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私は興奮している

数年ぶりに焼肉屋さんへ行った。
過去に行った記憶はあるが、何歳の頃かは覚えていない。
ひたすら、「お肉おいしー!」と思っていたのは覚えている。

今日の焼肉屋さんは父と行った。
本当は家族4人で行きたかったが、妹は友達と遊んでくると言う。
母には「行きたくない」と言われた。(母はお肉をたくさんは食べられない人だ)
仕方なく父と行くことになった。

🐃🐄🐖

数年前、私は食べる担当だった。
焼きたいという気持ちもあったが、それよりも目の前の火が怖いという気持ちの方が勝っていた。
自分のお肉を取ることすらできなかった。

だが今は違う。私は19歳だ。
お肉のためなら、ボウボウ燃える炎なんてなんのその。
怖さよりも食欲の方が勝っている。
焼き加減を見ることも、自分のお肉を取ることもできるようになった。

久しぶりの焼肉屋さんに、私は興奮していた。
食べてい間ずっと「おいしー!!」「天才!最高!100点!」「は?最高なんだが?」と言っていた。
たぶんいつもの2倍くらいは声が大きかったのではないだろうか。

カルビとホルモンだああああああ!!!

焼いたお肉って硬いイメージがあったけど、このカルビはやらかめで美味しいなあ…。

ホルモンは、何回噛めばいいか分からないくらい噛んだ。たぶん30回くらいは噛んだ。
脳内でブルゾンちえみが「味のしなくなったガムを、いつまでもいつまでも、噛み続けますか?」と私に問いかけた。

でっかい肉と細長い肉だあああああ!!!!!

(その焼肉店で名物のお肉だけど、名前は忘れてしまった)

私は辛いものが苦手だ。赤いものがついているそれらは、どう見ても辛そうだった。

だが焼きあがってタレにつけて食べると、辛さなど微塵も感じなかった。
そもそも辛みの赤ではなかったのか、タレにつけたことで辛さが吹っ飛んだのか。
真相は分からないが、美味しかったのでどうでも良い。

ご覧ください。

こちらがかの有名なジンギスカンです。

他のお肉とは違う薄めのピンクが美しい。
味は…よく覚えていないが、美味しかった。羊の匂いはしなかった。

ちょっと焼き過ぎた

正直に言うとジンギスカンよりも、セットでついてきたアスパラガスのほうが印象に残っている。
野菜の中でもアスパラガスは特に好きなのだが、網で焼いたアスパラガスはお汁がみちみちに詰まっていた。

口の中でぷしゃあっとそれが溢れた時には思わず「セットじゃなくて単体で頼みてえ〜」とまで思っていたしまった。

探してみたが、アスパラガス単体では売られていなかった。

お肉で巻いて食べるのが美味い。

いつかワカコ酒で見た、アスパラの串揚げが食べてみたい。
葉っぱ部分(?)に衣がついており、太い茎のところが持ち手になっている。
そこを持ちながらサクサクシャクシャクと食べるのだ。
美味しくないわけがない。

お野菜というヘルシーなものと、串揚げというこってりしたもの。
なんて罪な組み合わせだろう。

話を焼肉に戻そう。

今日最後に食べたお肉だ。
これは何という名前のお肉か、タレはどんなものだったか、今となってはそれすらも忘れてしまった。

注文する時にはパッと見てパッと注文しているので、届いて焼いて食べ始める頃にはすっかり色々なことを忘れているのだ。

そろそろまんぷくレベルも6割くらいになってきた。
デザートにするか。

1番軽く食べられそうなのがこれだった。
バニラもあったが、私は抹茶が好きなので抹茶にした。
ほんのりとした抹茶の甘さと苦さが、小さな幸せをもたらした。

が、食べ終わった私は寒くなってしまった。
いかん。これはいかん。こんな寒い身体で外に出るわけにはいかない。

というわけで、2つめのデザートを注文した。

野菜スープだ。

これはデザートと呼んで良いのだろうか。
あとこのスープを野菜スープと呼んでも良いのだろうか。

どう見たって玉子の方が多い。
これは玉子スープと呼ぶべきではないだろうか。

玉子の優しさが身体に染み渡る。
あったかいなあ。優しいなあ。
これだから私はスープ、特に玉子がたくさん入ったスープが好きなのだ。

食べ終わったところで、そろそろお店を出る時間になった。
また寒い道を歩きながら、家へ帰らねば。

ごちそうさまでした。
とってもとっても美味しかったです。

まんぷくぷくぷくです。
おなかいっぱいです。
ぽんぽこぽんのぽんです。
しあわせです。