こんにちは、あんみつ
私は今日、初めてあんみつというものを食べた。シャトレーゼの宇治抹茶くず玉クリームあんみつだ。
シャトレーゼで選ぶものはだいたい決まっている。ケーキならショートケーキかチョコケーキ。アイスならチョコバッキー、白州名かき氷(こおり水)、シュガーコーン。和菓子ならみたらし団子、いそべ餅、餅入り最中。定番とも呼べるこの辺りだ。
Twitterのフォロワーさんはご存知の通り、私はプリンも好きだ。以前シャトレーゼで買って食べたプリンが美味しかったので、また買いたいなと思っていたところだった。
しかし今日はあんみつが目に入った。いつもは無いあんみつ。チェリーが輝くあんみつ。幸か不幸か、今日は前回のプリンは売っていなかった。カゴにあんみつを入れ、お会計を済ませ、お店を出る。その間約3〜4分。
🍨🍒🥭🍵🫘🥄
見よ、これがシャトレーゼの宇治抹茶くず玉クリームあんみつだ。
主役のようにセンターを独り占めするホイップクリーム。紅一点のチェリー。写真では分かりにくいが、見るからにもちもちと宇治抹茶くず玉。一見こし餡な粒あん。桃みたいな色のマンゴー。そして塩豆。
もうこの、色とりどりのメンバーがドカンだ。ドカン。
ちょっとだけボリュームを上げて。
ドカン。
もっと大きな声でもう1回言うね。
ドカン。
ありがとう。
これは和のプリンアラモードだと思った。チェリーやホイップクリームのおかげだろうか。色的にはどちらかというと主役ではなく、むしろ控えめですみっコいる方が落ち着くようなメンバーが半数を占めているというのに。なのにこんなにも惹かれる。
↑因みにこれは公式HPの宇治抹茶くず玉クリームあんみつの写真だ。
公式の写真はやはりプロだ。ひとりひとりの顔がしっかり写るように照明を当てている。引き立て役なんていない。みんなが主役だ。センターだ。これなら「私たち、宇治抹茶くず玉あんみつです!」の文字と共にポスターにも出来る。完璧なアー写だ。
↑対する私の写真はなんなんだ。
まず全体的にみんなの顔が暗い。しかも6人中3人の顔色が悪い。1人(粒あん)はまだそれでも営業スマイルを貼り付けているが、残りの2人(宇治抹茶くず玉&塩豆)はもう限界のようだ。もはやカメラの前でも笑顔を保つことは出来ない。早急に楽屋で休ませなければならない。
🍨🍒🥭🍵🫘🥄
…そろそろ本題に戻ろう。
あんみつ。それは私がずっと避けてきたものだった。理由は中に入っている寒天だ。私は寒天が食わず嫌いだった。
いや、実際には食済嫌いだ。小学生の頃に、1度だけ母が食べている寒天を分けてもらったことがある。食感も味も、私が想像していたものとは遠かった。
口の中でポロポロと崩れる、味のしないゼリー。それが当時の私の寒天に対する印象だ。何かかけていればまた違ったのだろうが、私の家には黒蜜がない。無い袖は振れない。無い黒蜜はかけられない。そういうことだ。
でも私は、今日で寒天を食べられるようになった。正確には『黒蜜がかかった状態の』寒天を食べられるようになった。
あの頃みたいだと思った。あの頃。小学生の頃。夏休みに子供会のウォーキングスタンプラリーに参加したとき。
無事にコースを歩き終わってゴールまで到着すると、ご褒美にところてんが用意されていた。食べ方が分からなかった私に、誰かが(というのは、本当に誰だったのか覚えていないからだ)教えてくれたのだ。黒蜜なら美味しいよと。その日が私のファーストところてんだった。今は黒酢のところてんも食べられる。夏になると必ず食べている。
…また超個人的な想い出話になってしまった。
🍨🍒🥭🍵🫘🥄
いい加減に本題に戻ろう。
他にもあんみつを避けていたのには理由がある。寒天にホイップクリームにに粒あんに豆。この組み合わせ。絶対に合うわけないと思っていた。
でも今日食べてみて、それが覆された。不思議と合うのだ。お互いがお互いを引き立てる。ホイップクリームの甘さが黒蜜の甘苦さを。粒あんの甘さが塩豆のしょっぱさを。寒天の独特な食感もアクセントになる。
中でも黒蜜がけ寒天の甘苦さを特に強く感じた。先ほど私は見た目だけで『これは和のプリンアラモード』と書いたが、もしかしたらそれは当たっているのかもしれない。プリンもそうだ。カラメルの甘苦さがカスタードの甘さを引き立てる。逆もまた然り。
あんみつ、なんて計算高いんだ。こんなんじゃプリンよりも好きになってしまう。もう私の心は次のあんみつを求めている。
【結論】
あんみつは和のプリンアラモード
いつかみはしのあんみつを食べられる日が来ますように…。