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神奈川リーグドラフト候補〜関東の安打製造機・関龍摩〜



こんばんわ。Yです(@kngw_baseball)

前回は桐蔭横浜大学の渡部健人選手について取り上げました。まだご覧になられていない方は下記から是非ご一読いただけると幸いです。

渡部健人選手がプロ志望届を出した次の日に関東学院大学・関龍摩選手がプロ志望届を提出し、9/7に大学野球連盟のHPにアップされていました。リーグ戦で通算94安打を放ち100安打目前の関選手について今回はご紹介させていただければと思います。

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【打撃】

リーグ戦では6シーズンで94安打を記録したバットコントロールに定評がある右の外野手。関東学院大学進学後は1年春からスタメンとして出場し、フルスイングからレフト方向へ強い打球を放ち本塁打や長打を記録することも出来れば、センターから右方向へ野手の間を抜く球足の速い打球を打つことも出来る非常に柔らかい打撃が持ち味。昨年10月の横浜市長杯では東海大学の山崎伊織、松山仁彦というタイプの違う左右の投手を相手に4安打2打点と結果を残したのと同時に初対戦の投手への対応力の高さも見せた。

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左足を上げたのと同時にテイクバックを完成させ、あとはボールに合わせてバットを出していくだけという非常にシンプルなフォームであり、自分の間が作れており、さらに力感がほとんどなくエンドランや右打ちなどにも即座に対応できる柔らかさは社会人などを見てもこの様な打撃が出来る選手はほとんどいないのではと思います。



【走塁】


NPBでも三塁到達タイムが12秒を切ると俊足の部類になると言われていますが、1年春のリーグ戦、デビュー戦となった雨の横浜スタジアムでの試合で手動計測で11.33のタイムを記録。雨の時は非常にスリップしやすく、NPB選手でも足を取られてしまう事が年に数度ある人工芝のグラウンドでこの走塁が出来るというのは如何に彼のレベルが高いかが窺えると思います。また、別日の試合では土のグラウンドでもある相模原球場で2塁到達7.63、三塁到達が11.26を記録しており、NPBの選手の中に混ぜても俊足と言えるではないでしょうか。


【守備】

下級生の頃はライトでの出場も多かったのですが、3年生以降は主にレフトを守るように。守備俊足を生かして広範囲を守れるのが特徴で上記の映像にもあるように打球に対する反応もよく、球際にも強いプレーを見せる事が出来るのが特徴。今年のOP戦ではホームラン性の打球を好捕するなど守備面でもレベルが高いと感じます。


リーグ戦通算成績

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6シーズンの内3シーズンで4割を超え、5シーズンは3割を超えるなど成績はもはや説明不要。67試合に出場(そのうち2試合は代打出場)し、無安打に終わった試合はわずか6試合。出塁できなかった試合に関してはなんと4試合だけという異次元の成績を残しているあたりは今年のドラフト候補の大学生ではNo1なのではないでしょうか。



【総評】

打撃面に関してはリーグトップどころかここ数年の中でも完成度は非常に高い選手だと感じています。広角に打ち分ける事の出来るバットコントロールに加え、ハマスタの中段あたりまで飛ばせるパワーに加え、外野の間を抜けば一気に三塁まで狙う事の出来る走力、そしてその走力を生かした広い守備範囲などここ数年の神奈川リーグからプロ志望届を出した選手の中でも高水準のポテンシャルがあると思います。一方で懸念されるのが肩の状態。横浜DeNAの河原スカウトが「後は送球の精度を高めることぐらいですかね」というコメントを残しているのが気になります。というのも、中学時代は投手だった関選手ですが、肩痛により外野手へ転向。リーグ戦では外野手ということもありそこまで守備機会が多くないものの今後のことを考えるのであれば肩まわりの強化も重要になってくるのではないでしょうか。ただ、現時点ではドラフト会議で名前が呼ばれる可能性は高いように感じます。



以上が関龍摩選手への簡単な紹介記事になります。9月12日から秋季リーグが開幕し、関龍摩選手は恐らくですが「3番・レフト」でのスタメン出場が予想されます。残り6安打に迫ったリーグ通算100安打の達成も期待されますが、100安打では止まらず110安打、120安打と安打数を伸ばしていってもらえれば指名される可能性ももっと上がってくるのではないでしょうか。そんな関選手を是非とも9月21.22日に横浜スタジアムで観戦が出来るので観に行かれてはいかがでしょうか。






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