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へたくそすぎてうれしい

言っておきますが、これは自慢話です。

私はめちゃくちゃ運動音痴なんですけどね。
かつて中学生の頃、体育の授業で体力テストがありました。全国の中学生がやるやつね。絶対受けなならんやつ。あの、それで、すごく頑張ったんです。体育は苦手だけど、私は根が真面目なのでね。
中には仮病などで測定をサボる人もいました。中学生なんだからサボりたいこともあるよね。わかる。でも私は全種目頑張りました。やはり、根が真面目なのでね。

ところが、全身全霊を注いだ私の体力テストの結果はですね。なんと。

総合評価E判定でした。

学年でただ一人の。 他にポツポツと種目をサボった人を含めてもなお。ただ一人の。 (評価シートは、A〜E段階で各該当人数が表記されていました。しかし、細かく学年順位などは記載されない仕様でした。でも、私は【判定E:該当1人】だったのでどうあがいてもビリです。)

私は愕然としました。だってェ!!!!!!!頑張ったのにぃ!?!?!!!?!?!?エエ〜〜〜〜〜〜〜〜ッッッ!?!?!?!!?!?!?!??! ってなりました。
恥ずかしいので、誰にも見せぬよう無言でシートを畳み、そそくさと机の中に仕舞いました。誰か友達と共有して、その結果を見て変な気を遣われたり、いたたまれない空気になっちまったら大変ですから、コイツは墓場まで持っていく必要がありました。そして私は、凹みながら帰路に着くこととなります。

最後の関門は家族でした。コイツを見せずにしれっと破棄するということも、できなくはありませんでしたが……しかしまあ、家族は私の運動音痴を知っていましたから、わざわざ証拠隠滅してまで隠すこともないだろうと思ったのです。
私は引きつった苦笑いを浮かべ、「ヤッパ全然ダメだったわ〜」みたいな、ノー勉で中間テストに挑んだ無防備な中学生を背後に憑依させた状態で(※そもそも体力テストはノー勉でやるもの)、両親に体力テストの結果シートを渡しました。

そしたらなんということでしょう。私の予想外なことに、両親は大ウケでした。
残念がるどころか、なんと大盛り上がりです。

「けんちじやっぱすごいわ〜〜!!」

とか、笑いながら言われたので、さっきまで落ちていた私は急に嬉しく……というかむしろ自慢げな気持ちになりました。
ずっと人よりできないことをマイナスとしか捉えられなかったけど、私が人よりできなかったことがこんなに場の雰囲気をよくすることがあるんだ!と気づけたのです。
そして、「でしょ!すごくない!?ワースト1は狙っても簡単にとれなくない!?や、やばい、天才かもしれない……私は運動音痴の天才……」……と、こんなふうにも思ったのです。
人よりできないって、めちゃくちゃ才能じゃ〜〜ん!!って思えた出来事でした。

と、いうことで……
冒頭に「これは自慢話です」と書きました。

人は長所で尊敬されて、短所で愛される

https://ameblo.jp/hiroo117/entry-12314012557.html

これは作家のひすいこたろうさんのおっしゃった言葉だそうですね。何かの動画で聞きかじったこの言葉ですが、ときどき思い出します。「確かにそうやねんな……」と……
イケてるとこだけしか知らないイケメンが、急にダセェ〜ところを見せてきたらやっぱ、夢中になってしまうものな……そう思うと、ダメなとこを隠しながら生きるってマジ、もったいないわね……愛されポイントを露出するチャンスなのに……

私は根が真面目なのでね。と、わざわざ天丼してさっき書きましたが、こういう気質だから完璧主義っぽくなっちゃうし、やっぱダセェ〜ところは見られたくないよぉぉ……ふええ……ぴえん丸……となっちゃうのは相変わらずです。
ですが、「私がもしこれ挑戦したら、どうなるん??≒どんだけ無様に失敗するんだろか!?(正直ちょっと見てみたい)」という“失敗への期待”みたいなものも、最近は一緒に戦況を見守ってくれる大切な友人になりつつあります。

へたくそさを愛していこうかな〜って。
こっから下は妄言です。
なので、文法とかワードチョイスとか、変なところありまくりの怪奇文字羅列かな〜と思いつつ、noteを書くときには気にしないことにしようと思ってます。私は自分しか見ない紙媒体の日記を結構長く描いてるんですけど、そのときと同じような気楽さです。気にとめてもしょうがないというか、とりあえず言いたいこと伝わればいいだろ。ギリギリ日本語になってれば十分だろ。止まるんじゃねえぞ……というか、こういう記事とか書くときかっこつけようとすると、手が止まっちゃうんだよね。イイこと書こうとするとさ。ほ〜〜んと、かっこつけ下手!不器用!!どうですかこれ、これがけんちじの愛おしポイントというわけでね……
この記事の締まりが悪すぎるのも愛おしポイントというわけでね……そういうところが、SUKI