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2023.2.23木曜~3.1水曜 「LIVEあり、稽古あり」

🔹2.23 木祝
天皇誕生日である。世の中は祝日であるが、私ら自由業者には関係ない。この日は前日のホテルでの余興仕事と明日のLIVEとの狭間、谷底、割れ目みたいな日なので、set listなんかを考えつつ基本的に呆然としていたのだと思う。
さて、誕生日ってなぜ祝うのだろうか?人間全員、誕生日なんかあるわけで、特別祝う必要あるの?とオレはずっと思っていたが、ある人の言葉で目から鱗が落ちた。
「生まれてきてくれて、ありがとう」
という感謝を表す日、だそうだ。もしあなたが生まれていなければ、あなたに会えてなかった。あなたが生まれてきた日は尊い、神に感謝、だから祝うのだ、と。納得した。

🔹2.24 金曜
茨木の春日商店街にある時代屋というLIVEBARにて70年代フォークをテーマにしたイベントに出演。私はテーマにまったく関係ない無意味なギター漫談でお茶を濁させていただく。めちゃめちゃ雰囲気のいい小箱。ママが美人で、ずっとカウンターで寝てる黒猫が可愛いかった。
初めて入った会社で営業マンをしていた頃、春日の独身寮に住んでいたので、ここ春日商店街は通勤経路であった。当時、たまに晩飯を食った定食屋は無くなっていた。そして、駅のショッピングセンターがゴーストタウン化していることに驚く。これも時代の波か。

🔹2.25 土曜
北新地・酒場サダキチにてブルースの鎌倉研さんとツーマンLIVE。私のステージの時、客席の隅で鎌倉さんが爆睡していた・・・酒が入ってたのと、私の風呂で屁をこいだような曲が子守唄となったのだろう。正直なお方だ。
終演後、お客様の妙齢女子とBAR STRAIGHTへ。何をしゃべったのか、何を聞いたのか、ほとんど記憶にないが、彼女の放った一言だけが記憶にへばりついている。
「ライダーとナオユキさんのLIVEが同じ日にかぶったら、迷わずナオユキさんの方に行くわ」
・・・なんちゅう告白や、キミ。

※ナオユキさんは、お世話になってる漫談家。R1ファイナリストで笑点にも時折出演。

🔹2.26 日曜
二日酔い。一日家に籠る。使い物にならず。

🔹2.27 月曜
昼から芝居の稽古。芝居は映画と同じく総合芸術なので、お客様に観てもらうまでに相当の時間がかかる。本書いて、修正して、キャスティングして、読み合わせして、また加筆訂正して、稽古して、演出の方にいろいろアドバイス受けながら演技をブラッシュアップして、小道具や音楽も吟味しながら、関わる人間全員でLIVEに向けて走っていく、という作業。それに比べると、ギター漫談というピン芸はなんて楽なことか。一人ですべて完結する。芝居は新鮮で面白いが、大変ややこしい。
が、人間というものは、ややこしいからやる、という側面があり、あまりにも簡単だと最初は面白くても飽きる。だから、演劇なんかにハマると取り返しがつかない。こんなことでお客様を感動させようものなら、もう演劇の沼から脱け出せなくなるのだろう。それが怖い。

🔹2.28 火曜
親父パンクバンドIVAN KOLOFFの練習日。午前11時から十三のスタジオ246。練習後はいつも近所の大衆酒場十三屋に行く。そして確実にそっちの方が時間が長い。練習は2時間、酒は3時間~4時間。草野球の後の飲み会みたいなもん。

🔹3.1 水曜
家に籠る。ギター漫談のネタづくり等をウダウダしながら、YouTube観ながら、昼から酒を飲む、という一日。

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