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2021.10.01 洛北のバス路線を巡る①

路線バスを乗りつぶしていると、数少ない平日休みは一毫たりとも無駄にできません。「平日のみ運行」する系統が多数存在するからです。学休期運休の通学系統に乗車できる機会となると、余計に限られてきます(大学の長期休暇は長い)。それこそ一年に片手で数えられるほどしかありません。

本日10月1日(金)は、とても貴重な、大学開講期中の平日休みです。

要するに、今日は千載一遇の通学系統乗りつぶしチャンスだということです。一日中乗れるだけ乗ってやります。ターゲットは京都市内の京都市バス・京都バスです。


まずは、三条京阪前に移動し・・・

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臨15:三条京阪前 → 二条駅前 → 西ノ京円町 → 北野白梅町 → 立命館大学前

に乗車します。臨15系統は立命館大学開講期の平日朝に1本のみ運行される15系統の快速便で、途中二条駅前・西ノ京円町・北野白梅町のみ停車します。担当は西賀茂ではなく梅津JR。ディスプレイに「臨15復路」とありますが、現在往路の設定はありません。ルートは15系統と同じく、三条通・河原町通・御池通・千本通・丸太町通・西大路通・蘆山寺通経由です。2021年3月のダイヤ改正で河原町三条交差点を左折して四条河原町方面へ向かう系統(5・特5・11・86・循環2)は御池通を経由するように変更されましたが、右折する系統は従来通り三条大橋を渡ります。

西大路通に入ると一気に本数が増えバス渋滞に嵌ります。この区間はただでさえ一般系統の本数が多いうえに、朝夕は西院方面からの立命館輸送も加わり、1分未満の間隔でバスがやってきます。

立命館大学前には渋滞により12分遅れて8時42分に到着。キャンパス内で降車扱いをします。すでに次に乗るべき8時41分発の快速202系統の発車時刻を過ぎていますが、同じ理由で遅延しているので問題はありません。大学を出てのりばに向かいます。キャンパス内から乗車できるのは夕方の快速205系統復路のみで、そちらは2020年11月4日に乗車済みです。

程なくして快速202系統がやってきました。遅延は毎朝のことなのでしょうか・・・。

快速202:九条車庫前 - 西大路駅前 - 西大路四条 - 北野白梅町 - 立命館大学前

快速202系統は九条車庫前と立命館大学前を九条通・西大路通経由で結ぶ往復系統で、主要停留所のみ停車します。担当は九条本所です。起終点が同じで経路違いの快速205系統も存在しており、本数はそちらの方が多く、快速202系統は朝ラッシュ時に数往復のみの運行です。今回は都合上復路のみ乗車します(往路は快速205系統などと組み合わせて別日程を用意しています)。今から乗る8時41分発が復路の最終便です。

約5分遅れで立命館大学前を発車するとすぐに右折し、馬代通に入ります。これは復路のみの措置で、蘆山寺通の渋滞を防ぐためだとみられます。途中小松原児童公園前という停留所で通学系統の恩恵に与っている一般客を数人乗せ、上立売通から西大路通へ戻ります。

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(緑色が臨15の経路、橙色が快速202復路の経路)

西大路通に出ると、あとは南下していくだけです。約85mあった標高も、九条では約20mに。京都盆地とはいいますが、実際にはかなりの高低差があり、冬では京都駅周辺で快晴でも、丸太町では雪がちらつき、上賀茂では大雪。なんてこともざらにあります。

九条車庫前には40分ほどで到着。

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四条大宮まで移動し、次は臨6系統に乗車します。

臨6:四条大宮 → 二条駅前 → 佛教大学前

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臨6系統は大宮駅および二条駅から佛教大学への通学系統で、佛教大学開講期の平日朝に4本のみ運行されます。担当は九条分所。ディスプレイに「臨6往路」とありますが、現在復路の設定はありません。

私が乗車したのは四条大宮9時58分発で、佛大生数名とともに後院通→千本通を北上しました。経路は単調で特に面白みはありません。途中何本かバスを追い越し、定刻通り10時15分に佛教大学前に到着しました。

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到着後、バスはすぐに北山通方面に回送されていきました。どこへ向かうのか分かりませんが、九条分所は営業所からかなり北にある岩倉操車場前を発着する系統も受け持っているので、そこへ回送されるのであればかなり効率的な車両運用ですね。

臨6系統の完乗をもって、市バスからはいったん離脱します。次の目的は京都産業大学前を発着する京都バスの通学系統で、これがなかなか手ごわく、夕方までかかる予定です。

京都産業大学はここからさらに北、上賀茂の奥に位置するので、そこまでは既乗の系統で移動します(省略)。

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さて、京都産業大学前にやってきました。系統がたくさん並んでいます。

