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《まとめてならべました》駄句をおひとつ

駄句をならべました

マガジン「駄句をおひとつ」で記事まとめております。ここ15年来の記録からの発掘や、最近の気付きによる駄句、駄首、駄節、駄歌、間違いだらけ、発掘したり、ひらめいたり、恥をしのんでさらしています。

マガジンに記事数点となりましたので、下記に、駄句部分を抜き出しました(追記してまいります)。


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2009年1月 職場の窓から外を眺めて


人々の 集い住む棟
 庭の樹の

 寒がるほどに
 重ね着し 粗氷(あらひ)



(大意:となりの集合住宅ビルの
  谷間にある中庭

  十本あまりの木々に
  樹氷がまとわりついて
  寒さに耐えるためなのか、
  重ね着するように
  白さがどんどん
  ぶあつくなっていた)




=== === ===

面湯をそば湯に見立てて

 そば湯来ぬ(そばゆきぬ)
  野道湯気立つ
  (のみちいきたつ)
   ワイグオレン(外国人)

(大意:
 食卓に供された面湯

 冬の野道か
 絹の道か
 わからないが
 店の傍を人が
 ゆきかうのが
 湯気の向こうに見えた

 旅立とうとしているのは
 異邦人?
 いやいやワイも(我也)
 外国人

 そしたら
 ワイは 食おう!
 連綿と続きそうな
 長い手打ち面を。。。) 




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春節に寄せて。。。


想起一年景

通過險峻嶺

掃難變到福

光亮一條靜



 過年安寧
  迎春幸運

~そうき、いちねんの けい
  けんしゅんのれいを
   とおりすごす
 なんをはき へんじて
  ふくにいたる
 こうりょういちじょう
  せい。。。

  としこしあんねい
 げいしゅんこううん~

(大意:
 一年の様子を
  思い起こしてみると
 険しい尾根を
  通るようだった
 困難を掃き清め
  幸福へと変える
 一筋の光が静かに
  射してきた

  落ち着いて年を越し
  しあわせに
  春をむかえますように)


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丑年2009年 正月、中国吉林市内 魚のアラ煮をつくった時

一個晩上, 我吃醤油煮魚片了・・・
間違いだらけの絶句です。

~~~

 湯 汁 変 魚 凍
  tang zhi bian yu dong
  (とうじゅう ぎょとうにへんず)
  (アラ煮のスープは煮凝りになっていた)

 吃 吃 碟 子 空
  chi chi diezi kong
  (きつきつ 小皿 あく)
  (食べるほどに料理はカラッポ)

 喝 喝 多 了 酒
  he he duo le jiou
  (かつかつ たくさんのさけ)
  (酒もどんどんのみまして)

 七 点 到 了 困
  qi dian dao le kun
  (しちてん すでに こんにいたる)
  (夜七時には眠くなってしまった

=== === ===

弁慶橋にて。。。


宙にたつ 廊楼浮かべ、ほりみなも

(大意:城郭跡の堀に
  映った像を
  見上げていくと
  天空の道と楼閣が
  あった、
  ようこんな建てかた
  できたなぁ😲)




=== === ===

中朝国境近くにて。。。


こおりかぜ
 耐えて
  押し立つ
   美人松

(大意:ダイアモンドダストや
  霧氷に肌を叩かれつつも、
  天を指差し
  なんとか伸びました)


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演劇DVD 遣らずの雨を鑑賞して。。。


開けむとす手を 推しとどむ おとし水

(雨音が聞こえたので、ドアを開ける手を止めた)


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松ともみじの葉の様子~


約定の 時
 まつ も 短き
leisure time...

(大意:アポ時刻ピタリまで
   公園で短い時間を
   安らいで過ごす、
   目の前に高く立つ松が
   見事で、
   寄り添うもみじの紅が
   鮮やかな
   around AkasakaMitsuke、
   ほな次の仕事
   行ってきますわ!)


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イタリア映画「道」を観て



    凍え空
     鼓音喇叭
     (コオン ラッパ)
     押す背
      足揺らぎ


  (大意: 寒さの行く手、
       暫し停まり
   聴く背のmusic
       耳に名残り
   響く鼓に押され
       進むヒダリ)


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演劇「ビンローの封印」を観て


びんろうじゅ
  飛び出す ベニ に

   嚇タヒ我了(しゃす うぉ~ら)!

(大意= 歩いていたら、
 道端に赤いものが
 飛び出してきて、
 思わず驚きの声をあげた)


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某日本料理店 謎の文字を見て


  人迎え
   ネユアセチマタ
       春トモシ🎶


  (大意: 任地訪ねた客人連れ
   和食ネュー麺熱く縺れ
   アセかいチマッタ発つの遅れ
   赤く灯る提灯おいて離れ)

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紹興の歌枕、沈園にて
デタラメな釵頭鳳(サイトウホウ)


農家菜 味意外 同事一起集合来

啤白酒 供大求 一々杯々我們留
 (啤は、口へんに卑)
 (們はにんべんに門)

一句 答 答 答



就喝酔 カオ(告の下に非)在榱
       (榱は木へんに衰)

揺揺晃晃情景グイ(王へんに鬼)

家回来 衣服改 

朦朦朧朧我クア(土へん+袴の右側)

周囲 打 打 打

《意訳・・・誤り多く、ハズカシイです》

 農家料理の味は意外(おいしい)、
 同僚いっしょに集まり来る



 ビールや白酒 卓上にあふれ、
 一杯一杯酌み交わす



 そして言葉を交わした
   交わした 交わしあった



 飲むほどに酔い、
 壁にもたれかかり、

 ふらふらすると
 景色もおかしい



 家に帰り来て衣服改め、
 朦朧としてくずれおちる

 自分の回りを叩いた
   叩いた 叩いた


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2009年1月、とある朝が寒くて。。。



見たらキレイ

  吸い込んだらシンドイ

        ムヒョウかな


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正月(旧正月)準備開始に寄せて。。。



  xiaonian(小年)の火 
   細道 歌枕 消え。。浮かび。。。


  (大意: 旧正月前の
   道端で燃える火を
   見ていたら
   あの日、
   between歌枕and歌枕の
   道の光景と
   軒先送り火が重なって
   入れ替わり消えたり浮かんだり
   そして目前の異国の火に
   引き戻された



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平成 の おと パソコンに寄せて

夜のびて
 ピヒャラ パソ通
      98ノオト

(大意: 秋の終わり、
 ノートPCでの交流、
 虫の音ならぬモデムが
 ピーヒャラ~と
 鳴いた )


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