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for company

悲しくもないのに寂しい

満たされているのに虚ろ

平和なのに不安

そんな時はお相手が必要になる。リッキー・リー・ジョーンズの「カンパニー」を聴きながらサンクリストバルのエル・プリンシペを吸う。小さなこの葉巻と太陽が上がりきらないまどろみの中、こんがりと焼けたトーストと花の香りが鼻腔をやさしく刺激し、波のない海辺のテラスに横になって静寂を楽しむ自分を想像する。

リッキーの歌声がやさしく頬を撫でる。歌も終りに近い。クリーミーな香りの中にスパイスが感じられるようになってきた。もう葉巻も終りに近い。

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寂しい時、人は何らかのお相手が必要だ。話しかけてくれなくてもいい。触れてくれなくてもよい。ただ、そこに居る気配が心を和ませてくれる。生きていくとはつらく、そして厳しい。そのごつごつとした質感に包まれながら人は生きていく。でもお相手がいればそれさえも心地よい。

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打ち捨てられた灰さえ愛おしい。今のそんな気分に浸るのも悪くない。

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