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私のおじさま
1年ほど前からお世話になっている、とあるネッターさんがいる。私より年上の方だ。ここでは親しみを込めておじさまと呼ぼう。
当時私は、NHKのおかあさんといっしょにハマっていた。大きくなってから見るおかあさんといっしょはまた違った魅力があって
(歌のお姉さんのキャラが可愛いとか体操のお兄さんの筋肉がああとか)(小さい頃はキャラとか筋肉とかそんなの一切見てなかったもんな)
子供たちを見守る母親のような気持ちでメンバーを眺めていた。
その頃から気になっていたのが、おじさまの掲示板だ。気になるものは遡って見るタイプなので(レアだと言われた)おじさまの掲示板の投稿も1番最初から遡って毎日眺めていた。
おじさまは、とにかく愛が強い。日々「このおねえさん(おにいさん)のこのシーンが…」と、いったいどうしたらこんな長文を書けるんだろうと思うくらい長く長く愛を語っているのだ。
おじさまの掲示板は同じおかいつファンからも非常に人気があり、名前は出せないが本当に色んな人たちとおかいつ愛を語り合っていた。
溢れに溢れるおじさまのおかいつワールド。番組を見、コンサートに行き、スタジオにも足を運び。推しのお兄さんお姉さんにファンサをされれば喜んで語る。
たまにコンサートではしゃいでいるのを見つかり、他の方々にしっかりと書き込まれる。そしていじられまくる。(当の本人は記憶の彼方のようだ)
そんな感じなので、最初おじさまのことはただのおかいつファンとしか思っていなかった。
だが実際に話してしてみると、ただのおかいつファンではなかった。
対応がとても丁寧だったのだ。LINEのオプチャのような「新規さんよろ」というテキトーな感じでもゲームのような「あ、よろ」というあっさりし過ぎな感じでもない。
「よくぞ来てくださいました」と歓迎っぷりがすごい。私のような若い人が訪れること自体が珍しかったのかもしれないが。今までネットで出会った人の中でも親しみやすい方だった。
私よりも色々な昔の曲を知っている。フランス語が少し分かる。
今書きながら、本当におじさまだなと思った。あしながおじさんのようなふわんとした優しさを持つおじさま。
でももちろん優しいばっかじゃない。
「1つの話題はまとめて投稿しましょうね」とか
「名前を変え過ぎては覚えてもらえませんよ」とか
「夢の話というのはその人に興味がない人しか読まないのですよ」とか
そういうネットの暗黙の了解というか、なんというか。そんなことも教わった。
残念ながらその掲示板は少し前に投稿ができなくなってしまった。おじさまとは今はメールでやり取りをしている。
「いつかパタっと投稿が止まったら、その時は」
なんて、そんなの私は嫌ですからね。おじさま。