52.電力自由化

引越すると電気の契約をすることになるが、例えば東京近郊では東京電力以外も選べる。

電気の段階料金

東京電力のスタンダードSプランでは基本料金が10Aにつき286円。120kWhまでの1kWh単価が19.88円。300kWhまでが26.46円。それ以上だと30.57円となっている。電気使用量は少ない方が単価が優遇されている。

電力自由化で様々なプランが出てきたおかげで原価計算がしやすくなった。例えば、ダイレクトパワーの電気料金内訳をみてみる。(以下1kWhあたりの単価)

平均電力仕入れ単価11.9円
送電単価7.45円
再生可能エネルギー負担金2.95円
取引手数料4円
合計26.3円

東京電力で30A 120kWh使った場合は基本料金を含めて120 x 19.88 + 286 x 3 = 3,244円(単価27.03円)となる。

電気の単価

120kWhまでの電気代を考えて東京電力(27.03円)よりダイレクトパワー(26.3円)の方が安いと思いがちだが、おそらく東京電力の方が安くなることが多いのではないかと思う。

一般に、電力は深夜早朝に供給過多なため単価が安くなる。24時間まんべんなく電気を使う場合は平均電力仕入れ単価が低い方が安くなる。実際は、多くの人が使う時間帯でも120kWh以下であれば単価が変わらない東京電力が有利になる。

単身世帯はどこを選ぶべきか

単身世帯の電気料金はそこまで安くはならない。良くて月100円200円。もちろん、人より数倍電気を使う人は安くなる選択肢があるが少数だろう。次回は僕が電力会社を選ぶにあたって考慮することをまとめたい。