ビー玉

▼収録アルバム
スピッツ(1991/3/25リリース)

3曲目は「ビー玉」。

まず、出だしの脱力感がすごい。
草野さんが「やーんやんやんやーん」と歌いだします。
脱力&脱力です。

と思ったら、さらっと
「おまえの最期を見てやる」と続く。

この出だしでまず持っていかれます。

「おまえ」の「最期」を「見てやる」。
一見ぶっきらぼうで上から目線で、偉そうな言い方のようにも思えますが、不思議とスピッツの曲に乗ることで、普段は弱気な人が一生懸命強がって発した言葉のようで愛しさすら感じます。

むしろ丁寧に「君の最期を見てあげる」と言われる方が押し付けがましいし、何となく冷たく感じてしまうのは気のせいでしょうか。
言ってる意味は同じなのに。
そう考えると、「おまえの最期を見てやる」って完璧な言葉のチョイス。。と曲開始30秒くらいで震えるわけです。
というか人生が終わる時を見てくれるって究極に愛情溢れてるなあ。

また、草野さんが昔のインタビューで、「僕が曲を作るときのテーマはセックスと死だけです」と言ったというのはファンの間では有名な話ですが、「ビー玉」は当時の草野さんの死生観が表れている曲だと勝手に思っています。

タイトルの「ビー玉」の意味も、サビを聴けばなんとなくわかるような。

それにしても、ビー玉聴くとお腹空くんですよね。

では。

#スピッツ

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