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人生邂逅 ◆ こころに残るヒトー82)   ソニー  東浦工場ー番外編

「OBとしての心得」を学ばせて頂いたかたです。

この方とは現役時代に1度だけ、それも1時間足らずお会いしただけでした。

ソニーを退職され、ある自動販売機の営業顧問として東浦工場に来られ10年ぶりの再会を果たしたのですが、ご本人は気づいておられなかったようです

わたしが、名古屋の営業時代に湖西市の入札案件でご協力を頂くために湖西テックを訪問し、総務部長として対応して下さったのがこの方でした。

10年ぶりの再会からお付き合いが始まり、現在まで親しくさせて頂いています。

ソニーを退職された方が転職をされ、後輩を頼ってこられることはよくあることです。
大体が、過去の上司部下先輩後輩の関係の延長戦で、もちろん程度の差はありますが、向き合われるケースが多く、正直腰が引けることが多いのですが、この方はそこがまったく違っていました。

とにかく、腰が低い。過去を引きずらない。威張らない。年齢差を見せつけない。
もちろん、お人柄もありますが、とても気持ちの良い接し方をして下さいました。

実際の商談になっても、いきなり自社の商品を売り込むようなことはなく、こちらの立場を優先し、総務として何か課題を抱えていれば、それを手伝わせてもらえませんか? といった働きかけから入ってこられました。

この時は、工場内にある売店で扱う商品とサービスの拡充への要望が社員から出ており、検討し始めていました。そこで、コンビニを誘致できないか。とダメもとで話してみたのです。
すると、さっそく候補となるコンビニ店数社に声を掛けて下さり、説明会にも同席いただき、業者選定にまで進むことができたのです。 

結果的には、どの候補店も人数規模の問題で採算ラインに乗らないとの理由で、実現はできませんでしたが、このときのサポートには頭が下がりました

OBたるもののあるべき姿と、新規顧客開拓での商談の進め方を同時に学ばせて頂いたように思います。

その後、厳正かつ公正な評価を経て、自販機の増設に貢献頂くことになり、同社とは良好な関係がスタートすることになりました。

これをきっかけに、個人的にも連絡を取り合ったり、お会いすることになりました。
そして、定年退職し就活をしているとき、もしよければ紹介しますよ。と声をかけて頂き、ご自身が勤務していた人材紹介会社の営業顧問の職に就くことができました。

OBになって、それこそソニーの後輩や応援団の後輩に仕事上でお世話になることがありますがその際は、「OBとしての心得」を肝に銘じるようにしています。
ちゃんとできているかは、ちょっと自信がないのですね。         やはり、過去をリセットするのは至難の業です!


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