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神奈川大学野球連盟代表チーム紹介【横浜市長杯】


こんばんわ。Yです(@kngw_baseball)
ついに今日(11/4)から横浜市長杯争奪第20回関東地区大学野球選手権大会(通称:横浜市長杯)が開幕しました。昨日まで日本シリーズが行われており、試合結果次第では開幕が順延していた可能性もあるなど最後までどうなるか分からない状況となっていましたが、無事に開幕を迎えることが出来ました。

今回は横浜市長杯に出場する神奈川大学野球連盟代表の3チームの紹介をしていきたいと思います。ご観戦される方の参考までにと思いますのでよろしくお願いします。


神奈川大学(神奈川大学野球連盟1位)

この秋のリーグ戦では、安定した試合運びで最終週の試合前に優勝を決めるなど強さを見せた。

【投手陣】

この秋の優勝の立役者といえば4勝を挙げた松平 快聖(②市原中央)だ。身長191cmの長身から繰り出される最速135キロのストレートと100キロ前後のカーブやスライダーなどを駆使し相手打者を打たせて取るアンダースロー右腕。リーグ2位となる46回2/3の投球回を記録するなどスタミナ面も十分。

松平 快聖(②市原中央)

松平の後に控えるのがテンポの良い投球で相手打者に考える間を与えずに投げ込む上村 海斗(③三浦学苑)、守護神として最速150キロのストレートに加え縦に大きく落ちる変化球を武器に三振を量産する石井 将吾(④相洋)が控えいるだけに、松平も強気に攻めていけるだろう。

上村 海斗(③三浦学苑)
石井 将吾(④相洋)


初戦での先発はエースでもある松平が予想されるだけに相手打線が慣れる前にテンポ良く打ち取っていき、終盤の目の慣れてきたタイミングで石井に継投する流れを作れると勝利が見えてくるのではないだろうか。

【野手陣】

やはり注目は1番を任されている庄子 雄大(④横浜)だろう。リーグ戦での通さ安打記録となる116安打を記録し、盗塁成功率が9割を超えるなど1年春からリーグ戦に出続けて圧倒的な成績を残してきた。岸川監督から以前からグリーンライト(自分の判断で盗塁OK)が出ているだけに彼の出塁で打線に勢い付けたい。ソフトバンクホークスからドラフト2位指名されており注目度が高くなっているものの、是非とも塁上を駆け巡ってほしい。

庄子 雄大(④横浜)

その庄子が出塁をすれば安定感のある中軸が庄子を本塁へ返す打撃をしてくれるだろう。3番に入る佐藤 太陽(❹浜松商業)は選球眼が非常に良くこの秋は15四死球で出塁率が.480を記録。西武から育成2位指名されておりここぞでの場面での活躍に期待。

佐藤 太陽(❹浜松商業)

そして4番に入る岩田 悠聖(②山梨学院)はこの秋は打率.311を記録しており、三振も44打数で4三振と非常に少なくミートする技術が高い。リーグ4位の打点数を記録しておりここぞの場面で打点を挙げている印象が強い。

岩田 悠聖(②山梨学院)

5番の丸木 悠汰(③横浜)はリーグ戦での打率は.296と惜しくも3割に届かなかったものの、横浜スタジアムだけにしぼってみると11打数5安打2打点の打率.455と無類の強さを見せている。今回の横浜市長杯では全試合横浜スタジアムでの開催になるだけに相性の良さを見せてもらいたい。

丸木 悠汰(③横浜)







横浜商科大学(神奈川大学野球連盟2位)

この秋も2位で終えたものの、チームとして3年連続で横浜市長杯へ駒を進めるなど神奈川大学野球連盟の中でも着実に力をつけてきているチーム。

【投手陣】

軸となるのは4年生投手になるだろう。
高根 匠人(④文星芸術大学附属)はエースとしてこの秋もフル稼働。
140キロ中盤のストレートを軸にカットボールなどで相手打者を打ち取る投球を見せ、リーグ前半は31回を投げて僅か2失点と圧倒的な成績を残していた。
終盤に向かうにつれ、疲労により打ち込まれるシーンは多かったがリーグ戦終了し2週間以上空いているため状態は万全ではないだろうか。

高根 匠人(④文星芸術大学附属)

左のリリーフエースとして君臨する棟方 響(④湘南工科大学附属)は11試合中10試合でリリーフ登板を果たした。1イニングだけのリリーフにイニング跨ぎ、3イニング以上投げるロングリリーフなど様々な場面で登板しており経験豊富な投手の1人。昨年の横浜市長杯・山梨学院大学戦でも登板も失点しており、今年は去年の悔しさも含めて晴らしてほしい。

棟方 響(④湘南工科大学附属)

秋のリーグ戦では15回1/3無失点の成績を残した駒井 秀成(①平塚学園)や守護神として最終回のマウンドに立った工藤 逞(①文星芸術大学附属)などもブルペンには控えており試合状況によってはリリーフでの登板もあるだろう。

駒井 秀成(①平塚学園)
工藤 逞(①文星芸術大学附属)


【野手陣】

1番に入る竹島 楓斗(八幡商業)と5番の田村 和希(大阪商業大学)の2人の4年生左打者がキーポイントになるだろう。竹島は秋のリーグ戦で全試合スタメン出場。打率.341で出塁率.491と高水準の数字を記録。約2打席に1回は出塁している計算になるだけに彼の出塁が鍵になる。

