春の歌

30thシングル(2005/4/20リリース)
▼収録アルバム
スーベニア(2005/1/12リリース)

6曲目は「春の歌」です。

スーベニアが発売された頃、私は中学2年生でした。
多感中の多感だった当時、周りはオレンジレンジやエグザイルやジャニーズを聴いている子ばかりで、スピッツが好きと言っても「変わってるねー」と返されることが多く、それがショックで自分からスピッツが好きだ!と話すことを避けていました。
今となっては本当にどうでもいいプライドですね。。

中学には、生徒会、美化委員会など様々な委員会があり、その頃私は放送委員会に所属していました。
放送委員会でやることは、給食の時間に放送室で今日の献立を読み上げ、「おかずの焼き魚にはこんな栄養があり〜」など献立にまつわる話を読み上げるという超簡単なお仕事だったのですが、加えて、その日の給食〜昼休みの間に校内で流れるBGMを自由に決めることができました。

スピッツを流したいと思いつつも、全校生徒がオレンジレンジを期待している中、私にスピッツをかける勇気はありませんでした。

そんなこんなで、放送委員会として最後の担当日を迎えました。
やっぱり、後がないって人を動かすんでしょうか。
満を持してその日、最新アルバムだった「スーベニア」を流します。

校内に響き渡る「春の歌」。
もうそれだけで満足だったので、誰かから反応があるとは思っていなかったのですが、昼休みに隣のクラスの女の子が「1曲目なんて歌?良い歌やな」と言ってくれたんです。

本当にびっくりして、2秒くらい固まっていたと思います。
周りの子に、スピッツの曲いいねと言われたことがなかったのでうろたえてしまいました。

でも同時にすごく嬉しくて、すぐにスーベニアを貸しました。

その子は今でもライブに一緒に行っています。
とは全くならず、CDも普通に返されてその後スピッツについて聞かれることもなく、そのまま卒業して疎遠になりました。

でも、それがきっかけで自分が好きなものは堂々と話した方がいいと思うようになりました。

と、昔話が大分長くなってしまいましたが、「春の歌」本当にいい曲ですよね。

イントロが流れた瞬間、何であんなに胸が高鳴るんでしょう。
爽やかでかっこよくて、走り出したくなるような衝動に駆られます。

それから年々、「平気な顔でかなり無理してたこと/叫びたいのに懸命に微笑んだこと/朝の光にさらされていく」という歌詞が刺さるようになっていくのを実感します。

聴いた後なんとなく「頑張るか〜」と思わせてくれる曲です。

#スピッツ




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