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箱庭の灯

灯りを忘れた箱庭。 何も見えない。どれだけ綺麗な色でも、可愛らしいおもちゃでも。 そんな暗闇の中で海を眺めている。 海も、言葉も希望の光だったのかもしれない。 あいつの罵倒は時が経って有耶無耶になって実態も薄れて、悔しくも罵られた時に芽生えた反発心はいつの間にか流れていく、雲のように。 残ったのはその時の衝撃を受けた自分に衝撃を受けてしまった事実だけだった。 きらびやかに見える優しさは、見かけだけで 優しくないものにまでは優しくない。 気づいてしまった時、その飾りは心を散らか