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レーザー星人のひとりごと~いいとこ紹介「日本遺産:ベンガラの町 吹屋」

レ-ザ-星人です。
好評(自画自賛)の「いいとこ紹介」です。
 
今回は岡山県高梁市「吹屋ふるさと村」をご紹介いたします。
「吹屋ふるさと村」は標高550mの山間部に突如現れる
薄紅色に統一された集落で、国際的に認知されている
「ジャパンレッド」発祥の地です。
 

しっとりした小雨の夕暮れ、これはこれで風情が


ここって、数年前に訪問したことがあるんですが
その時は訪れた季節と時間帯が悪くって、薄暗くなるし
土産物店や資料館は営業終了してるし、駐車場では
地面を覆いつくさんばかりに発生した大量の毛の長~い
毛虫様のお出迎えを受けるしで、ゆっくりと観光気分に
浸れる感じではなかったのです。
 
が、条件の良くない探訪ではありましたが、同じトーンで
統一された街並みが、少し灯りがともり始めた夕暮れ時の
風情に同化して、なんともいい雰囲気として心に残り
次回、再訪必至という想いでした。
 
それで、リベンジマッチとして、今年のGWに再度訪問を
企てたわけです。
 
ただね、行き当たりばったりのレ-ザ-星人の悪い癖が出て
ランチ選びで岡山市内を彷徨ってる間に無駄に時間は流れ
結局前回とほぼ同じ時間帯の訪問の上に、小雨模様も加わり
前回の毛虫が雨に変わっただけみたいなリベンジ度の低い
再訪と相成りました。
 
そこで「べんがら」と「吹屋」について少しお話を・・・。
ベンガラとは鉱物性赤色顔料の総称で、江戸時代にインドの
ベンガル地方から輸入していたことにより付いた名前で
漢字では「弁柄」「紅殻」とも表記します。
 
特性としては、無害でありながら、防腐、防虫、防錆などに
優れた効果を表し、木造建築の表面処理に多用されるなど
神社や仏閣でよくみられる他、陶芸の九谷、伊万里、輪島の
漆器等、日本の伝統工芸に欠かすことのできない顔料です。
 
かたや「吹屋」は平安時代から昭和まで全国規模の産出量を
誇った、吉岡銅山の近傍で、その隆盛を支え、大いに賑わった
山間の集落のようです。
吉岡銅山は江戸中期に住友財閥の前身である「泉屋」が所有
明治期には、岩崎弥太郎の「三菱」が買収するなど、財閥系の
バックアップもあり、隆盛を極めたものと思われます。
 
そして「吹屋」ですが銅生産の副産物として発生する硫酸鉄を
原料とした「ベンガラ」の生産、商業化に成功、輸入に頼っていた
ものを地場産業化することで更なる発展を遂げることになりました。
 
そして、巨万の富を得た「吹屋」の「ベンガラ」商人たちは
石州(島根)より、多くの瓦職人や大工を呼び寄せ、意匠を
凝らした、商家、屋敷を数多く沿道に建設、「ベンガラ」塗の
外壁に、石州瓦を葺いた独特な色調の、今も残る「吹屋」の
町並みが誕生したわけです。

事実、「吹屋」の町並みは昭和54年に「国の重要伝統的建造物群」
平成24年に「都市景観大賞」として国土交通大臣より表彰を受け
令和2年に「日本遺産 ジャパンレッド発祥の地 弁柄と銅の町・
備中吹屋」として制定されています。

令和2年の制定

 
公共交通の便がいいとは言いにくい立地で、ツア-や車移動でしか
たどり着けませんが、有名観光地の超混雑やオーバ-ツ-リズムの
弊害は少ないんじゃないかと思ってます。
但し、人気(ひとけ)の引いた時間帯にしか行けてないんで
あんまり、あてになりませんがね!
 
え-えっと、書くのも読むのもしんどい量になってきましたんで
今日の所は、このあたりにしときますね。
 
画像数枚紹介しときますんで、雰囲気だけでも楽しんでください。
 


小雨の夕暮れなので人出が少なく写真撮るにはいい感じ


オ-バ-ツ-リズムとは無縁?


あっ、後日、後編も紹介しますんでお楽しみに!!
 
計画をちゃんとしないと見たいものが見れないぞ!
ランチで彷徨う、懲りないレ-ザ-星人でした。

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