【デザイナーノート vol.6】120°-大暑
皆様こんにちは！
Pastel Girls.と二十四節気少女のNFT作品制作担当KOMAです。
このnoteではKOMAが不定期にPastel Girls.と二十四節気少女のクリエイターとして、キャラクターデザインや作品へのこだわりなどの情報をお伝えしていきます。
前回のデザイナーノートではスピンオフ作品の「XXX°-七夕」を挟みましたが、今回は「120°-大暑」についてOpenSeaのDescription内で表現しきれなかったキャラクターの詳細設定や意匠を紹介します！
1. 大暑に込めたコンセプト
大暑は太陽黄経が120度のときで、7月23日～8月6日頃に相当します。
大暑のコンセプトはOpenSeaのDescriptionにも記載した通り、
「今宵限りの浴衣を纏い、お忍びで夏祭りを満喫する内気な少女」
です。
今回はその内容を少し詳しく紹介します。
大暑の時期、各地で夏祭りや花火大会が多く開催されます。
代表的なものを挙げると青森県のねぶた祭、秋田県の秋田竿燈まつり、宮城県の仙台七夕まつり、新潟県の長岡まつり大花火大会が有名で、これらは全て大暑の時期に開催されています。
そして夏祭りの少女といえば浴衣です。二十四節気上では大暑が夏の締めくくりの季節（大暑の次は立秋）となるため、制作するうえで心残りが無いように夏の王道ともいえる「浴衣を纏い夏祭りを満喫する少女」となりました。
そして「今宵限り」「お忍び」「内気」のフレーズですが、これらは大暑の時期に旬を迎える白粉花（オシロイバナ）から着想を得ています。
白粉花の種の中には、芸者さんや舞妓さんが化粧で使用する「白粉」に似た粉が含まれていることからその名が付いていますが、花としての寿命が夕方から翌朝までの一夜限りであることから「一日花」とも呼ばれています。
夏祭りに浴衣を着ている少女を見かけますが、それはきっと彼女たちにとって特別な一夜限りの勝負服。華やかな浴衣の内側に想いを秘めている少女もいるかもしれません。
ほんのり甘酸っぱさを彷彿させる浴衣への思い入れと、先の白粉花の別名や性質と併せて「今宵限り」というフレーズを加えました。
また人目を忍ぶように夜に咲く姿から白粉花の花言葉には「内気」が含まれており、「お忍び」と「内気な少女」はここから来ています。
2. 大暑のモチーフ解説
今回も大暑の時期に旬のものを多く取り入れています。
まず背景につきましてはコンセプトの解説でも記載しましたが、大暑の時期に夏祭りや花火大会が多く開催されることから夜空に咲く花火にしています。
ただ作品の主役はあくまで少女なので、人物を目立たせるために花火の色の明るさはあえて少し落としています。
次に浴衣の柄についてです。
浴衣の柄として描かれているメインモチーフは金魚ですが、金魚は夏祭りの屋台で見かける金魚すくいが由来となっているだけでなく、もう一つ生態的な観点からも採用しています。
金魚は水温が高い環境下でも比較的病気に罹るリスクが少なく、最も気温が高くなる大暑でも水中の酸素濃度や水質に気を付けていれば初心者も安心して飼育できることから、先ほどの夏祭りの金魚すくいとも相まって大暑は金魚に最も親しみやすい時期と言えるのではないかと考えて採用しました。
髪飾りには大暑の時期に旬のものを取り入れています。
コンセプト解説でも出てきた白粉花と、分かりづらいかもしれませんが蔓茘枝（ツルレイシ、ゴーヤの標準和名）を添えています。実際に蔓茘枝の断面を見てみると、果実の中の綿状の部分を取り除けば花のような可愛らしいシルエットになります。
そして前回のデザイナーノート「105°-小暑」のモチーフ解説でも少し触れましたが、大暑の髪飾りのあたりをよく見ると「＞（大なり）」のヘアピンを身に着けています。
これは小暑が身に着けているものと対になっており、色も同じにしています。
「120°-大暑」以外では今後登場予定の「255°-大雪」「300°-大寒」も身体のどこかに「＞（大なり）」の装飾を身に着けているので、彼女たちのラフや完成作品が公開された時はどこに身に着けているのか探してみるのも面白いかもしれません。
3. 終わりに
デザイナーノート vol.6はいかがでしたでしょうか？
今回の120°-大暑で夏の区切りとなります。
次からは秋に突入ということで、次回のデザイナーノートでは「135°-立秋」について紹介予定です！
聞いてみたいことがありましたらTwitterのリプライかnoteのコメントをいただければお答えしたいと思っているので、お気軽にお問い合わせください！
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