2021年春 神奈川リーグ展望


こんにちわ。Yです。

遅くなりましたがあけましておめでとうございます。2021年もよろしくお願いします。

さて、昨年に引き続き、新年1発目として2021年の神奈川リーグのリーグ戦展望をいち早く書いて行こうかなと思います。昨年は新型コロナウイルス感染症対策の一環として原則無観客試合での開催となり、一部球場だけ観戦が可能という状態でした。今年もどうなるか現時点では不透明な部分が非常に多いのですが、観戦できるのを祈りつつ書いて行きたいと思います。


1位 桐蔭横浜大学

昨年秋はリーグ優勝に加え、横浜市長杯も制覇するなど勝ちで締めくくった桐蔭横浜大学。中心メンバーとして試合に出ていた渡部 健人(埼玉西武ライオンズ)、瀬戸 泰地(トヨタ自動車東日本)片山 皓心(HODA)森下 蓮央(JR四国)瀬戸 泰地(トヨタ自動車東日本)杉山 雄哉(日本製紙石巻)などセンターラインにエース、4番が卒業。大きくチームが変わってくることが予想されます。その中でも中心投手として期待されるのが菊地 大稀(4年・佐渡)。最速昨年は秋のリーグ戦で4試合に登板し自己最速を更新する148キロをマーク。真っ直ぐで勝負が出来る投手で将来的には150キロも十分に出せるポテンシャルはあるのではないでしょうか。後は変化球の中で決め球として使えたり、ストレートが走らなかったときの軸となるボールを作れればNPBも狙えるのではないでしょうか。

野手で注目したいのがセンターラインと中軸を打つ選手が誰になるかという部分。捕手は秋にレギュラーとして活躍した森下 蓮央と下級生の頃からベンチ入りしており経験値の高い手島 涼(JR東日本東北)の2名が卒業。一昨年は大貫 快人(JPアセット証券)と今の4年生以下には捕手としてのリーグ戦経験があまりなく、フレッシュなメンバーで臨む所がどうでるか。経験が少ない中、リーグ戦の雰囲気を掴んでいる吉田 賢吾(3年・横浜商科大高)山田 翔斗(4年・東海大相模)の2名が正捕手争いをしてくるのではないでしょうか。吉田も山田も捕手としても内野手としても出場ができる選手で、2人とも強打の打撃が持ち味。リード面やブロック面などまだまだ未知数な部分も多いが、それ以上に楽しみの方が強い2人です。二遊間では瀬戸 泰地杉山 雄哉が不動だっただけに誰が割ってくるのか。まずショートの候補には平野 翔(3年・中央学院)がレギュラーに1番近い位置にいるのではないでしょうか。個人的にもOP戦で1〜2試合程度しか観たことないですが、OBでもある中井 諒に負けず劣らずの安定感のある守備があります。打撃でも当てる打撃ではなく逆方向にも強い打球を放つことが出来ている。1年秋からベンチ入りしており昨年の秋にはリーグ終盤にチャンスを貰うと、満塁の場面で走者一掃のスリーベースを放ち1試合4打点を記録するなどチャンスでの勝負強さを兼ね備えている。セカンドに関しては瀬戸が出場していなかった一昨年の全日本大学野球選手権でスタメンしていた山口 海人(4年・尾道)がやや争いの中ではリードしているのではないでしょうか。山口は足が非常に速く、相手バッテリーにプレッシャーを与えられるのではと思います。桐蔭横浜大学の第13代主将に選ばれており、部員数の多いチームをどう引っ張れるかにも注目。他にも先ほどショートの候補として挙げた平野もセカンドが出来るだけに、セカンド、ショートのポジションを誰が守るのかが全く予想ができない。ただ、この2つのポジションは平等にチャンスがあるだけに新1年生を含めての激しい競争になりそうな感じがします。

センターラインの最後、センターには山根 一輝(4年・岡山理科大附属)が入りそう。昨年のリーグ戦では主にレフトでスタメン出場していたが、俊足を生かしたプレーが持ち味の彼をセンターで起用するのも面白いのではないでしょうか。空いたポジションには三上 ケビン(4年・叡明)福田 真夢(2年・作新学院)、新人戦で活躍した金井 涼太(3年・樹徳)嘉茂 琉星(3年・常葉大橘)なども候補に挙げられるだけにこちらも誰がスタメンとして出るのかが非常に楽しみでもあります。





2位 神奈川大学

昨年のレギュラーが多く残る神奈川大学。特に投手陣は昨年の中心だったエース前田 秀紀(4年・聖光学院)を軸に神野 竜速(3年・西武台千葉)川合 勇気(3年・掛川西)の3本柱が大崩れしなければ自然と勝ちゲームを多く作れるのではないでしょうか。前田の後釜を担う投手として今年は小浦 稜平(3年・白山)七俵 陸(3年・創成館)の2人に期待したい。2人ともリーグ戦経験はないが、六大学や東都相手のOP戦でそのポテンシャルの片鱗を見せつけており今年のリーグ戦でのデビューに期待したい。またスケール感だけで言えば190cmを超える大型左腕の木村 渓人(2年・山梨学院)をOP戦などでどんなボールを投げるのかを見てみたいし、和田 楓雅(3年・八戸工大一)は珍しいアンダースローであり相手打者の目線を変えるのも面白いのではないだろうか。

