Love is...(夢恋桜3部作~恋編~)

「アイドル」と「恋愛」について言及する日が来ると思っていなかった。なぜならその本質は、最もどうでもよくて、最も大切なことだから。

そういう話ばかりにしないけど、そういう話って、他者の考えと交差撹拌させる必要が全くない。いつだって主語は「私は、」でいたい。お互いにね。


アイドルの【パフォーマンス】とは、一般的に言われる<歌>や<踊り>や<表情><スタイル>はもちろん、
<すべての事象に対する考え方><他人や事物への優しさ><安心できる朗らかさ><揺るがない強さ><時折見せる弱さ><仲間との関係性>なども織り込んだ、作品・ストーリーだと思っている。

よく「アイドルは商品・作りものなのか/そうはしたくない」なんていう話がある。
私にとって確かに「アイドル」はこの世でたったひとりの「人」で、人権がある生命体。傷つけたり弄んだりして良いものでは決してない。
だけど、その「アイドル」が創り上げる「パフォーマンス」こそが、彼らの商売道具であり、武器であり、自由に解釈したり、都合よく娯楽や励みにすることを、少しは許してもらえるのではないかと考えたりする。
彼らは自分自身を売っているのではなく、創り上げたパフォーマンスを売っている。
とはいえ数行前に話したように、アイドルは、そこ(私が言うパフォーマンス)に、パーソナリティやアイデンティティを投影させてこそなんぼ、みたいなところがある。だから境目が曖昧になるのだと思う。



「好きなアイドルに求めることは」みたいな話をしたことがあっただろうか。もうこんなにも「アイドルが好き」を続けてきたから、今となっては、その問いが受け入れがたい。
なぜなら、(何度も熱弁したことがあるような気がするけど)「求めることをしているアイドルを好きになる」からである。順序が逆なんだよ。

私はもれなく、好きなアイドルの【パフォーマンス】に惚れていている。
求めることをしているアイドルを好きになる=パフォーマンスが好みのアイドルを好きになる、だと定義したい。
買ったコーヒーが思ったより甘くて好みに合わないと思ったら、そのコーヒーの製造者に向かって、ずっと「もうちょっと苦みだしてよ」「私の好きな苦みじゃないなんてどういうこと?」「甘さがなくならないと飲んであげないから」って言い続けたりしないのと同じ。
これだけショーウィンドウに並んでいるんだから、自分にとっての代替不可を見つけるのがワクワクするんじゃないのかなぁ。

そして、あえて順序を逆のままにして「アイドルに求めること」を挙げるとするならば、それはやっぱり「幸せ」だと思う。幸せで居てほしいよ。
別に良い人と思われたいから言ってるとかそういうのじゃない。綺麗事かもしれない。でもそのアイドルの「幸福度」って、結局私たちが享受するパフォーマンス・私が責任をもって好きになったパフォーマンスに影響するし。



ここでやっと表題「恋愛」の話になるけど、その恋愛が、私の好きなアイドルの幸せであるというのなら、幸せで居てくれて本当に嬉しい。
そもそも「恋」自体は、「人」の部分の話だから管轄外なんだよ。
「恋」が好きなアイドルが居て、そんなアイドルの【パフォーマンス】が好み、という図。

デモを聞いて「マジですげぇ」と言った興奮の表情、心から優しくて嬉しそうな歌い方。こんなに上手いか!?と爆笑したレコーディング、「ずっと嬉しくて楽しかった」の言葉。これが慎太郎くんのパフォーマンスで、どれもとっても好ましい。

「好きな人がいた」とか「結婚したい」とかいう言葉も、仕事中に表に出たことだから【パフォーマンス】の一種の<考え方><表現技法>として見ている。きっとこれまでにないキャラクターで、オモロい番組だった。

そして、売り物にも見せ物にもしていない、森本慎太郎という「人」の「恋愛」は別にあって、同じものかもしれない(ていうか慎太郎くんは同じだろうな笑)けど、そこは私が楽しんだり考えたるするべきものじゃないんだよ。
だから"どうでも良くて"、だけど、その部分がきちんと守られていることが、彼が元気にお仕事(パフォーマンス)する根源になるのなら、"大切にして"と願うことに繋がる。

なんて複雑な表現。上手く言えなくて嫌になる。私が思っていることの1割も言語化できていないし、まったく別の捉え方をされてもしようがない。まぁ、続けます。


あと、だからこそ私にとって一番辛いのは病気とか怪我とか。アイドル自身のことでも、パフォーマンス自体のことでもあるから。
その時の苦しみと比べたら、恋愛なんて本当に幸せで素敵なことだなと思う。


これまで「アイドルと恋愛」にまつわる様々な波瀾万丈を経験してきたことがある。どれもこれも大爆発だったけど、いつもヘラヘラしていたなぁと思い出す。
なぜなら、私が見つけた/責任を持った/決意した自担たちは、いつだって裏切らないパフォーマンスを届けてくれた。そして、アイドルとしてパフォーマンスを創り上げる仕事をずっと続けてくれた。

そんな彼らが、アイドルが、「パフォーマンスでないのだから別にこちらと交わらなくてよい自分事」を、「パフォーマンスだけ受け取ることを徹底してきたファンに対して」、僕という人間は幸せだよと教えてくれる瞬間が【結婚】だと思っている。
だから、私は自担の結婚について特別な思いがあるし、本当に本当に、あの、話し始めたらあと3日かかります。



こんなもんかなぁ。
とにかく、26歳の慎太郎くんが歌う恋愛の歌は、本当に幸せそうで。
森本慎太郎という人間がパフォーマンス外のところで幸せなのかはどうでも良いけど、
慎太郎くんが、本当に幸せだからこそ、こんな風に歌いあげられるパフォーマンスを届けてくれたこと、仕事がとっても楽しそうなこと、それが最高に嬉しいです。ソロ曲、ずっと大切にしたいね。



「アイドルと恋愛」なんてアイドルオタク2日目みたいな自分語りを呑気にやるほどお花畑じゃないし、もっとずっと苦しいことを考えたりするけど、今月も慎太郎くんが好きだということを書く。そしてアイドルに対する考え方は諸行無常だからこそ、記録しておいてやろうという強気の姿勢。

ていうか「夢恋桜3部作」完結した。
ていうか「夢恋桜3部作」って何?そんなちょっとひどい中二病みたいなん、勘弁してほしいわ。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?