竹島 楓斗(④八幡商業)

5番の田村は今秋のリーグ戦で首位打者を獲得するなど牽引。広角へ打ち分ける打撃と簡単に打ち取られずにファールで粘るなど相手投手からするといやらしい打者になっている。

田村 和希(❹大阪商業大学)

4番に入る宮崎 海(③愛知工業大学名電)が先頭で出塁するケースもあるだけに、続く田村が得点機会を作るための大きなポイントになるだろう。

宮崎 海(③愛知工業大学名電)

そしてもう1人キーマンになるのが渡辺 優斗(②敦賀気比)だ。

渡辺 優斗(②敦賀気比)

今春のリーグ戦から正捕手としてマスクを被り続けており、2塁送球は手動計測で1.8秒台をマーク。この秋はブロッキングや投手とのコミュニケーションに加えてベンチへも自らの考えをジェスチャーで伝えるなど商大の頭脳と言っても過言ではないだろう。リーグ戦以外の大きな大会は今回が初めてとなるがNPB相手にも強気なリードを見せるなど存在感を出していただけに横浜市長杯を勝ち上がるためのキーマンとなるだろう。





関東学院大学(神奈川大学野球連盟3位)

2019年以来、5年ぶりに横浜市長杯へ戻ってきた関東学院大学
「打の関東学院大学」はこの秋も健在だった

【投手陣】

下級生が多いチームの中でキーマンになるのが3人の2年生右腕だ。
今秋のリーグ戦でエース格として投げていた長友 稜太(宮崎商業)が初戦の先発を任される可能性が非常に高い。140キロ中盤を記録するストレートを軸に多彩な変化球で相手打者の芯を外す投球で神奈川大学野球の中でも力のある投手の1人。

長友 稜太(②宮崎商業)

先発もリリーフもどちらもできるのが久米 徳之介(東海大学付属甲府)原崎 雄陽(駿河総合)だ。

久米は変化球の精度が非常に高くマウンド上でも笑顔を見せるなど野球を楽しんでいる姿を見せてくれる。

久米 徳之介(②東海大学付属甲府)


原崎は187cmの長身から角度のあるストレートとスライダーが武器でゾーン内で力のあるボールで勝負できる。3人とも夏のOP戦では強豪社会人相手に先発登板し結果を残すなど誰が先発しても楽しみな状態。

原崎 雄陽(②駿河総合)

その他にも神奈川大学2戦目でロングリリーフで試合を作った寺松 来(④水橋)河野 唄志(①高川学園)など様々なタイプの投手がベンチ入りされることが想定されており相手打線の的を絞らせずに打ち取ることができるか

寺松 来(④水橋)
河野 唄志(①高川学園)



【野手陣】

この横浜市長杯のキーマンとなるのは伊藤 海翔(①木更津総合)だ。

伊藤 海翔(①木更津総合)

今秋にリーグ戦デビューを果たすと1シーズンで22安打を記録するなど圧倒的な成績を残し安打数でリーグ1位、打率と打点でリーグ2位の成績を残した。打順は1番、2番、5番、6番など様々な打順を経験するなどどの打順でも成績を残すことができるだけに、個人的には1番に入り関東学院大学打線のブースターとなってほしい。

その1年生を支える4年生の活躍にも注目したい。
濱田 蓮(立花学園)は今秋はリーグ戦初本塁打を含む15安打を記録しベストナインに輝くと、勝てば横浜市長杯への出場が決まる試合で先制のタイムリーを放つなど勝負強さを見せる。

濱田 蓮(④立花学園)

木川 玲(高崎健康福祉大学高崎)は強く引っ張る打撃に加え、アウトコースのボールも逆らわず流し打ちが出来るなどハイレベルな4番打者が入る。

木川 玲(④高崎健康福祉大学高崎)


渡辺 輔久(花巻東)
は低い弾道でスタンドまで運ぶパワーを見せるなどここぞの場面での長打に期待ができる。

渡辺 輔久(④花巻東)

木村 一矢(飛龍)は神奈川大学・庄子の盗塁阻止の経験があり捕手としてのスキルが非常に高く、打撃でも小技に加えて三遊間をしぶとく破るなど9番からチャンスメイクをすることもできる。

木村 一矢(④飛龍)


その他にも主将・長瀬 晴人(伊勢崎清明)野坂 奨真(高川学園)など下級生の頃からリーグ戦経験のある選手達が躍動しており学生野球最終年に神宮へ導けるかに注目したい。

長瀬 晴人(❹伊勢崎清明)
野坂 奨真(④高川学園)


関東学院大学が最後に横浜市長杯へ出場した時の相手が東海大学。今回の対戦相手でもある日本体育大学と2回連続で首都大学野球連盟1位との対戦に。前回対戦時は山崎伊織(東海大学→読売ジャイアンツ)を相手に序盤から得点を奪うなど力を出していただけに、今回の寺西 成騎(星稜→オリックス2位指名)を相手にどこまで打てるかに注目したい。



最後に

今回の市長杯は20回の記念大会で3校出場となっており、まさかの全チームが同じ日程になっているだけに個人的には非常に楽しみかつ緊張する1日になると思います。このnoteきっかけに神奈川大学野球へ少しでも興味を持っていただければと思います。



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