生配信の録画

とあるチャラン・ポ・ランタンの生配信を見ている時のことだ。その配信は、一部しかアーカイブが残らないタイプのものだった。

生配信の録画って、しても良いんだろうか。突然そう思った私は、流れるチャットの中でこう質問した。

「生配信の画面って録画していいのかな？」

その場にいたポラーさんたちの答えはこんな感じだった。

「あかん」
「ルール的にはダメだね」
「自分だけで楽しむのはアリ」

三者三様である。

いろいろと考えた結果、私は録画しないことにした。「その場限り」というのが生の醍醐味だと考えたからだ。

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なんて非常識なことを言ってしまったんだろう。生配信が終わってからそう思った。

撮影禁止のライブでアーティストに向かって「想い出に残したいんで撮影していいですか？」とデカい声で客席のド真ん中から聞いているようなものである。

知らなかった、なんて言えない。

小春ちゃんが悲しんでいたらどうしよう、という想いがずーっと頭の中を巡って、不安でいっぱいになった。

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その後、親しいポラーさんに相談した。

あの場で発言してしまったことの後悔。小春ちゃんが悲しんでいたらという不安。自分の発言で応援している人が傷ついてしまうのではという恐怖。

彼女の答えはこうだった。

「もちろん撮影や録画はダメだけど、世に出さない、SNSにアップしないだけで、内緒で個人で楽しんでいる人もいる。録画のことを聞くこと自体は、小春ちゃんは何も思ってないと思うよ」

「だから、大丈夫ってこと。そんな心配しなくても」

その一言に、すごく安心した。たった一言「大丈夫」と言ってくれたのが、嬉しかった。

その方は割と初期からチャラン・ポ・ランタンのことを応援していて、そのせいか2人の好みを完っ全に熟知している。母親かと思うほどだ。

そして、私が初めて仲良くなったポラーさんでもある。ベテランな雰囲気を感じ取っていた私にも、その方は優しかった。暇さえあれば連絡を送る面倒な私に、長い時間付き合ってくれた。

あの連絡ではほんのちょっとしか言えなかったので、この場で改めてお礼を言おうと思います。

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朝っぱらからわざわざ時間を割いて相談に乗ってくれて、ありがとう。一旦悪く考えるとどんどん引き摺られちゃう私だけれど、貴方の「そんな心配しなくても大丈夫」にすごく救われました。

もちろん私のあの言動はダメなことで、それを忘れたわけではない。でも、おそらくあの時は私、必要以上に深く考えていたんです。だから、ああ言ってくれて胸がぽかぽかになったんです。ありがとう。

上手く伝わってかな。伝わってると良いな。