓮がおり赤羽に注目が集まっていたが、この渡邊も赤羽に負けず劣らずの実力の持ち主。最速147キロのストレートを軸にカットボール、スライダー、スプリットなどの変化球を織り交ぜることができる。夏の大会では先発も任されるなど完成度の高い投手でリリーフで早い段階からリーグ戦での登板する可能性があるだろう。

投手では渡邊以外にも宇田川 怜王(右腕/桐蔭学園)は空振りを奪うことができるスライダーが武器のスリークォーター投手やゾーンで勝負し相手打者の芯を外す投球で凡打の山を築く堀内 友輔(左腕/青森山田)などにも注目したい。

野手で大幅にレギュラーメンバーが入れ替わるのと、昨年も佐藤 塁大(山村学園)がレギュラーを掴み、丸 優太(白山)はベンチ入りするなど1年生にも十分にチャンスは回ってくるのではないだろうか。そんな1年生の中では坪井 蒼汰(山村学園)大山 朝陽(中央学院)の2選手に注目したい。

坪井 蒼汰は右打の三塁手で高校通算37本塁打、そのうち11本塁打が公式戦で放つなど勝負強さを見せる強打者。37本塁打という成績で長距離砲のイメージを持ちやすいが、自分のゾーンまでボールを呼び込める懐の深さがあるので三振をしにくいタイプなのではないだろうか。卒業した吉田 晃誠(前橋商業/2023年からSUBARU)に近いタイプの選手で後釜に入りそうな選手。

大山 朝陽も右打の遊撃手。大山と同じく中央学院→桐蔭横浜大学へ進んだ平野 翔(2023年から日本製鉄東海REX)にも引けを取らない守備の安定感があり、外野からの中継プレーでは素早い送球で余裕を持ってアウトを奪う事が出来る。また走塁では一塁到達がヘットスライディング含めて4秒を切るタイムと最後流して4秒1台を計測するなど足の速さがあるので1番を任せることができるだろう。

その他にも長打力が魅力の大塚 智也(二塁手/右打/帝京)、広い守備範囲と球際の強さを誇る長野 圭太(遊撃手/右打/横浜商業)、勝負強い打撃を見せる大坂 啓斗(外野手/右打/横浜)などにも注目したい。







横浜商科大学

太文字は甲子園経験選手

28名の選手の推薦合格が決まった横浜商科大学。人数こそ他大学と比べると少なめの人数になっているが例年と比べると力のある選手が揃っているのではないだろうか。

投手で注目したいのは小林 侑斗(平塚学園)佐藤 諒音(向上)の2投手が早い段階からリーグ戦経験する可能性が高いので注目したい。

小林 侑斗は右のサイドとアンダーの中間のフォームからベース板までボールの勢いが衰えず、打者を差し込むことのできるボールを投げ込める好投手。夏は3回戦で夏準優勝の東海大相模高校相手に0−3で敗戦してしまうものの、3番手として6回から登板し4回を投げ無失点と結果を残した。

佐藤 諒音は135キロのストレートを軸にスライダー、カーブ、フォークなどの多彩な変化球を軸に粘り強い投球を見せる。特にスライダーの曲がりが鋭いため打者の空振りを奪うことができるボールに注目したい。

野手では大幅にレギュラーメンバーが入れ替わりとなり、1年生にもチャンスは十分に出てくるのではないだろうか。特にその中でもベンチ入りや代打などでの出場機会がありそうなのが渡辺 優斗(捕手/右打/敦賀気比)加藤 蓮(外野手/右打愛工大名電)の2選手だ。

渡辺 優斗は二塁送球が1.8後半を記録する強肩の持ち主で4期連続で甲子園にも出場するなど経験豊富な捕手の1人。打撃では下位打線に座ることが多かったものの、粘り強い打撃を見せることができ、粟田 千宙(愛工大名電/2023年からJPアセット証券)の後釜として1年春からベンチ入り、試合出場の可能性が非常に高いのではないだろうか。

加藤 蓮は夏の甲子園でチーム最多の9安打、出塁率は脅威の.611と1番打者として圧倒的な結果を残した。右打者ながらも二塁到達が8秒1台で走り、なおかつ雨でグラウンドコンディションの悪い中でのタイムとなると足を武器に出来るので、鷲田 亮太(八王子実践/2023年からテイ・エス テック)の抜けたセンターでのプレーの可能性もあるだろう

その他にもブレーキの効いたチェンジアップで打者のタイミングを外せる高橋 幸成(左腕/明徳義塾)や意外性のある打撃をしてくる松尾 一樹(外野手/左打/長崎日大)などにも注目しておきたい。




神奈川大学

太文字は甲子園経験選手

投手で注目したいのは松平 快聖(右投/市原中央)だ。
身長192cmから繰り出されるアンダースローはまさしく「浮き上がってくる」ボールで打者の空振りを奪うことができ、2年秋は28回を投げて29奪三振、3年夏は19回を投げて18奪三振の結果を残しており、四死球数も少なく安定感のある投手と言える。球速も最速で133キロで平均が120キロほどと、同じアンダースローでNPBで活躍した渡辺 俊介(現日本製鉄かずさマジック監督)とほぼ変わらない数字となっており、打撃に定評のあるリーグでどこまでの結果を残していけるかに注目したい。


