Wood Job!!
第5回 林業
2022.11.19-20
三重県北牟婁郡紀北町
大田賀山林(速水林業)
自然環境リテラシー学最終回の舞台は、山。
林業について学びました。
海回のいつものメンバーはほとんどおらず、最終回にして初めましての人が多く新鮮な気持ちでした。
1日目
速水林業さん所有の大田賀山林の散策からスタート!
はじめに木材加工の現場を見学させていただきました。
全体を通して感じたことは、速水林業さんはすごく木を大切にしていて、丁寧にお仕事をされている、ということです。
長さを揃えて切られた木は、お客さんごとでまとめて置いてありました。
それをどうやってトラックに乗せるのかなー?と疑問に思っていると、後ろからすごい勢いでフォークリフトが…!
一気に木材を持ち上げて、豪快にトラックへ積んでいました。いや、ほぼ投げ入れてました(笑)。
他にも、木を伐採する現場を見たり、皮を剥いだ木を触ったりさせていただきました。
初めて見る林業の現場は迫力がすごかったです。
次に、挿し木を見学させていただきました。
挿し木は簡単に言うとクローンのことです。メリットとしては、品質を一定にして木を育てることができる、ということです。
しかし、もし親の木が病気になってしまったら、そのクローンも全て病気になってしまうので、そのダメージは大きいそうです。
言われてから気づきましたが、確かに周りの木を見ると、背の高さがほぼ同じで美しいと思いました。
その後、山の散策に行きました。
歩き始めてすぐに感じたことは、明るい!きれい!ということです。
木を大切にして、しっかり手入れをしているんだなと感じ取りました。
木を伐採するときに周りの木に傷がつかないように気を配るなど、ものすごく配慮して丁寧な作業をしていることを知りました。
また、知識のある方と山を歩くことはとても楽しかったです。
鹿が植物を食べた跡、猪が水遊びをした跡、木の雷に打たれた跡、熊が木を引っ掻いた跡、などなど1人で歩いていたら気づきもしないようなことをたくさん教えていただきました。
個人的にへぇーとなったのは、木の太さについてです。
斜面の下の方の木が少し太い理由は、養分が流れて下に溜まるから、だそうです。
林業って奥深っ!って思いました。
夕飯はシチューです!
小麦粉から作ったのは初めてでした。なかなか美味しくできて満足です。
寝る前に映画「WOOD JOB! 〜神去なあなあ日常〜」の鑑賞会をしました!
日中に見聞きしたことと相まって、林業へのイメージはかなり変わりました。
途中途中で川端さんによる解説も聞けて面白かったです。
2日目
午前中に川端康樹さんからの講演を聞きました。
林業などの第一次産業に携わる人の人口は減少しており、それに伴って日本の林業の在り方が変化していく、というお話が印象的でした。
1日目に川端俊介さんは、余った木材でも少し加工してネットで売ると結構な金額がつく、とお話ししていました。
このような、林業との新しい関わり方を作っていくことで、人口が減っても木材需要が減らずに済むのではないかと思いました。
様々な世代から見た林業の話を聞けて勉強になったと同時に、これまでとこれからを繋げるために私たちがしなければならないことを考える必要があると感じました。
昼食はカルボナーラ。時間がなかったので大急ぎで作ったのですが、すごく美味しくできました。
雨のため、昼食後に今回のリテラシーは終了となりました。
まとめ
今までの4回のリテラシーは海での活動で、木との関わりは薄かったのですが、今回で林業へのイメージは大幅に変わりました。
林業の奥深さに気づくことはできましたが、まだまだ知らないことはたくさんあり、私たちの世代の役割を知って全うしていかなければならない、と思いました。
自然環境リテラシー学は今回で最後となります。皆さん最後までありがとうございました!
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