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化学期末の感想(3学期)

棘雲です。またこの季節が巡ってきましたね。今回もまた化学期末を終えての振り返りをしようと思います。今回は前回と比べて間違いなく易化していますので、特に悩むようなところはなかったと思います(前回もかなり簡単でしたが)。ちなみに、私は化学を選択していないので以下の内容は全て想像で書いています。

大問1
簡単すぎたかな?(注1)恒例の小問集合です。
⑴、空所補充です。「たいていの化学者は滑舌がいい。(???)のような言葉をいつも口にしているのだから無理もない。」 常識ある皆さんなら当然わかると思いますが、正解はメチルチラミロフェニリウムです。
⑵はアボガドロの法則を書く問題です。しかし文章で書くよう問題文で指示されていますので、イキって数式なんかで書かないように。
⑶は亜鉛の元素記号を書く問題です。イッテルビウムと間違えやすいですが、亜鉛の元素記号はZnですね。
⑷はなぞなぞです。朝は四本足、昼は二本足、夕は三本足。この生き物は何か?この問題だけ明確に難化しました。しかしここで人間と答えてしまっては採点者の思う壺です。体制には屈しない強い意志を採点者に示すためにも、「俺」と書くのがおそらく最適解でしょう。

大問2
物足りなかったかな?(注1)ここは炎色反応の問題です。
⑴は軽いジャブとして、カリウムやストロンチウムなどの炎色反応の色を問われました。まあこの程度はまるごしでかるくひねってやれると思います。
⑵はルビジウムを燃やした時の色を答える問題です。ルビジウムの炎色反応を覚えている人ってそんなに居ないと思うので、一見すると難問ですね。しかしご安心あれ。作問者の粋な計らいにより、今回の問題用紙には実はルビジウムが仕込まれていました。したがって、事前のプランニングで持ち込んだライターで問題用紙を燃やせばいともたやすく答えは判明します。当然ですが、問題用紙を燃やすと他の問題が解けなくなるので、この問題は最後にとっておきましょう。
⑶、花火が炎色反応を利用していることを前提知識として、あなたが花火職人なら花火玉にどの物質を入れるかを記述する問題です。炎色反応の知識はもちろんですが、どの色をどの程度使えば美しい花火になるか、その美的センスが最も問われているといえます。ここで気をつけたいのは暗色系ばかりチョイスしないということです。採点者もそこまで性格が悪い人間ではないと思いますので、そこまで壊滅的なセンスを発揮しなければ最低限の点数は取れると思いますが、その壊滅的なセンスというのが紫(=カリウム)や青(=銅)ばかりで作られた花火のことです。そんなものが暗い夜空に映えるわけが無いだろうが。恥を知れ。

大問3
これくらいは分かるよね。(注1)恒例のレポート問題です。今回のテーマは電気分解です。
今回問題になった泉君のレポートですが、まず化学式の間違い7つ実験の手順の間違い2つ、この程度は瞬殺してください。問題は残りの箇所です。まず1つめは誤植です。2ページ目上から3行目に「#あなたの身近なインパール作戦」とありますが、件のハッシュタグは正しくは「#あなたの周りのインパール作戦」です。2つめ、実験レポートにとって不要かつ不適切な内容を消しましょう。具体的には3ページ12行目、「哲君が実験に参加せず檜村さんに付き纏ってダル絡みをしていた」という記述です。班員が実験をサボっているのは確かにムカつくでしょうが、実験レポートにこのような個人攻撃は要りません。泉君の怒りが班内に不和を生む前にこの部分は闇に葬らねばなりません。3つめ、7ページ5行目のこの
記述です。「これは定番中の定番、なくてはならないもの、いわばサイゼリヤの柔らか青豆の温サラダのように」

違う!!!!!!!!!!サイゼリヤの定番はエスカルゴのオーブン焼き!!!!!!!!!!

4つめは例によって採点がおかしいです。こんなバカのレポートが受理されており、あまつさえ点数がついているのは我が目を疑います。0点すらおこがましい、非受理ですよこんなもの。

大問4
生命科学とのコラボ問題です。生命科学といえば、生命科学には期末試験がないらしいですね。いいなぁ、文転すればこんな試験受けずに済んだのになぁ。話が逸れましたが、とにかくこれは論述問題です。問題用紙と一緒に配布されたコシヒカリとミルキークイーンのおにぎりを食べ比べて、どちらがミルキークイーンのおにぎりなのかを食べた感想などを根拠にして論じる問題です。医学部を志望する皆さんなら当然理解していると思いますが、ミルキークイーンはワクシー遺伝子の操作によってアミロース量がコシヒカリと変わっており、そのためミルキークイーンの方がもちもちした食感になると言われています。そのへんを論拠にすれば、論述はそこまで難しくないでしょう。なお、このおにぎりは10人に1人にわさび、からし、唐辛子などがたっぷり入った激辛おにぎりが配られていたようです。そのおにぎりが当たった人は食べ比べることなど不可能なので残念ですがこの問題は潔く諦めましょう。実力も運のうち、と呼ばれるmeritocracyの問題点を風刺しているともいえます。

大問5
お約束の自由記述問題です。年度の締めくくりだけあって、テーマは「今年度の化学で最も印象に残ったこと」です。自由テーマなのでよほど出題の意図から乖離した文を書かなければどのテーマでも点は取れますが、おすすめのテーマは「なせばなる なさねばならぬ 何事も ならぬは人の なさぬなりけり」というquoteを軸にエッセイを書くことです。エッセイのテンプレに沿って書けばいいだけなので、特に楽だと思います。

今学期の問題は以上です。流石にこんな簡単な試験で赤点を取るような人は居ないと思いますが、特に試験の点数が低かった者には関西の期間中に課題を送信します。また、特に低かった生徒は担任団と協議して関西を取りやめさせる場合もあるので、そのつもりでいて下さい。

注1:by担当教員


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