【何度も嬉しい】

中3の2学期から祖母の家で暮らし始めたのだけど
もう少しで卒業だから転校するのも…ということで、高校生に混じってバスで1時間かけて通っていました。

帰りのバスはとても混んでいて、ある日通路に立っていると
「となり座る?」と、バッグをどけて声をかけてくれたお姉さんがいました。

私はとても嬉しくて、喜んで座らせてもらいました。
そして間髪入れず「紅茶飲める?」と聞かれ、頷くと「紅茶味のポッキー✨どうぞ!!」といってお菓子までくれました。

何だか色んなことがあって、慣れない場所への引っ越し、慣れない通学方法、周りはみんな知らない高校生。
1人だけ色の違う制服を着て、その中に飛び込む事が毎日心細かった。

そんな時、お姉さんの優しさに触れた私のしっぽはブンブンでした🐕✨

(※この時の嬉しさで紅茶味のポッキーが大好きになったのは言うまでもない)

それからバスで会うたびにお姉さんは私を隣に座らせてくれて、そのうちに色んな話をするようになりました。
絵を描くのが好きなこと、今ハマっている漫画の話などなど…。

私はいつのまにかバスで通う事が怖くなくなっていました。

お姉さんはそれから数ヶ月で高校を卒業したので
その期間しか会う事はなかったけれど、とても楽しい時間でした。

大人になってそのお姉さんと偶然再会した事があり、嬉しくて嬉しくてその時のお礼を伝えました。
そしたらお姉さんまっったく覚えてなかった🤣笑
出来事も、私の事も🤣🤣

その時弱っていた私はとてもとても救われたし、今でも感謝の気持ちでぽかぽかするけど
きっとお姉さんにとっては「助けてあげよう」とかそんな気持ちではなくて当たり前の行動だったんだな。。
だから忘れてるんだな。。

私だったら「助けたった🤩🤩」つって、相手が忘れてる事まで覚えててそうだもんな…笑

昨日Instagramの「知り合いかも」にそのお姉さんの名前が上がっていて、嬉しくなって見てみると
お姉さんのご実家のお食事処で、メニューとイラストを描いている写真がたくさんありました。

あの時見せてくれた絵と変わらず、かわいくて優しいお姉さんの絵に
またあったかい気持ちになったというお話でした。

ありがとう。

読んでくれたあなたも、ありがとう。

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