野手陣は下級生も多く試合に出ていたのでそこまで大幅なメンバー変更はないものの、ベンチ入りメンバーは大幅に変わってくるだろう。その中で注目したいのが岩田 悠聖(外野手/左打/山梨学院)だ。岩田は1年夏から山梨学院高校でスタメン出場しており経験豊富。一塁到達タイムも4.0、二塁到達タイムが8.1台を記録するなど足もさることながら、ライナー性の強い打球を放ち、そのままスタンドインさせるパワーも兼ね備えている。ゆくゆくは梶原 昂希(大分雄城台→神奈川大学→横浜DeNAベイスターズ)のようなタイプの選手になるのではないだろうか。


関東学院大学

太文字は甲子園経験選手

秋は4位に終わった関東学院大学。下級生が多く試合に出ているチームだったので、神奈川大学同様に大きくメンバー変更はないものの山岸 翠(横浜創学館)堀内 拓斗(上田西)笹田 聡也(横浜)など1年生から主軸として活躍を見せた選手もいるだけにチャンスは十分にあるのではないだろうか。

投手で注目したいのは佐藤 陽大(右腕/横浜創学館)長友 稜太(右腕/宮崎商業)の2選手だ。

佐藤 陽大は安定した制球力と最速138キロのストレートを軸にガンガン押していくタイプの右腕。高校では外野手と兼任でプレーしていたが大学では投手で勝負する様子。変化球で勝負する投手は多くいるものの、ストレートで勝負できる投手はリーグ全体を見てもそう多くいるわけではないので、ストレートを磨いていけば大化けする可能性も十分にあるだろう。

長友 稜太は184cmの長身から繰り出されるストレートを軸に縦に曲がるスライダー?とチェンジアップを武器にイニング数以上の三振を奪うことができる本格派投手。高校から投手に転向しており、まだまだ投手としての経験はそこまで多くないものの、九州大会や甲子園などの大きな大会での登板もあるだけに、伸びしろは十分にあるのではないだろうか。

野手で注目したいのが三森 結大(三塁手/左打/桐生第一)堀本 一孝(外野手/右打/横浜創学館)の2選手だ。

三森 結大は広角に鋭い打球を放つことができる選手で、鋭いライナー性の打球を引っ張り放つこともできれば、プロ野球なのでも使用される上毛新聞敷島球場で逆方向へスタンドインさせることもできるパワーを兼ね備えている。3年性の夏は主に三塁を守っていたが外野も守ることが出来る。

堀本 一孝は走攻守全てにおいてバランスの取れた選手。打撃面ではチームNo.1とも言われる飛距離とファーストストライクを逃さない積極性を兼ね備えており、3年夏の大会では6試合すべてで「5番・ライト」でスタメン出場。打撃では22打数14安打8打点、守ってはライト前ヒットを本塁で封殺するなど強肩も見せており、大学でどれだけ飛躍できるかに注目したい。







神奈川工科大学

太字は甲子園経験選手

エース工藤 佑太(東芝)古掘 廉太(多良木)平川 巧(関東一)など下級生の頃からエース、主戦級として活躍していた投手陣が卒業。投手陣に関しては総入れ替えの状態となるだけに、1年生からでも十分登板機会がありそうな予感がする。

その中でも注目したいのは小林 廉(右腕/鶴岡東)福岡 大海(立花学園)の2投手に注目したい。

小林 廉は甲子園でも登板し、スライダーやチェンジアップなどの緩急を使って低めに丁寧に集めるサイドハンドとスリークォーター気味で力のあるまっすぐを投げるなどフォームを使い分ける姿は三上 朋也(元横浜DeNA)を彷彿とさせる。

福岡 大海はストレートとスライダーのコンビネーションで凡打の山を築く技巧派右腕。ラプソードで計測した結果では球速が最速で136キロ、回転数も2300回転を記録するなど、NPB平均2200回転を上回るストレートを投げることが可能な投手。この回転数があるからこそ凡打を気付けているのではないだろうか。

上記の2投手以外にも、アンダースローの潮田 慎之輔(右腕/大森学園)や力のあるストレートで甲子園で完投勝利を挙げた岡部 真之佑(右腕/明秀日立)など卒業したメンバーにも引けを取らない力を持っている選手たちが入ってきた。


野手で注目したいのは園山 賢生(一塁手/左打/聖望学園)だ。

園山 賢生は甲子園初戦で3安打の活躍を見せたのだが、その試合の第2打席で逆方向へタイムリーヒットを放ち追加点を奪っているのだが「2ボール2ストライクから80%の確率でストレートがくる」と相手の傾向を把握し打つなど、クレバーな一面もある。

その他だと映像が見つからなかったので、検索した結果のみにはなってしまうものの、梶 拓斗(右打/東海大相模)などは中学時代からポテンシャルの高さを評価されているスラッカータイプの選手と一度見てみたい部分はある。



以上が2023年度の神奈川大学野球連盟・新入部予定選手の紹介になりました。従来でいうと今回発表されているのは「推薦合格者」の枠となっており、この先新たに入部する選手がいて、メンバーリストが更新する可能性が十分にありますのでお楽しみに。また、分かり次第更新したいと思います。



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