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アートとコピー② | ちょっとさ、いい椅子探しに行ってくる。

けっしてこれは、新年度のスタートを機に家具を新調する話ではない。「アートとコピー講座」第2回目のゲスト講師である副田高行さんと過ごした3時間半の話。「椅子取りゲームには加わるな」と、副田さんは言う。そうだ、他人と比べず、おごらず、自分が誇れる道を極めよう。

運こそ、自分で掴み取らなきゃね。

アートディレクター副田高行さんのもとでの学びは、私にとって新鮮そのもの。副田さんの”引き出し”の中を、少しだけ覗かせてもらった。この日のために、私たちのために、用意された壮大なポートフォリオは、抱えきれないほどの知識とパワーをくれた。また、豊富な経験に裏付けされたメッセージを通して、あの場にいたひとりひとりに、真正面から愛情を注いでくれた。

いいモノをたくさん見続け、引き出しを増やし続け、商品やサービスと向き合い続け、真の価値を発見し続け、自分の居場所を探し続け、仲間を大事にし続け、考え続け、本気であり続ける人。運の良さって、偶然ではなく必然だ。


レノン・マッカートニーをめざせ

私は名前に導かれたのか、音楽が好きだ。学生時代に、父親からもらったビートルズの赤盤と青盤は思い出深く、今でも大事に聞いている。

「レノン・マッカートニーをめざせ」

副田さんの口から放たれたこの言葉には、まんまと胸を打たれた。「この講座を通して、レノン・マッカートニーのような関係を、築きたいんだよな?そうだよな?」心の中で、そう自分に問いかけ直した。

ただ、胸を打たれた理由はそれだけではない。講義中に副田さんがボソッと言った「広告はさみしいよね、すぐいなくなっちゃうから。」という言葉。これもまた、強烈に頭に残っている。多くの人々の記憶に残る広告をつくり続けているのに「さみしい」と思えること。副田さんが愛され続ける理由を垣間見れた気がした。

ちょっとさ、いい椅子探しに行ってくる。

まず私は「引き出しを増やすこと」を毎日続けていく。いろいろなものを読み、聞き、書いていく。きっと、簡単そうで、難しいことだ。それでも、コピーという武器を手に入れ、自分だけの"椅子"に座り、「今」や「未来」をつくりたい。だからもっと「過去」も知りたい。今日もまた、世の中に転がっている「価値」を見つけに行ってくる。

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