休み時間

今日は新しい職場で働く日。
初めて乗るつくばエクスプレスで向かうは「青井駅」。
電車を下車して駅の改札を出ると、工業地帯というか、見晴らしの良いベッドタウンのような街並み。
地図を見て、着いた場所は一階が倉庫、二階は事務所になっている整備会社。

「新しく働くことになった木村くんです。」
「木村です。宜しくお願いします。」

挨拶を済ませると近くの駐車場に連れて行かれた。

「トラックに登って、植木を下ろして欲しい」

今日は公園の生垣に植木を埋めるバイト。
30株近くある植木をトラックから下に降ろしていく力仕事から1日が始まった。

1株1株が、なかなかの重さ。
朝7時にも関わらず、すでに額からは大量の汗。
頬をつたい、ボタボタとアスファルトに落ちていた。

現地に向かう車に植木の苗を入れ、出発。

公園では朝早くの時間にもかかわらずお爺さんとお婆さんがカンカンに照りつける太陽の下、楽しそうにゲートボールをやっていた。

その隣で、スコップを片手にひたすらに土を掘るぼく。

公園を通りかかる保育園児たちが

「こんにちは〜」
と可愛らしく挨拶をしてくれる。こんにちは。

土をひたすらに掘っていると、掘り返した土からミミズが。元気よくのたうち回るミミズを見て

「あ、生きてんな」

と生命を感じる。

ひたすらに土を掘り、植木を埋め、土を戻す。
戻した土を踏み固め、水をかけて馴染ませる。
僕を連れてきてくれた先輩(61歳)は車の中で気持ち良さそうに寝ている。

作業終了。

次は道路の真ん中にある遊歩道のゴミを拾う仕事。
ここでも私立の小学校に通う児童たちだろうか?
頭に白いタオルを巻いてゴミを拾っているおじさんに挨拶をしてくれた。こんにちは。
最近の子供たちは、お行儀が良い。

ひとしきりにゴミを拾い終わり、昼休み。

コンビニの近くに車を停車。

ペヤングの大盛りを買う。

道端にあるベンチに座り、食べる。

外で食うメシってのは、なんでこんなに美味いんだろう。少し人目が気になるが。

車に戻って、文章を書いてみる。
いまが、12時51分。
あと9分で休憩が終わる。

このあとはどんな「初めて」が待っているのだろう。

そんなことを感じた、

5月15日の昼休みであった。

13時2分、追記。

「今日はこれで終わりでいいよ。」

そう告げられました。

なんで休み時間取ったんや。

少しばかりのワクワクを返して!
いや、全然良いけど!!!

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