野手陣では下級生の頃からチームを引っ張ってきた正捕手の奥村 幸太が卒業。この捕手争いに誰が入ってくるか。リーグ戦ではDHとしての出場が多かった土井 克也(3年・唐津商業)が筆頭にOP戦を観戦したときにキャッチングが上手いと感じた佐藤 旭(3年・日本文理)が候補ではないでしょうか。2年生〜4年生捕手は総勢11人在籍しておりここに新1年生を加えたレギュラー争いが激しくなるのではないでしょうか。内野手では柴垣 大(2年・川之江)や安定した守備と俊足が武器の渡邉 宏祐(4年・桐光学園)の俊足堅守タイプの選手にノーノーを打ち崩した龍 健太(3年・武修館)、打席数こそ少なかったがパンチ力を見せた佐古 一馬(3年・山梨学院)と二遊間はタイプの違う選手が揃っており、レギュラー争いに注目。一塁は主将の渡邊 諒(4年・大分商業)小林 将輝(4年・桐光学園)秋元 健吾(4年・横浜隼人)と打撃が持ち味の3選手が候補ではないでしょうか。特に小林は強く振れる選手で一塁以外にもDHなどでの出場の可能性も十分にあるだろう。

外野手では梶原 昂希(4年・大分雄城台)が最終学年となり残り31本となったリーグ戦通算100安打への達成に期待がかかる。梶原がセンターを守り両翼には丹沢 海輝(4年・山梨学院)酒井田 二朗(3年・県岐阜商)新井 廉人(2年・福岡大大濠)の3名が昨秋のリーグ戦でスタメン出場しており3人で2つのポジションを争うのではないでしょうか。





3位 関東学院大学

投手は長島 光希(4年・健大高崎)が昨秋のハマスタで140キロ中盤を記録しており、今年の主戦投手として投げるのでは。冬次第ではあるものの、球速の伸び方には期待したい。あとは軸のなる変化球が揃ってくれば上のステージも十分に狙えるのでは。2戦目には嶋田 勘人(3年・坂井)を筆頭に上ノ山 倫太朗(3年・啓新)高木 唯楓(3年・東京都市大塩尻)が一皮むけてくれれば面白くなってくる。リリーフには最速146キロ右腕の岡野 竜也(4年・名古屋経済大高蔵)佐取 達也(3年・作新学院)七原 執(3年・健大高崎)などが控えており投手陣のポテンシャルに関しては他の大学と比べてもレベルが高いのではないでしょうか。

野手では関 龍摩(JFE東日本)古寺 宏輝(HONDA熊本)冨田 慎太郎(四国IL・香川)の中軸3名が卒業。ファースト、サード、レフトの3枠が空いた今年の関東学院大学。1年生の頃から試合に出続けていた中心選手の卒業でこの3ポジションを誰が守るのか。まずファースト・サードの候補があまり思いつかない。というのも、昨年観戦したOP戦ではほとんどの試合でファーストは古寺、または卒業した川端 大輝が守っており、サードには冨田が守っており下級生が守っているのをあまり観れていないというのが正直な所。観れている中ではファーストでは小林 遥陽(4年・武相)高木 飛我(3年・柳ケ浦)などは強く振る事が出来る選手なだけに候補に入ってくるのではないだろうか。ただ、サードが全く読めないだけに両ポジション共に新1年生を含めた全選手にチャンスはあると思いますので春のOP戦やキャンプが重要になってくるのではないでしょうか。二遊間では主将の久保 優斗(4年・高岡商業)大河内 陸斗(2年・作新学院)が務めるのではないだろうか。個人的には、1年生からリーグ戦経験があり安定感のある守備が持ち味の谷 直哉(3年・花巻東)の活躍に期待したい。

外野手争いはここ数年の中でも非常にハイレベルな争いになるのではないでしょうか。2018年秋の首位打者を獲得した松井 惇(4年・東海大菅生)を筆頭に、仁藤 圭悟(4年・島田商業)国崎 澪(2年・向上)が経験値でリードしているのではないだろうか。さらに宮下 賢(4年・樟南)細田 一輝(3年・東海大相模)の俊足が武器の選手も候補に入ってくるのではないでしょうか。OP戦でしか観れてないが門間 大樹(3年・国士舘)菅 直樹(4年・駒大苫小牧)の2人も強いスイングが出来る選手で上記に挙げた選手とはまた違ったタイプでベンチ入りすればかなり面白い存在になるのではないでしょうか。