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まずは、11時18分発の快速35系統に乗車します。

快速35:出町柳駅前 - 烏丸北大路 - 北大路堀川 - 柊野別れ - 京都産業大学前

快速35系統は出町柳駅前と京都産業大学前を北大路通・堀川通経由で結ぶ系統で、平日に数本のみの運行です。一般客の利用も想定しており、北大路堀川以北は各停留所に停車します。最寄り営業所は高野ですが、敷地が手狭なため遠く離れた嵐山営業所も担当しています。

11時18分発は嵐山の担当でした。定刻通りロータリーを出て左折、快調に坂を下り賀茂川沿いへ。御薗橋を渡って堀川通へ。この区間は各停留所に止まりますが、市バスの本数の方がずっと多く、それに市内中心部まで直通していて便利なため、ほとんどの客に見送られます。堀川北大路で左折し北大路通に進入、ここから東へ。北大路バスターミナルに立ち寄りますが、乗降ゼロ。ここから快速運転が始まり、高野川を渡った先の高野橋東詰まで爆走。右折して川端通に入り、高野川沿いをまたもや爆走。すると突然出町柳駅が現れ、終点となります。京都産業大学前から約28分、実にスムーズな運行でした。

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次は5分の待ち合わせで36系統に乗車します。乗ってきたバスの折り返しです。

36:出町柳駅前 - 出雲路橋 - 上賀茂御薗橋 - 柊野別れ - 京都産業大学前

36系統は、出町柳駅前と京都産業大学前を加茂街道経由で結ぶ系統で、京都産業大学開講期の平日に限り運行されます。

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(緑色が快速35系統復路の経路、水色が36系統往路の経路)

ご覧のように、賀茂川沿いにほぼ最短経路をとっています。

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出町柳駅の西側では北西からの賀茂川と北東からの高野川が合流し、鴨川となって南下していきます。もちろん人為的に整えられたものですが、なかなか美しいY字合流ではないでしょうか。なお、河原町通は葵橋で賀茂川を渡り、そこから下鴨本通と名前を変えます。加茂街道は賀茂川右岸、川端通は高野川左岸~鴨川左岸を走る道路です。

36系統往路は出町柳駅前を出ると目の前の河合橋で高野川を渡り、いったんデルタ地帯を北西へ。葵橋東詰交差点を左折、下鴨本通南行で葵橋を渡り、直後に葵橋西詰交差点で右折、加茂街道へ入るルートです。難解なルートですが、葵橋東詰までは市バス1・4・特4系統も同じ動きをします。

加茂街道を南北へ縦貫するのは今乗っている京都バス36系統のみですが、加茂街道紫明交差点から北大路橋西詰の僅かな区間以外は市バスも走っています。葵橋西詰から加茂街道紫明交差点までは37系統(三条京阪前 - 西賀茂車庫前)が、北大路橋西詰交差点から北は北3系統(北大路バスターミナル - 京都産大前)がそれぞれ高頻度で運行されています。

バスはどんどん北上し、上賀茂橋の先で堀川通と合流、御薗橋で対岸へ渡ります。ここからは先ほど乗車した快速35系統と同じ経路をとります。京都産業大学前には12時12分に到着。先ほどより7分も早い、21分で到着しました。

続いては12時18分発の直行36系統で出町柳駅前に戻ります。その名の通り、出町柳駅前まで「直行」で向かいます。復路は開講期の平日に1本のみ運行です。

直行36:出町柳駅前 - 京都産業大学前

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3回連続で同じ運転手にあたっていますが、そんなことを気にしていられるほど本数がないので仕方ありません。効率のよい行程が、運転手のシフトと一致しているのは当然のことです。こちらとしても可能な限り自然な乗車をするように工夫はしていますが、本数が極めて少ない系統では開き直るしかありません。

直行36系統復路はおおむね36系統往路と同じ経路をとりますが、北大路橋西詰交差点で左折して高野橋東詰から川端通経由で出町柳駅前へアプローチします。河合橋から出町柳駅前ロータリーへの進入には信号の無い箇所で反対車線をまたがなければならず、渋滞の原因を引き起こしかねないためだと思われます。

出町柳駅前には19分で到着。次は直行36系統往路で京都産業大学前へ戻りますが、12時57分発と少し間があるので川沿いのベンチで休憩をとります。カロリーメイト2個で本日初の食事です。

(直行36系統往路は36系統往路とまったく同じ経路のため、割愛します。この便は高野担当でした。)


長くなってしまったので、ここで一旦切らせていただきます。この後の②では国際会館駅・岩倉周辺で活動します。

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