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レーザー星人のひとりごと~いいとこ紹介「日本遺産:ベンガラの町 吹屋」後編

まだ6月なのに毎日30度を超える陽気に
先が思いやられるレーザ-星人です。
 
ええと今回も引き続き「べんがらの町 吹屋(後編)」を
お届けいたします。
日帰り近場旅行記みたいなもんですが一応好評なもんで
前回紹介できなかったエリアについて追加報告を!
 
まずは「旧吹屋小学校」です。
吹屋小学校は1909年に本館が開校し、最古の木造校舎
として2012年に閉校するまでの100年強の間、この
地域の子供たちを、見守り、育んできたんでしょう!
 
吹屋の町並みの少し北側に位置し、分岐した坂道を
暫く上ったところにあります。
この坂道が少しカーブしていて途中までは、そこに
そんな建物があると言うことが分からず、曲がり切った
かなという感じの所で目に飛び込んでくるという
意図的ではないんでしょうが、少し劇的な出会いです。
 

カ-ブした道を曲がりきると見えてきます


建物自体は、明治後期を代表する擬洋風建築として
岡山県の重要文化財に指定されており、正面から見える
トラス構造の三角の連なりが、レトロな機能美を
醸し出しています。
 
また閉校後約7年の歳月をかけて校舎全体の解体、再建を
経て、令和4年度に地域の資料館としてオープンしています。
今回、時間が遅く、外観を見るだけの訪問となりましたが
解体再建工事の状況も詳しく展示説明されているようで
建築関係の勉強に訪れる方もおられるようです。
べんがら塗の建物という事ではないのですが、山間部に
突如現れる木造擬洋風建築は一見の価値ありです!
 

絣の着物にいがぐり頭の子供が飛び出してきそう!


次に、「笹畝坑道」です。
ここは前編でご紹介しました、「吉岡銅山」の代表的な
坑道で、1979年に観光坑道として整備公開されました。
 
入坑する場合にはへルメット着用が義務付けられていたり
アップダウンにも富んでいて、ちょっとした冒険気分が
味わえるようです。
「ようです」とかのたまってるのは、ここも時間が遅く
入口見ただけなんですよ(とほほ)。

鉱山はどこも信心深く、手を合わせてから入るんでしょうね?

 

高梁市の観光サイトからお借りしました


更に次ですが今度は「広兼邸」です。
こちらは、銅とベンガラで巨万の財を成した、地元の
庄屋「広兼氏」の邸宅です。
吹屋の町並みとは少し離れた丘の上に陣取り、城郭にも
引けを取らない堂々たる石垣と楼門を備えたお屋敷で
ここも一般公開されているようです。
すいません、ここも下の駐車場から見上げただけです。

「~城」って看板立てたら騙されるほど立派な石垣!


よく言えば厳格な、悪く言えば排他的な、たたずまい!

 
でね、ここは以前から違う興味があって知ってたところで
その違う興味と言うのは、実は「映画のロケ地」で有名って
事なんです。(今で言う、聖地ですかね!)
 
レ-ザ-星人位の年代だと「ピンクル」(ピンと来るを縮めて)
だと思うんですが「祟りじゃ~」そう「八墓村」。
 
しかも2回も登場してるんですね!
2回と言うのは、一つの映画に2度登場したという意味ではなく
1977年度の渥美清x野村芳太郎版と1997年度の豊川悦司x
市川崑版の2度という意味です。
 
渥美さんと豊川さんは、当然主人公の金田一耕助役で
著名な大監督とのタッグで、いずれも名作の誉れ高い作品です。
 
脱線しますが、映画、テレビ合わせると金田一耕助って
いろんな方が演じられてますよね!
上記の渥美清さん、豊川悦司さん、大方の方がすぐに思い
浮かべる、石坂浩二さん、古谷一行さんの他にも
片岡鶴太郎さん、稲垣吾郎さん、西田敏行さん、長谷川博己さん
先日逝去された中尾彬さん、吉岡秀隆さんなどなど等!
古くは高倉健さんまで・・・。
 
日本を代表する2大監督が、何故同じ場所で撮影を行われたのか?
ということの推測なんですが?
横溝正史さんの小説に登場する事件現場には岡山県を舞台とした
作品がいくつかあり、現にこの「八墓村」自体が1938年に
岡山県で実際に起こった「津山30人殺し」事件をヒントに
創作されたようで、舞台となる「八墓村」自体が岡山県の
「因習と伝説に縛られた山深い閉鎖的な集落」という設定です。
 
そう考えていきますと映画とは言え「土俗的、精神的リアリティ」
を求められたであろう両監督が、地理的にも、物語の舞台としても
うってつけな「広兼邸」を選択されたんだろうと勝手に納得しています。
 
それと、もう一つ思い浮かぶのが、この地には先述の「笹畝坑道」
があり、少し離れますが有名な「満奇洞」という鍾乳洞もあり
「八墓村」のスト-リ-に欠かせない、地下迷宮での撮影も視野に
入れてのロケ地選定だったのかなと思っています。
(実際に撮影されています。)
 
いずれにしても、長閑な山村に突然現れる城郭のような大豪邸が
不穏な事件の幕開けにピッタリ、マッチしたんでしょうね。

と、言うことで「ベンガラの町 吹屋」の、ちょっといいとこや
見どころを、前、後編に分けて、ご紹介しました。
前編でも申し上げましたが、ツア-やマイカ-でないと、訪れにくい
立地ではありますが、営業時間内であれば、ショップ巡り、ランチ
ティ-タイムなど色々なことを楽しみつつ、歴史にも触れることが
できる、いわばマルチな魅力にあふれたスポットです。

吹屋の観光案内

最近、レ-ザ-星人在住の兵庫県から行きやすい岡山県に出向く機会が多く
結構、お邪魔してます。
次はね「最上稲荷」か「鬼の城(きのじょう)」あたりかな?

目指せ!岡山県公認観光大使、レ-ザ-星人でした!
また、読んでくださいな!!


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