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桐蔭横浜大学vs仙台大学 試合展望【大学選手権】


こんばんわ。Yです(@kngw_baseball)
今回は6月5日から始まる第72回全日本大学野球選手権大会の2日目、神宮球場で行われる「桐蔭横浜大学vs仙台大学」の試合展望を書いていきたいと思います。

2021年以来2年ぶりに神宮へ駒を進めた神奈川大学野球連盟代表の桐蔭横浜大学と春は8年ぶりに出場を決めた仙台六大学野球連盟代表の仙台大学の対戦となり、両チーム共にプロ注目選手が在籍するなどスカウトも注目してくる試合になることが予想されますので、微力ながらもこの試合を盛り上げるためにnoteにしていきたいと思います。


一塁側:桐蔭横浜大学(神奈川大学野球連盟)

チーム成績

2021年以来の大学野球選手権へ出場を決めた桐蔭横浜大学。
前回は国際武道大学相手にリードをするものの、終盤の8回、9回で3失点を喫してしまい初戦敗退に。その時にも出場していた選手たちが最終学年となりチームの中心となっているだけにどこまで粘れるかに注目したい。


投手陣

2023年春季リーグ戦投手成績

春季リーグ戦ではエースとして5勝を挙げて最優秀選手賞&最優秀投手賞の2冠を獲得した古謝 樹(④湘南学院)を軸に戦っていく形になるだろう。

NPBスカウトも注目する古謝

最速150キロのストレートを軸に空振りを奪えるスライダー、カウントを取れるカーブなどで勝負をすることができ、ストレートの平均球速も143キロ〜145キロと1試合の中でも球速差はほとんどないのが持ち味。ベストな形としては古謝が最後まで投げ切るのが1番良い形だが、仙台大学打線も強力なだけに縦に鋭く曲がる変化球を武器にリーグ戦でもリリーフエースとして3セーブを挙げた薮野 哲也(②鹿島学園)を筆頭に前回の神宮大会でも登板経験のある伊禮 海斗山崎 駿の桐蔭学園出身の両4年生も控えている。

リリーフエースの期待がかかる薮野
前回の神宮で好投した伊禮
前回の神宮ではほろ苦い結果だった山崎のリベンジに期待


野手陣

2023年春季リーグ戦野手成績

野手は強打で勝ち上がってきたという訳ではないが、その中でも主に1番を任されている岸本 大希(④長崎商業)と中軸を任されることの多い渡邊 浩伸(④秋田商業)加田 拓哉(③帝京)に注目したい。

岸本は2021年に出場した大学選手権でもスタメンで出場しており、その際には原田(現日立製作所)から二盗、三盗とそれぞれ完璧なスタートで決めており直後の打者の犠牲フライで本塁へ生還するなど足で1点をもぎ取ったと言っても過言ではないスピードを見せた。この春は途中から1番に定着すると出塁率.450を記録。リーグ終盤には本塁打も記録するなどパンチ力も兼ね備えており岸本の打撃が打線の起爆剤になるだろう。

足だけではなくパンチ力もある岸本

岸本の出塁を中軸を任される可能性が高い渡邊浩伸と加田の2人だ。
加田は1年春には全日本大学選手権で「6番・DH」でスタメンに抜擢。この秋は打率こそ高くはないものの3本塁打、11四死球とパワーに加えて際どいコースも見極めることができるようになった。渡邊はこの春からリーグ戦に絡んでくるようになった選手だが、サードを守り打率.400を記録し最多安打のタイトルを獲得するなど桐蔭横浜大学名物の4年生になると覚醒する選手が出てくる中の1人。この2人が4番or6番のどちらかを任される可能性が高い打者だが、試合の流れを引き寄せる一振りに期待をしたい。

1年春に神宮を経験した加田
大声で鼓舞する姿も印象に残る渡邊浩伸



三塁側:仙台大学(仙台六大学野球連盟)


