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神奈川リーグドラフト候補〜桐蔭の要・吉田賢吾〜


こんにちわ。Yです(@kngw_baseball)
遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。
2021年は大変お世話になりました。2022年もよろしくお願いします。

2022年1本目のnoteはここ数年、連続してNPBへ選手を輩出している神奈川リーグのドラフト候補紹介をしていきたいと思います。2020年から勝手にリーグのドラフト候補紹介記事を作成させていただいていますが、このシリーズも早くも3年目となりました。2020年は渡部 健人(桐蔭横浜大学→埼玉西武ライオンズ)関 龍摩(関東学院大学→JFE東日本)の2名を、2021年は梶原 昂希(横浜DeNAベイスターズ)飯田 琉斗(ENEOS)菊地 大稀(読売ジャイアンツ)の3名を紹介させていただきました。2022年は各大学に注目選手が集まっており例年と比べるとNPBを狙える選手が多く在籍しており、リーグ戦でも熱線が期待されています。

2022年候補の第1弾として紹介するのは、先述した渡部 健人と共に自主練習をし強打の捕手として大学日本代表候補合宿にも招集され、NPBからも注目されている桐蔭横浜大学・吉田賢吾選手を取り上げたいと思います。



経歴

横浜商科大学高校では2年夏から背番号12でベンチ入りをしており、3年時には主将兼4番としてチームを引っ張った。桐蔭横浜大学進学後は2年生秋に「ファースト」として試合に出場し始めると、卓越したミート力を武器に安打を量産。3年春からは「4番・キャッチャー」としてチームの要として活躍。春のリーグ戦優勝に貢献すると秋もチームを2位に導くなど桐蔭横浜大学の要として活躍している。また渡部健人が在学時には共に自主練習をするなど、NPB選手の近くで多く学んだ経験もある。


打撃

2021年6月7日 全日本大学野球選手権vs国際武道大学戦@明治神宮野球場

相手投手の始動に合わせて左足を上げるシンプルなフォームで打席に立つ選手で、チャンスの場面での勝負強さを兼ね備えた右の中距離砲で本人も渡部健人のように本塁打を放つタイプではないと語っている。その中でも特にミート力は群を抜いており、そのミート力を証明する材料として現れている数字が2021年のリーグ戦では春に2つ、秋に1つという異次元の三振数の少なさを記録。特に秋は開幕戦の第1打席に横浜商科大学・飯田(ENEOS)から喫しただけで45打席連続無三振という結果を残している。基本的に追い込まれる前に仕留めるという打撃スタイルというのもあるが、その中でもリーグ戦3季連続で打率が上位3位に入るなど甘い球を逃さずに捉える技術はここ数年の神奈川リーグでもトップクラスに入ってくるのではないでしょうか。相手投手の左右はあまり気にしないタイプにも感じるが、神奈川リーグでは左投手が少なくサンプル数も少ないため、判断はかなり難しい部分があるものの2020年6月の全日本大学野球選手権では、国際武道大学の原田・板川両左腕から4安打を放ち、特に第1打席では公式戦初本塁打となる1本を含むなど固め打ちをしている印象が強く、打点を挙げている打席に関してはほとんどの打席で複数打点を挙げており、特に2021年秋に関しては約7割の打点を複数打点で挙げている。

年度別リーグ戦成績
利き腕別成績
公式戦 全打席結果




守備

2021年6月7日 全日本大学野球選手権vs国際武道大学@明治神宮野球場


2塁送球タイムはバラつきがあったものの、平均しても1.8秒後半〜1.9秒前半と大学生の中ではトップクラス、NPBでも平均値以上の数字は叩き出しているのではないでしょうか。ファーストの守備でもハンドリングが柔らかくショートバウンドの送球でも上手く掬って捕球をしているシーンも何度か見られたため、内野手としても計算をする事ができる。しかし一方で齋藤監督からリード面での甘さを指摘された経験もあるなど、捕手としての経験値があまり多くない。しかしその分固定概念に囚われたリードがないため、相手チームからしたら配球を読むのは中々難しいのではないでしょうか。またキャッチャーフライの追い方も少し怪しい部分があったのでここは練習あるのみといった感じではないかと思います。




走塁


走塁面に関しては特出した武器を持っているわけではないものの、一塁駆け抜け4.23(最後流し気味)で盗塁数も3シーズンで5個と、捕手の中ではかなり足の速い部類であり、他の選手たちに混ぜたとしても比較的速い部類に当てはまるのではないでしょうか。




総評

2022年の神奈川リーグでは神奈川大学・土井 克也関東学院大学・磯 一輝横浜商科大学・粟田 千宙など下級生の頃からリーグ戦経験のある選手が多く、特に捕手としての経験値は粟田や磯の方が経験値的な部分ではかなり上なのではないでしょうか。ただ、打撃面ではリーグでもトップクラスであり、特に同じ右の中距離砲でもある土井と比べると吉田賢吾の方がワンランク上だと感じています。今のNPBで言えば牧秀悟(DeNA)にタイプとしては似ているのではないでしょうか。リーグ戦での実績は十分なものがありコンタクトやパワーツールに関してはリーグでもNo.1と言っても過言ではないでしょう。2022年は大学日本代表としてアジア大学野球選手権の開催が予定されている為、NPBを狙うためにはアジア大学野球選手権の日本代表として選出されるのはかなり重要になってくるのではないでしょうか。その為にもリーグ戦での結果はもちろんのこと、投手陣のリードや主将としての立ち振る舞いなどの内容も重要になってくるのではないでしょうか。


以上が吉田賢吾選手の簡単な紹介記事となります。
2022年のリーグ戦日程はまだ公表されていないですが、ここ数年の傾向でいえば横浜スタジアムでの開催分に関しては有観客開催になる可能性が非常に高い為、是非ともドラフト候補を観に足を運んでみてはいかかでしょうか。

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