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3月詩 まとめ

5日

「オアシス」
オーロラカーテンを通り抜けた先に
光り輝く男のオアシス
すぐに見つかる便利さににやられて
干からびてゆく男のオアシス

それが事実さ 揺るがない
#言葉の添え木

8日

「褒」
当たり前の日常を
当たり前の行動を
褒められると
嬉しくなる
明日にかかる虹になる
励みになる
働く意味になる
#言葉の添え木

3月はお墓参りにいったり、友達と公園でピクニックをしたり、ライブを見たり、ライブに出たり、引っ越し前の友達の家に行ったり、猿島にドライブに行ったり、何かと予定が詰まっていた月だった。

13日

「記憶」
自分にとって
消したい記憶も 嫌な記憶も
このアンドロイドに
送ることができる
僕の顔はいつしか単純になっていき
アンドロイドには複雑なシワが出来た
今を精一杯生きるということは
夏休みの宿題を最後までやらなかったあの頃のようだ
#深夜の二時間作詩

16日

「鬼ごっこ」
周りに気をつけて
鬼ごっこしてね
怪我しないでね
2つ並んだベンチをゴールに見立て
サッカボールは転がっていた
高く蹴り上げたボールは
幾月を経ても戻らない
うやむやに終わった鬼ごっこを
再開できる場所もない
#言葉の添え木

全く人と会話をせずに過ごしてきたが、働いている職場がそこまで忙しくないこと、段々と人の目線を気にしなくなったこと、無駄にボケたりせずに相手の話に相槌を打てばいいこと、自意識も少しづつ薄れていったので、スムーズに人と話せるようになった(‐10が‐2くらい)と思う。

21日

孤独な画家は
朝も夜もない夢の中
どれだけ愛を向けられても
応えることはないだろう
誰もが感じている
キャンパスに描かれた
彼女達は
愛を得られなくても
そのまなざしとまなざしで
結ばれている
絵画で混ざり合う真実
また、描いてくれるなら
#ULTRACELL

23日

「歩き方」
夕日が僕の前を歩く
その背中たくましく
左には同じ屋根の一軒家達
右には繁忙期を過ぎた畑
早足の夜が近づいてくる
野良猫の歩き方で気まぐれに行こう
#言葉の添え木


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