神奈川リーグ 優勝の行方
どうも。Yです。
今回は、熱戦が繰り広げられている神奈川リーグから優勝の可能性がある3チームの成績などを基に優勝の行方をこちらに残していきたいと思います。
現時点で優勝の可能性を残しているのは、桐蔭横浜大学(現在1位)、神奈川大学(現在2位)、関東学院大学(現在3位)の3チームに絞られました。例年だと最終週を残して優勝が決まる事が多かっただけに、今年は優勝決定戦の可能性も十分に残っているので最後までどのチームが優勝するのかが全く読めない状況になっています。今回は3チームのここまでの成績と予想スタメン・先発などを書いていきたいと思います。
※敬称略になります
桐蔭横浜大学(現在1位)
昨年の秋はリーグ戦優勝と横浜市長杯優勝の2冠を達成した桐蔭横浜大学。主力選手が多く抜けたチームで開幕戦をタイブレークの末、サヨナラ負けを喫するなど苦戦を強いられるかと思われていたが、その後は桐蔭らしい堅実な野球で勝ち星を積み重ねていき、あっという間に首位に立ち最終週へ。開幕戦こそうまくいかなかったものの、徐々に下級生の台頭と昨年の主力組のレベルアップが上手く噛み合い始めたのも大きな要因の1つではないでしょうか。下級生の台頭として紹介するのであれば古謝 樹(2年・湘南学院)は外す事ができない選手。最速145キロのストレートに切れ味抜群のスライダーで三振を多く取るというよりかは打たせて取るタイプの投手。リーグ戦初登板となった4月4日の対神奈川工科大学戦では7回までノーヒットピッチングを見せリーグ戦初勝利を挙げると、その後はチームのエースが登板する1戦目を任されるようになり、4試合のHQSを含む6試合に登板し4勝1セーブ、防御率1.89を記録しており、エースと呼べる投手になっているのではないでしょうか。
上級生では金井 涼汰(3年・樹徳)、吉田 賢吾(3年・横浜商科大)の2人が打線の中核になっている。金井は今春のリーグ戦からレギュラーとして定着しここまで全試合で1番・センターでスタメン出場を果たしている。柔らかいバットコントロールと俊足が持ち味の選手でここまで打率.359を記録。金井が出塁した全19回のうち、出塁したイニングで得点が入ったのは15回と約8割の確率で得点が入っているだけに金井の出塁が桐蔭の得点チャンスを作っているといっても過言ではない。
(金井)
その金井の出塁を生かす役割にいるのが4番に入っている吉田賢吾。吉田は前週までの終了時点で18安打、打率.429をマークし両方ともリーグトップの成績。第1打席の1球目からフルスイングをする事ができる積極性とあと少しでホームランという打球をライトフェンス直撃の打球を打つ事ができるパワーは神奈川リーグでも上位の持ち主。打点数こそ5番の山田 翔斗(④東海大相模)の方が多い(13打点)が、吉田と山田でチャンスを生かして得点に繋げているのは昨秋の渡部健人(現埼玉西武ライオンズ)の穴をしっかりと埋めていると言えるのではないでしょうか。
(上から吉田、山田)
【予想オーダー】
8金井 涼汰(③樹徳)
6上田 甲(①橘学苑)
7山根 一輝(④岡山理大附属)
3吉田 賢吾(③横浜商科大)
9山田 翔斗(④東海大相模)
5吉田 晃誠(③前橋商業)
D金子 怜央(②前橋育英)
4平野 翔(③中央学院)
2鈴木 和樹(③霞ヶ浦)
1戦目先発 古謝 樹(②湘南学院)
2戦目先発 山崎 駿(②桐蔭学園)
神奈川大学(現在2位)
チーム防御率1位の安定感を誇る神奈川大学。神野 竜速(西武台千葉)と川合 勇気(掛川西)の両3年生右腕が軸となり試合を作っている。神野は最速149キロを計測しながらも平均球速も146キロ程まで向上。スライダーのキレもあり欲しい場面で三振が奪える投手へ進化。一方の川合は最速146キロで平均球速が143キロとこちらも相手打者からしたら平均球速に差がないためボールの勢いが落ちないように感じるのではないでしょうか。1年生の頃から先発やリリーフで大車輪の活躍をしている前田 秀紀(4年・聖光学院)が開幕戦で3回を投げたあと降板、その後ベンチ入りしていない状況でも神野、川合の両右腕が軸となってきたのが非常に大きいのではないでしょうか。
(川合)
