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合格おめでとうございます。

4度目の正直だった。3回の不合格を経て&経て&経て、私はやっと本免試験に合格した。2024年2月20日のことだった。

長かった。車校では1発目の教習からドアミラーの操作が出来ず、教官に「もういいです、僕がやるから」と苦笑いされた。第1段階でも第2段階でも教習時間が延びた。時には教官に褒められたり叱られたり励まされたり怒られたりした。

それでも仮免と卒検は1発合格だった。今思えばそれらは教員の方々の「こいつここで受からないとヤバいから、まああんまり出来てないけど受からせてあげよう」の慈悲だったのかもしれない。でも今までずっと1発で受かってきた。だから今回の本免も1発で受かるだろうと思っていたのだ。

甘かった。ホワイトチョコくらい甘かった。3回も落ちるなんて小学校の『〇年生になれるかなテスト』(算数)や社会の日本地図テスト以来だ。いや、小学生の頃はもっと落ちてたか。

数ある番号の中に、私の番号がない。その感覚には、2回やっても3回やっても慣れることがなかった。今までいざという時にはだいたい受かってきたので、そういった経験がなかったのだ。不合格に対する免疫がなかったのだ。

受け渡しの場所(新たな申請書をもらうカウンターを私はこう呼んでいる)では「平気ですよ?」みたいな顔で申請書をもらい、茶封筒に仕舞い、日当たりの良い青い椅子に座って泣く。帰りのバスの中で静かに泣く。家に着いて声を上げて泣く。こんなことを3回繰り返した。

運命の4回目の日、自分のことが信じられなくて何回も受験票の番号と画面に表示されている番号を見比べた。ちゃんとあった。じわじわと嬉しくなってきて、声は出さないけど拳を握って小さくブンブンした。

教室に戻ると、白地のモニターに黒い文字で一言「合格おめでとうごさまいます。」と書かれていた。ありがとうございます。

その日はあれだけ恐れていた抽出検査もなく、免許証が出来上がったら帰って良いとのことだった。渡された免許証の中の私は、チベットスナギツネのような顔だった。

なにこれ。受かったのに全然嬉しくなさそうじゃん。虚無顔じゃん。虚無虚無プリンじゃん。すっぴんなことよりも行く前にしたリップが落ちてることよりも、そっちの方が気になってしまった。

でもまあそうだよね。撮るの一瞬だったもんね。椅子に座ってください→撮りますよー(パシャッ)(この間0.5秒)→はいOKですだもん。

まあいいか。次の更新の時にはもっと嬉しそうな顔で撮ろう。

因みに点数は90点だった。ギリギリだけど受かったので良し。終わり良ければ全て良し。

あ゛ー!!!運転やだ!!!運転こわい!!!運転したくない!!!でも日本平の山頂まで行って綺麗な景色を楽しみたいし、チャランポの『Hi! Lonely』をかけながらの運転もしたいからやっぱり頑張ります。

小春ちゃんとSoup Stock TOKYO🥖🍲🥄