チーム成績

秋は2年連続で明治神宮大会に出場するなど、ここ数年の飛躍が著しい仙台大学。春は8年ぶりに出場する形になったとは言え、全国常連校と呼んでも遜色ない力をつけてきた。

投手陣

2023年春投手成績

初戦でも先発が予想されるのが佐藤 幻瑛(①柏木農業)だ。

最速149キロを誇る佐藤

リーグ戦前の対TDK戦でも先発を任されるなど今、仙台大学の中でも勢いのある投手の1人。映像を見る限りだと140キロ後半の真っ直ぐを軸にスライダーとシンカー?のような打者の手元で曲がるボールを操るなど完成度が高い投手。この投手を軸に怪我から復帰した経験豊富な川和田 悠太(八千代松陰)、150キロに迫るボールで相手を圧倒するクローザー・ジャクソン 海(エビングボーイズ)の両4年生に制球力が非常に良い南 勝樹(③白鴎大足利)など様々なタイプの投手が在籍。今回の大学選手権に出場する中でも屈指の投手力を誇るチームなのではないだろうか。

優勝投手になった川和田。彼の復帰はチームとしても大きい
U22オーストラリア代表にも選ばれた経験のあるジャクソン
抜群の制球力を誇る南



野手陣

2023年春季リーグ戦野手成績

春のリーグ戦で10試合以上出場した9選手のうち7人が打率3割超えという超強力打線を誇る仙台大学。その超強力打線の中でも鍵になる選手が1番に入るだろう川島 優(④山村学園)、3番に入る主将の辻本 倫太郎(❹北海)の2選手だ。

特に1番の川島はこの春リーグ記録タイに並ぶ20盗塁を記録した韋駄天。出塁率はチームトップの.547を記録しており2打席に1回は必ず出塁をしていることを考えると彼の出塁で得点する確率が大幅に上がるのでなんとしても塁に出たいところ。

核弾頭でもある川島

そして、3番に入る辻本は走攻守全てにおいてハイレベルな選手であり、今年のドラフト候補としても上位に上がってくる選手の1人。大学日本代表にも選出された実力はもちろんだが、キャプテンとしてもハイレベルな選手で精神的支柱のようなポジションだと感じるだけに彼を勢いづかせると仙台大は手をつけられなくなるだろう。

大学日本代表候補にも選出された辻本

上記2選手以外にも正捕手・坂口 雅哉(④八王子学園八王子)は欠場した試合があったが、春14打点と勝負強さを発揮すれば、平野 裕亮(山村学園)、小田倉 啓介(霞ヶ浦)の両3年生内野手も10打点を超えており勝負強さに要注目だ。


試合の見どころ

①桐蔭横浜大バッテリーvs仙台大・川島の足
→1シーズンで20盗塁を決めた仙台大・川島を桐蔭横浜大バッテリーがいかに走らせないか、走られたとしてもスタートを遅らせることが出来るかが鍵となるだろう。


②桐蔭横浜大・古謝vs仙台大・辻本の日本代表候補対決
→2選手共に6月の大学野球日本代表候補合宿へ参加が決まっており、合宿中では紅白戦やシート打撃などで対戦する可能性がある両者が代表候補合宿の前に神宮の地で対決。お互いの意地がぶつかる見どころのある対決になるだろう。


③NPBスカウトへのアピールの場
→桐蔭横浜大学は古謝、仙台大は辻本やジャクソンなどNPB入りを目指す選手たちが在籍するチーム同士の対決になるだけに、スカウトも集まることが予想される。その中で、持っている力全てをぶつけ自らの手で扉をこじ開けることができるか。


以上が桐蔭横浜大学vs仙台大学の両チームの注目ポイントになります。
書ききれていない見どころなどもありますが、それは大会2日目(6月6日)の神宮球場第1試合、試合開始9:00からの試合を球場で両チームの試合を観戦することを強くオススメします!


Special Thanks
H.ERO@奮い立て仙台球児(@ozex41)さん
今回のnoteを書くにあたり、仙台大学の写真と成績をお借りさせて頂くことにご快諾いただきありがとうございました!



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