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2型糖尿病の甘くない末路。砂糖と水の仲良し具合の話と、患者さんから学んだ「改善ポイントってこれ?」

糖尿病がなぜ怖いのか?
血液中の糖が多い状態が保たれる状態が年単位で続くことにより、血管の壁が痛むことにより、細い血管が集まっている臓器から障害が現れるためです。

細い血管が集まっている臓器とは、眼(網膜)、腎臓、手足です。
つまり、失明・腎不全(腎臓が機能しなくなり最後は尿が全く作れなくなります)・手足の壊疽(組織が死ぬこと)による切断、な未来を、当たり前に引き寄せる病気が、糖尿病ということです。

「これをすれば糖尿病が治る」的なタイトルの本が世の中にいくつもあるのは知っています。それを私は否定も肯定もしません。

実際に薬を飲んでいる患者さんと接していて思ったことと、
砂糖の性質、を合わせて考察を書きます。


糖尿病の診断基準

空腹時血糖値が126mg/dl以上、
随時血糖値が200mg/dl以上、
Hb A1cが6.5%以上、
75gOGTT(規定の砂糖水を飲んで血糖値が十分に下がるかテストします)で2時間値が200mg/dl以上

のいずれかを満たす場合とされています。

この数値がなぜ基準となっているか?は、
10年単位で病気の状態が続いた場合、血管が傷害され続けることで起こる「実害」、つまり、腎不全・失明・組織壊疽がはっきり現れるラインとして実際のデータの蓄積から決められています。

砂糖を水に溶ける限り溶かし込むとして、どのくらいの量を溶かすことができるか?

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