【ブリッジ】BBO 高い台の競り合い

日本リーグに向けてブリッジの本を読んでいてうまぶりしたくなっているKKTです。


BBOの練習から、高い台での競り合いのボードを一つ振り返っていきます。

この日は先輩の誘いでBBOの練習会に参加しました。パートナーはたまにFunbridgeで対戦するHさん。


私はSouth。

15番ボード、We vul 1番手

987
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KQJ8654
KJ2

一番手のオープンは3Dと1Dの選択ですがパートナーはPREよりもライトオープンからのリビットを選びがちなので、パートナーのスタイルに合わせるという意味で1Dを選びました。

1D-(4H)-5D-(5H);
?

自分の1Dオープンは3枚保証です(4432以外は4枚保証)。

アクションはどうしますか?










フルハンドと実際の展開は以下です。

画像1

自分はパスして、パートナーのXにもパスを選択しました。5Hxは1ダウンでしたが、こちらの6Dはメイクする配置でした。テーブルで考えたのは、6DをメイクするにはSA,SK,SQ,DA,CAのうちから4枚必要なので、ちょっと足りなさそうだと思ったのでパスしたという感じです。


このボードの反省としては、こちらはディフェンシブトリックがほとんど無い手で、また相手の5Hは自発的にビッドしたものなのでいいコントラクトの可能性が高いので5Hを売り渡すのは良くなかったと思いました。

まず自分の手に関してディフェンシブトリックがほとんどありません。スペードは敵にとってブレークが良さそうで、ダイヤは取れなさそう、クラブはKが取れるかもしれないという感じです。ディフェンスする場合には基本的にはパートナーの手に期待することになります。

一方でプレーする側に回ればハートのボイドとダイヤのアナーが生きてきます。スペードのルーザーが気になりますが、5Dをビッドしたパートナーには黒いスーツの点数が期待できる(敵にはハートの点数が多いはず)ので、スペードもなんとかなるかもしれません。6Dはxされてもそんなにたくさんは落ちないように見えます。


また自発的にビッドしたというのは今回のようにEastがビッドしなくても良いような場面でビッドしていることを指しますが、実際のEastが持っているように5Hが良さそうなコントラクトだからビッドしている場合が多いと思います。雰囲気としてはサクリファイス半分、作る気半分というような感じになると思います。結構ポジティブなビッドです。

逆に自発的でないというのはどういう場面かというと、
1D-(4H)-5D-(P);P-(X)-P-(5H)
1D-(4H)-5D-(P);P-(5H)
こんな感じです。

前者は5Dxを受けることができないから、5Hに直したと捉えることができます。後者も5Dはプレーしてほしくないから、5Hでサクリファイスしにきたと考えることができます。

どちらも実際の展開よりはEastの手は弱いと予想できます。こういう展開ならXでプラスを狙いに行くのも理にかなっていると思います。


ということで、実際の展開での敵の5Hは良いコントラクトの可能性が高いです。こちらの6Dはできないことも多そうですが、5Hで売るよりは良さそうなので5Hにすぐ6Dをビッドするのが良かったです。

高い台の競り合い、特にフィット枚数がお互い多そうな時には、多少のマイナスを覚悟してコントラクトを買ったほうが有利なことが多い。また、競り合いではボイドの価値が高くなる。

という基本的な高い台の競り合いの原則を改めて感じた、そういうハンドでした。次は6Dビッドします。


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