野手ではNPB注目として名前の挙がる梶原 昂希(4年・大分雄城台)の存在が非常に大きい。1年春から出場しており1年秋には首位打者を獲得しており広角に打ち分ける事の出来る打撃技術に逆方向へもスタンドインさせる事の出来るパワーなどが魅力の選手だが、ここ2シーズンは打率が.250前後と記録。左投手の変化球に泳がされてしまうシーンが目立っていたが、今シーズンはその部分も改善されておりここまで打率.359で本塁打も3本記録するなどかなり状態が良い。特に関東学院大学との2戦目に放ったレフト方向への本塁打は圧巻だった。
(梶原)
3、4年生の活躍が目立つが庄子 雄大(横浜)、石井 将吾(相洋)、本田 眞也(相洋)の3人の1年生の存在も非常に大きい。庄子は俊足を生かして盗塁数3を記録しチャンスを拡大する活躍を見せれば、石井と本田もリリーフとして登板し粘り強い投球をするなど早くも存在感を出している。特に石井は最速146キロを記録しておりピンチの場面でも攻めていける精神力はリリーバー向きではないでしょうか。
(上から庄子・石井)
【予想オーダー】
6渡邉 宏祐(④桐光学園)
D有安 晟真(④東海大福岡)
7酒井田 二朗(④県立岐阜商業)
2土井 克也(③唐津商業)
8梶原 昂希(④大分雄城台)
3渡邊 諒(④大分商業)
5佐古 一馬(③山梨学院)
4三浦 大(②秋田商業)
9庄子 雄大(①横浜)
1戦目先発 神野 竜速(③西武台千葉)
2戦目先発 前田 秀紀(④聖光学院)
関東学院大学(現在3位)
投手陣は昨秋から主戦で投げている長島 光希(④健大高崎)、嶋田 勘人(③坂井)の両右腕が今年も健在。長島は140キロ台中盤のストレートに加え2種類のチェンジアップを操り、打たせて取る投球でリーグ3位の防御率をマーク。嶋田は出所の見づらいフォームからノビのあるストレートを投げ込む右腕。桐蔭横浜大学戦では打ち込まれたものの、神奈川大との試合ではタイブレークも含め5回7奪三振無失点と結果を残した。特にこの日本塁打を放っていた梶原相手にも真っ直ぐで三振を奪うなどマウンド度胸も◎
(嶋田)
毎年、強力な打線を作り上げてくる関東学院大学。今春は関 龍摩(現JFE東日本)、古寺宏輝(現HONDA熊本)など1年春からの主力として戦っていた選手が卒業、打線の中軸が抜けたところに注目が集まっていたが、蓋を開けてみればチーム打率.303と例年通り、それ以上の破壊力を持つ打線が誕生していた。中野 雅人(4年・龍谷大平安)、黒田 直人(2年・冨島)、松井 惇(4年・東海大菅生)、大河内 陸斗(2年・作新学院)の3〜6番が全員打率3割越えの超強力打線になっており、特に3番の中野は打点数12でリーグ2位につければ、5番の松井は打率.375でこちらもリーグ2位の成績をマーク。松井は神奈川大の梶原と共に1年秋に首位打者を同時受賞しており、現在の活躍を観るとその当時の打撃が戻ってきたように感じる。
(上から中野、黒田、松井、大河内)
【予想オーダー】
7仁藤 圭悟(④嶋田商業)
D川上 顕寛(③下関国際)
8中野 雅人(④龍谷大平安)
3黒田 直人(②冨島)
9松井 惇(④東海大菅生)
5大河内 陸斗(②作新学院)
6谷 直哉(③花巻東)
2磯 一輝(③作新学院)
4久保 優斗(④高岡商業)
1戦目先発 長島 光希(④健大高崎)
2戦目先発 大西 海翔(③駒大苫小牧)
優勝の条件
【桐蔭横浜大学の場合】
・神奈川大学戦に2勝で優勝
・神奈川大学戦に1勝かつ関東学院大学が1敗すると優勝
【神奈川大学の場合】
・桐蔭横浜大学戦に2勝かつ関東学院大学が1敗すると優勝
【関東学院大学の場合】
・横浜商科大学戦に2勝したうえで下記条件で変わる
①桐蔭横浜大学が1勝1敗の場合→桐蔭横浜大学と優勝決定戦
②神奈川大学が2勝した場合→神奈川大学と優勝決定戦
早ければ土曜日の試合(桐蔭ー神大が1試合目で関東ー商大が3試合目)で決まる可能性もあります。ただ、全チームともに勝たなければ優勝自体もなくなるだけに死に物狂いでくると思います。球場では観戦できませんが、是非ともYoutubeなどで観戦していただければと思います。
【追記】
関東学院大学が2勝し、桐蔭横浜大学vs神奈川大学のカードは1勝1敗だったため、同率で桐蔭横浜大学と関東学院大学が並んだ為、優勝決定戦が行われることになりました。試合日程などはまだ発表されていませんが熱戦に期待したいと思います
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