最近読んだ本

３冊あります。
全部ミステリーなので何言ってもネタバレになる。

黒牢城 (角川書店単行本)

　『黒田官兵衛が安楽椅子探偵』と聞いて買いました。面白かったです。
　黒田官兵衛が幽閉されていたという話は聞いたことあったんですが、それを描いた小説は珍しいですね。時代小説×ミステリーという好きジャンルの融合なので、とても楽しく読めました。四章以降ずっと「あああああ……」って呻いてたけど。
　歴史好きな方は途中「あれ？」ってなると思いますが、それはとりあえず横に置いてラストまで読んで欲しいです。

【2021年・第19回「このミステリーがすごい! 大賞」大賞受賞作】元彼の遺言状 (『このミス』大賞シリーズ)

　『このミス』受賞作品。今期ドラマ化もされてますね。
　主人公はキャラが強くて面白いし、最初の方でさりげなく書かれていたことが後々繋がって「貴方はあの時の！」と伏線の回収も鮮やかでした。
　ネタバレを口走りそうなので多くは語れませんが、とても面白かったです。

うちの作家は推理ができない (二見サラ文庫)

　作家が「解決編を忘れた」推理小説を、編集さんが頑張って推理するお話。連作の短編が五話収録されてます。
　作中作の推理小説は「推理パート」で止まっているので、読んでる方も一緒に考えることができて楽しかったです。殺人事件などではない「日常の謎」のジャンルのお話なので楽しく読めました。
　作品全体を通しての謎は早い段階で気づいたので、にやにやしながら読み進めてました。