4位 横浜商科大学

エースだった藤村 哲之(東芝)が卒業したものの、主将に任命された最速154キロ右腕・飯田 琉斗(4年・向上)が藤村に負けず劣らずのポテンシャルを持っているだけに飯田がどれだけ粘れるかがポイントになってくるのではないでしょうか。2番手には河野 颯太(4年・横浜商科大高)斉藤 倖介(3年・花咲徳栄)の両投手に期待したい。河野はリーグ戦でも登板経験があり軸になる変化球が出来てくれば安定感が今まで以上に増してくるのではないでしょうか。斉藤も投げているストレートに関しては非常に良いものがあるだけに、リーグ戦での登板に期待したい。

野手は昨年からの中心選手が数多く残っているのが今年の商大。内野手では近藤 南月(4年・横浜商科大高)鳥井 蓮(4年・九州国際大付属)のリーグ戦経験のある選手に加え、昨秋からスタメンとして出場している千葉 龍大(3年・平塚学園)やハマスタで本塁打を放った野道 大誠(2年・敦賀気比)が残る。特に野道に関しては決して大柄な選手ではないもののパンチ力がありOBの谷口 諒や古川 卓人のようなタイプの選手になれる可能性を秘めておりこの先注目の選手の1人。

外野手では鷲田 亮太(3年・八王子実践)がトップバッターとして安定感が非常に増しておりこの春はさらなる活躍が期待できる選手の1人。他にも成本 龍哉(3年・花咲徳栄)斉藤 玄(3年・横浜創学館)が出てくると中々面白いのではないでしょうか。





5位 神奈川工科大学

古堀 廉太(3年・多良木)工藤 佑太(3年・鶴岡東)の両右腕が今年も健在。この2投手以外にも平川 巧(3年・関東一)八神 辰大(3年・逗葉)など新3年生に好投手が揃っており中々面白い選手層ではないでしょうか。後は2年春以来登板のない浅野 能輝(4年・横浜隼人)が復活してくれば安定感のある投手陣で3点以内に相手打線を抑えられるくらいのポテンシャルはあるのではないでしょうか。

野手では正捕手だった角田 隆也、ショートのレギュラーだった大塚 太一(日本製鐵東海REX)、センターの坂田 航が卒業しセンターラインの変更が大きく出てくるのが今年の神奈川工科大学。センターラインではないが、昨年からスタメンで出場している早坂 秀太(4年・関東一)や昨年の秋のリーグ戦で打率3割越えの記録を残した熱田 光俊(4年・帝京三)、4番を務めた本橋 実生(4年・東海大菅生)、リーグ戦デビューをした原田 耀大(3年・日本航空)など経験者が多く揃っているだけにリーグ戦経験の少ない選手をカバーしていきたいところ。

外野手では昨秋のリーグ戦でベンチ入りしていたのが磯 勝哉(4年・磯子)のみでレギュラー争いは横一線のスタートになるのではないでしょうか。現時点の入部予定選手では6名の外野手がおり、この新1年生を含めての争いで誰がリーグ戦のスタメンに名を連ねるのかが非常に気になる。





6位 鶴見大学

昨秋は苦しい戦いが続いた鶴見大学。大車輪の活躍をした代田 涼輔(ハナマウイ)と中心投手として投げていた須藤 貴大(IMF BANDITS富山)が卒業。何名かベンチ入りしているものの登板機会はそこまで多くなかったのでこの春は全投手が横一線での争いになるのではないでしょうか。その中でも桒野 弘太郎(3年・川崎北)に注目したい。昨秋もリーグ戦でも先発経験がありまとまった投手という印象があり、リーグ戦での登板機会があるのであれば注目してみたいと思う。

野手では首位打者とベストナインを獲得した佐藤 駿平(4年・茅ヶ崎西浜)と主将で昨年の秋のレギュラーメンバーでもある鋤柄 雄太朗(4年・藤嶺藤沢)の2選手が中心になるだろう。1番鋤柄・3番佐藤の昨年と同じ打順に加え、昨年秋のリーグ戦でスタメン出場していた加賀谷 雄登(3年・飛龍)を1番に置き3番鋤柄・4番佐藤の並びでも面白いのではないでしょうか。





2部1位 松蔭大学


2017年春以来、4年ぶりの1部復帰をした松蔭大学。昨秋は2部に関しては無観客試合だったため観戦ができていない状態なのでどういうチームかが全くわからない状態になってしまっている。投手は牧内 都(3年・磯子)が主戦として登板。井上 凌祐(3年・横浜創学館)安部 翔(3年・アレセイア湘南)がリリーフとして登板しておりこの3投手が軸として投げるのではないでしょうか。松蔭大学にはエースとして1部昇格の立役者になった堀江 俊介コーチがおり投手陣に注目したい。

野手では昨秋2部の打点王・弘中 真澄(4年・川崎北)が中心になるだろう。あとは弘中の前にどれだけランナーを貯められるか。1部の投手陣相手にどこまでチャンスを作り弘中でランナーを返せるか。見所は多いだけに早く見たいチームの1つ。




以上がリーグ戦展望になります。情勢としては芳しい状態で無いことは十分承知しているものの、4年生にとっては大学最後のシーズン。どんな形であれ選手たちにはプレーしてもらいたいという気持ちがあります。その為にも今、自分が出来ることをしっかりとやった上で春を待ちたいと思います。





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