見出し画像

金継ぎ Nr.1

少し欠けたお皿やお椀が

食器棚のところどころに

隠れています。


ずっとその子たちを修理しようと

3年前の一時帰国に

金継ぎセットまで買いました。


でも、

そのセットたちも

日常の早く過ぎ去る時間に

のみこまれて

棚の上で熟成されていきました。


数ヶ月前

一枚の大皿が痛々しそうに

こっちを見ているに

心がキューンとなって

決めました。


「金継ぎしてあげる!」


画像1


本棚には金継ぎの本もあったので

ページを捲るも

ドイツではどの接着剤を使うのか

全くわからず

ドイツで金継ぎをしている人を

調べました。


その中の一人

ベルリンに住む智子さん。


彼女に妙に惹かれ

コンタクトを取りました。


ただ、どの接着剤を買えばいいのか。


これだけを聞くつもりでした。


でも、

返信メールに心が高鳴り

彼女から学びたい!

すぐにそう思いました。


人の体と環境への配慮により

自然由来の素材のみを使っていること。


漆の木の命を削って提供してくれている

本漆を丁寧に扱う金継ぎをしているということ。


手間と暇をかけるからこその愛着。


ただ、金継ぎをしているのでなく

そこに

彼女の優しさと情熱を感じました。


予定してなかったけれど

オンラインのワークショップに申し込み

翌週には参加。


一回目は

漆と石の粉でパテを作り

欠けの部分を埋める。

画像2


2回目は

乾いたパテの部分の形を整え

その上に漆を塗る

画像3


3回目は

金の粉もしくは銀の粉をつけて

完成!

画像4


一回一回進む工程はゆっくりで

乾くまでじっくり待ちます。


「焦らず少しづつ進み、じっくり待つ」


この過程が


忙しく過ぎる時間

情報に追い回されている毎日


これらから

変わらないゆったりとした

自然のリズムに

引き戻してくれます。


修理を待っているお皿が

まだまだあります。


明日はその子たちの

金継ぎ・銀継ぎに

とりかかかります。


智子さんのHP

金継ぎベルリン

最後まで読んでいただきありがとうございます! スキやシェアをしていただけたら励みになりますので、ぜひよろしくお願いします。 サポートもしていただけたらとても嬉しいです!いただいたお金はこれからの学び代やnoteの他のクリエイターのサポートに充てさせていただきますね。感謝を込めて。