20230918

 『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』を今さらながら観た。クエンティン・タランティーノ監督作品は、大学生の頃に『レザボア・ドッグス』を観て以来、ほぼ全て観てきた。1960年代のハリウッドを舞台に、落ち目のハリウッド・スターとそのスタントマンを中心にヒッピーコミュニティを通して、マンソン・ファミリーに殺害されたシャロン・テートの事件をIf設定で描く。ディカプリオの演技が素晴らしかった。彼の実人生とリック・ダルトンとのキャリアが丁度重なっているようで、子役との共演シーンがかなりエモかった。正直に言って、やはりタランティーノは『キルビル』までが最高だったと思う。次の作品での引退を表明しているのも、何となく分かる気がする。最後のおなじみの流血惨劇シーンまでの抑え気味の演出がむしろ良かった。

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