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阪神バス 西宮浜営業所 阪神西宮→新甲陽

阪神バス株式会社。兵庫県尼崎市、西宮市の阪神沿線を主な営業エリアとしていますが、一部、海沿いから離れて、山手を走行する路線があります。

その1つが西宮山手線・鷲林寺線。阪神西宮を起終点とし、西宮山手の高級住宅街を循環する路線群です。鷲林寺線はその先、甲山の麓まで登る、阪神バス唯一の山岳路線です。

  • 1:阪神西宮 → 西田公園前 → 阪急甲陽園駅前 → 新甲陽 → 広田神社前 →(JR西宮)→ 阪神西宮

  • 2:阪神西宮 →(JR西宮)→ 広田神社前 → 新甲陽 → 阪急甲陽園駅前 → 西田公園前 → 阪神西宮

  • 7-1:阪神西宮 → 西田公園前 → 柏堂町 →(西宮甲山高校前)→ 甲山墓園前 →  新甲陽 → 広田神社前 →(JR西宮)→ 阪神西宮 ※夜にJRさくら夙川・苦楽園口経由便あり

  • 7-2:阪神西宮 →(JR西宮)→ 広田神社前 → 新甲陽 → 甲山墓園前 →(西宮甲山高校前)→ 柏堂町 → 西田公園前 → 阪神西宮 ※朝にJRさくら夙川経由便あり

基本的には、上記4つの系統が運行されますが、今回は、

阪神西宮 → 広田神社前 → 新甲陽

系統に乗車します。平日早朝に1本のみ運行される、東回りの新甲陽止まりです。一見すると、ただの区間便のように見えますが・・・。

実は一部経路が異なります。
新甲陽止まりは、到着後、折り返し阪神西宮行きになるのですが、新甲陽に転回場などはありません。では、どのような取扱がなされているのかというと、

裏道を通り、直接阪神西宮行きの停留所に到着する

のです。転回場を設けず、裏道でやりくりしている例は他にも複数ありますが(この付近だと伊丹市営バスの塚口など)、1日1本だけとなると、興味をそそられる案件です。また、完乗を目指す者として、避けて通れない道です。

詳細は現地で解説するとして、とりあえず、経路を追っていきます。


阪神西宮は、駅北側のロータリーから発車。すぐに国道2号との交差点に当たり、右折します。


国道2号を東にちょっとだけ進みます。


JR西宮駅の西側で左折し、北へ進路をとります。高架下を右折するとJR西宮のバス停がありますが、この便は経由しません(約半数が経由します)。大阪、神戸方面への乗客を親会社へ誘導したいのは当然でしょう。


引き続き北に向かいます。画像は国道171号(通称イナイチ)との交差点。


高座橋(たかくらばし)停留所を出たところです。前の阪急バスに追いつきました。ここを左折します。ちなみにこのまま直進すると、関西学院方面に行くことができます。


さっきの甲東園行きはここで右折

左折すると、しばらく東川沿いを進んでいきます。


さて、問題の新甲陽界隈に到着しました。

詳細図です。

通常は青線のルートを走行するのですが(新甲陽口 - 新甲陽 - 大師道の順)、先述したとおり、この新甲陽止まりのみ、黒矢印で示した裏道を通ります。


新甲陽口交差点を斜め左に進み、1日1本しかバスが通らない区間です。一方通行。


2分もかからず大師道に着きました。西宮山手線は、向かって右と左を、鷲林寺線は、向かって右と前を行き来しますが、今回は後ろからやってきました。


右折して、坂を下って終点の新甲陽に到着です。


阪神西宮から約15分、220円の道のりでした。

ちなみに音声合成は循環扱いで、阪神西宮方面へ乗り続けることも可能なようでした。
しかし、到着前には、「本日も、阪神バスをご利用くださいまして、ありがとうございました」という放送があり、一応の終点ではあるとみられます。


以上、早朝1本のみ運行される新甲陽止まりの乗車記でした。相変わらず極めてローカルな内容ですが、ご了承ください。

(この後は、阪急甲陽園駅まで歩き、電車で次の目的地へ向かいました)

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