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外国人には当たり前じゃないことを改めて思い知った日

乳がんの
化学治療の最中で
かなり参っている
フランシスカ。

彼女は
夫が小さかったころ
いつも家族で行っていた場所に来ていて
それ以来の付き合いだそう。

その頃まだ小さかった
女の子が
今では60歳後半。

私はフランシスカには
まだ会ったことがないけれど
私も2年前に乳がんを
患ったこともあって
何かできることがないかと思って
私の好きな香りと植物で
アロマワックスと
メッセージを入れる鶴の封筒を作りました。
 
問題は鶴の封筒。

夫に作った鶴の封筒を見せたとき、
どこから開けるのかも
見当がつかず
何でどうやったら鶴に見えるのか
訳が分からず
理解するまで15分はかかりました。

「何で頭の後ろに尻尾があるんだ
あり得ないじゃないか!
で、鶴の身体はどこにある?」

日本歴30年の夫
なんども折り鶴を見たことがあるはずだけど
この封筒に
鶴がいることが認識できなかったのです。

縦長で作った鶴封筒。
ドイツでは手紙のための封筒は
ほとんど横長。
だから
夫もそれをすぐ横長に持ちかえて
鶴部分を下に向けて
紙飛行機みたいに持ったりして。。。

15分後やっと分かってくれました。

日本人ならきっと直ぐに
「鶴」だと分かってくれるだろうし
封筒の開け方も分かるはず。

日本の美しい文化を届けたかったけれど
日本文化を知らない
フランシスカには
夫以上に鶴が認識できないはず。
しかも
中に入れたメッセージに辿り着くまで
1週間かかるかもしれない。

だから
鶴の封筒はやめた。

私としては簡単に分かるだろうと
思っていたけれど、
文化からくるものは
異文化で育ってきた人には
なかなか分かりづらいものなんだと
改めて思い知りました。

贈れなかったのは残念だったけど
いつも
「何でも知っている!」と
豪語する夫が
苦戦する姿は面白かった!

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