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WHO IS NICOLAS CAGE?

絶賛公開中『マッシブ・タレント』のパンフレットに載せたくても載せきれなかった、ニコラス・ケイジについての情報をいくつかお届けします。

芸名

芸名の「ケイジ」の由来は彼が好きだったマーベルヒーローのルーク・ケイジと父が敬愛していた音楽家ジョン・ケージから。オーディションを受けても叔父フランシス・フォード・コッポラの話ばかりで望んだ役を得られず、また『初体験 リッジモント・ハイ』(82)の撮影時に叔父が監督した『地獄の黙示録』(79)でロバート・デュヴァルが演じるキルゴア大佐のセリフ「朝のナパームの匂いは格別だ」をもじり、「朝のニコラスの匂いは格別だ」とトレーラーの外に集まった共演者たちから茶化されたことを機に改名を決意した。

役作り

1984年、『バーディ』でベトナム帰還兵を演じたニコラス・ケイジは、負傷兵の痛みを知るべく麻酔なしで2本の歯を抜き、5週に渡り顔中に包帯を巻き続けた。1989年の、吸血鬼になったと思い込んだ男を演じた『バンパイア・キッス』では、脚本で生卵を飲むよう要求されたシーンで、生きたゴキブリを飲み込んだ。ケイジは「とても現実的な瞬間をスクリーンに焼き付けたかった」と振り返っている。ケイジをアカデミー賞に導いた『リービング・ラスベガス』(95)では、アルコール依存症の俳優で詩人のトニー・ディングマンをトレーラーに泊まらせた。酩酊状態のディングマンは度々詩的な言葉を発し、ケイジのセリフにインスピレーションを与えたという。ケイジはまた、『グランド・ジョー』(13)では危険な毒蛇コットンマウスと実際に格闘を繰り広げ、『ゴーストライダー』(11)ではカリブ海諸国のブードゥー教のように顔を白と黒に塗り分け、数千年前のエジプトの骨董品を縫い付けて撮影現場に訪れた。

収集癖

1997年、コミックの収集家として知られるニコラス・ケイジはスーパーマンの初登場を描いたコミックをオークションで15万ドルで落札。コミックは2000年にケイジの下から盗まれたが、11年後に発見され、200万ドル以上で落札された。同じく1997年、車好きのケイジは当時のイランの国王からランボルギーニの超稀少車を44万ドルで購入。また、ケイジは2006年に300万ドルで売りに出されていたバハマ諸島の島を購入。さらに、歴史好きを自称するケイジは、2007年に7000万年前のタルボサウルスの頭蓋骨をレオナルド・ディカプリオに競り勝ち、276万ドルで入手した。ただ、この頭蓋骨は盗品であることが発覚、モンゴル政府へ返還した。加えてペットとして双頭のキングコブラやタコを所有したいたほか、かつて大量殺人の舞台となり幽霊屋敷として有名なニューオーリンズのマダム・ラローリー邸など15軒の住宅を所有し、ヨーロッパの2つの城を購入したこともある。さらにニューオーリンズには、ピラミッド型の自身の墓も所有している。

借金

浪費家として知られるニコラス・ケイジだが、その浪費癖から資金難となり、かつて築いた1億5000万ドルもの資産を失うとともに、2009年にはアメリカ内国歳入庁(IRS)から630万ドルの固定資産税納付の催促状が届いていた。破産の危機に直面し、メジャー・スタジオからは背を向けられたケイジだったが、大量の低予算映画に出演し続けて借金を完済した。後にケイジは当時について「まるでベルトコンベアのようだった」と振り返っている。

『マッシブ・タレント』
絶賛公開中

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