SCPっぽくNIKKEを書いてみた。マザーホエール「すべてを包括するクジラ」

アイテム番号:RPC-0020
オブジェクトクラス:Tyrant
特別対応プロトコル:【編集時注記】昨今確認されるTyrantクラスの攻撃性と人的及び経済的コストを鑑み、■■■■年■■月■■日■■時■■分(GMT)に開かれた統合作戦本部会議においてTyrantクラスに関しては一切の収容及び鹵獲計画が凍結されることが決定しました。
この決定以降の全ての報告書には「特別収容プロトコル」に代わり「特別対応プロトコル」が記載されます。また、この決定以前に作成されたすべての報告書には特別対応プロトコルへの変更についての注意書きが編集追記されます。【以上注記】
追記20341:MMR研究所情報部の調査報告によりRPC-0020捕獲の試みが過去に1度行われたことが明らかになりました。捕獲の試みは[削除済み]副司令官麾下の部隊と不明な部隊の合同によるものと結論付けられていますが、作戦実施の結果や具体的な経緯や時期は明らかになっておらず、今後の更なる調査が要求されています。
追記20342:ENIKKの提案によりRPC-0020の作戦上の呼称が「マザーホエール」と決定されました。

説明:RPC-0020は、地上の水生哺乳類であるクジラ(Cetacea)に近似した容貌を持つラプチャーです。ただし地上で流布していた一般的な動物図鑑等におけるクジラと認識されている生物個体とRPC-0020とは若干違った風貌を持っています。最大の相違としてRPC-0020には翼状の部位が両体側にあり、飛翔するその他の地上生物と同様に「羽ばたき」を思わせる運動を行っていることです。このことからいわゆる一般的な水性哺乳類であるクジラよりは地上の古代文化に散見されるクジラ類を模した神「ケトス」に近似していると言えます。他にも「ケトス」と呼称されるラプチャーがいることに注意して下さい。
RPC-0020は、第1次ラプチャー侵攻時から存在が報告されたラプチャーであり、様々な作戦地域で目撃されています。基本的に人類が地上で使用する航空機の巡航高度と同程度の高度を巡回していると推測されます。個体数は定かでなく、全長・全高・全幅・重量等もレーザー測距儀を用いた推定の数値のみで、毎回測定値が大幅に異なるため正確な数値を算出する参考としては不充分です。RPC-0020の体躯はあまりにも巨大すぎて、近似値であっても計測不可であるという意見も多数出ています。
RPC-0020は、常に高高度から地上数メートルの空中で攻撃してきます。前部に巨大な開口部を持ち、腹部にはシャッターによって遮蔽されたコアが確認できます。両体側にはラプチャーを表出させるポートを左右それぞれに2つずつ持ち、多数の小型ラプチャーを同時に表出させます。また、中央のシャッターを開放し内部のコンテナから大型ラプチャーを表出させます。これらのラプチャーはRPC-0020内部に格納されていたものか別空間に存在したものを現実改変によって表出させたものか、解明されていません。RPC-0020は、他にも広範囲の地上に対して攻撃を加えるレーザー、左右のコンテナから同時発射される多弾頭ミサイル、表出させたラプチャーへの攻撃力を著しく減衰させる超音波の照射、RPC-0020本体の突進による直接打撃、による攻撃を行うことが今までに報告されています。
補遺:RPC-0020との戦闘中には部隊指揮官及び作戦中のNIKKE等、作戦に関わっている全ての人間とNIKKEに「音楽」が聞こえるとの報告がなされています。さらにその「音楽」を知覚したすべての人間とNIKKEはその音楽を「神曲である」という認識を持ち、「その音楽をもう一度聞きたい」という欲求を持つようになります。ただしその欲求が作戦や日常生活において支障をきたすものではないため、特別な対応は必要ないと結論付けられました。あらゆる部隊指揮官が先述の欲求を満たすため録音装置を作動させて「音楽」の保存を試みましたがその試みが成功したという報告はなされていません。このことから「音楽」は作戦中の空間に拡散されている音ではなく、人間やNIKKEの知覚に直接作用するものであると推測されます。
付記:[削除済み]地区第80244独立NIKKE中隊指揮官[削除済み]大尉のコメント
「マザーホエールの神曲聞きたいから戦闘に参加してるまである」

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