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名残の月見茶会 #4 青い薔薇のお茶入れ

さて、お茶会まであと3日しかないのに、連日のショパンコンクール2021のYouTube中継にハマり過ぎて寝不足であるばかりか、風邪までひきそうになっています。ヤバい。今年はコンテスタントが『蜜蜂と遠雷』の再現か!と世界に叫びたくなるくらい多彩で面白すぎて、本来10人しか出られないファイナルに12人、そしてそのうち2人は反田恭平さんと小林愛実さんの幼なじみコンビで、2人とも才能溢れすぎの上にある程度経験を積んで円熟しているとあって毎日泣きながら深夜の演奏を追っかけてます。

しかし、日は迫る。
今回、わざわざ金沢から茶友も来るので下手なことできない(いつもそうなんですが)けど、蔵の中の名器なんて持ち合わせてないし。
特に目玉の一畳台目「夢窓庵」でのお濃茶の取合わせはどうしよう。。と悩んでいたら、リビングに飾ってあるチェコ製のキャンディボックス(多分)が目に留まりました。


コバルトブルーまで深い色ではなくてちょっと明るい感じにはなるのですが、どうかしら。
ラベルを見るとチェコのハンドメイドのようです。ずいぶん前に青学の近くのフランス製のアンティークレースなどを売っているお店で買ったもの。氷の惑星、海王星の硬質なイメージに合わないかしら。

大津袋に入れれば、濃茶器として使えるかも。
仕覆作ってもいいけど間に合わないかな。
さっそく今回水屋のお手伝いしていただく、石州流を嗜み宝庵で仕覆教室もやっている田子さんに相談してみると。。

「仕覆を甘くみるな、無謀!」と一蹴され(盛りました。もっと優しく言われました)田子さんお持ちの出しフクサで帛紗包にしたら、というアドバイスを受け、なるほど〜 と思いました。
「玉兎星座紋」🐇
というなんだかピッタリの名物裂です。

星にウサギなんてピッタリ過ぎる!
もし大きさが合ってうまく包めればいけるかも。

雪介さんにも「いま月といっしょに海王星、それから宵の明星の金星が出てるから、何かヴィーナスの象徴となる様な設はどう?」と言われていたので、ヴィーナスの象徴である薔薇の花(ダリアみたいだけど)がお茶入れなんて素敵なのではないか、と気分だけは盛り上がっております。


そして宇宙という絶対的な死の世界の中での動きというか
それが風であったり波であったり
音楽であったり生命であったりするわけですが。
もしかしたらそれがお茶なのかもしれませんけど。

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