【ポーカー】3betポット、OOPのオーバーペア【10NLz】
AA、KKはプリフロップでオールインまで行きたい。
10zのセッションから3bpのKKをレビューしていきます。
PokerStars - $0.10 NL FAST (6 max) - Holdem - 6 players
BTN: $3.34 (33.4 bb)
SB: $10.00 (100 bb)
Hero (BB): $10.00 (100 bb)
UTG: $10.00 (100 bb)
MP: $23.55 (235.5 bb)
CO: $29.08 (290.8 bb)
SB posts $0.05, Hero posts BB $0.10
Pre Flop: (pot: $0.15) Hero has Kd Kc
UTG raises to $0.25, 4 folds, Hero raises to $1.00, UTG calls $0.75
Flop: ($2.05, 2 players) Jh Qs Jc
Hero bets $0.69, UTG calls $0.69
Turn: ($3.43, 2 players) 3c
Hero checks, UTG checks
River: ($3.43, 2 players) As
Hero checks, UTG bets $2.45, Hero folds
Results: $3.43 pot ($0.15 rake)
Final Board: Jh Qs Jc 3c As
UTG wins $3.28
まずはプレーを順番に振り返っていきます。
フロップ時点でQQやAJsみたいなところに負けていて、かつOOPなのでCBが打ちにくい。でもCB打たないとこちらのレンジがキャップされるし、KKはAQsとかTT,99,88みたいなところからバリューを取れるので薄いCBを打ちました。
ターンはほぼラグが落ちてチェック。チェックチェックで回ればポットコントロールができて、ベットを打たれたらチェックレイズオールインを返してドローにプレッシャーをかけたり、AQsからコールをもらえるかもしれない。相手がエアーでブラフをしたり、TT~88でブロックベットをした場合は降ろしてポットを取れるかもしれない。JのトリップスとQQに全弾取られるのは仕方ない。
チェックチェックで回ってリバーはAが落ちてほぼ諦めました。AKとかAQに捲られて、勝っているレンジはTT~88くらい。打たれたのでフォールド。
大きく失敗したとは思ってないですが、ターンのプレーラインが気になっています。
①バリューターゲットに向けてダブルバレル打つ
②チェックバックからポットコントロールまたはチェックレイズオールインでエクイティ実現を狙う
①はAJとかQQにペイオフするのは諦めて、AQとかKQからしっかりバリューを取り切るのを狙えます。AKはターンで降ろしてエクイティを奪えそうです。
②は実際のプレーラインと同様です。ターンのチェックレイズオールインは頑張りすぎかも。チェックコールでリバーに進むのが安定しているのかもしれないとも考えてます。
②を選ぶとターンで打たれたときのアクションが難しいので、①の方がシンプルで良かったかもしれないです。
GTOwizardで確認してみました。
フロップ
BB
![](https://assets.st-note.com/img/1682591324136-92Pm7oPNxo.png?width=1200)
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・かなりチェックレンジが広い。wizardは55%チェック。ポラライズな3betブラフしたレンジで滑ったハンド(Axs、Kxs、スーテッドコネクター)は諦めのチェック。
・ベットレンジはトリップス以上の強いハンド、オーバーペア、AQとかKQなどのトップヒット。ただ、打ちすぎるとチェックレンジが弱くなってしまう。強いハンドの一部を頻度でチェックして、チェックレンジを守るようにしている。
KKはチェックもベットもどちらもOK。AA、KK、AKにとって嬉しいボードでも無いので、オリジナルのアドバンテージはそんなに大きくないと判断してオーバーペアも含めて広いレンジでチェックする戦略も良さそうです。
実戦では薄くベットしたので、ベットした場合の戦略を確認します。
UTG(BB33%ベットに対して)
![](https://assets.st-note.com/img/1682592010309-c7vsn4eXzo.png?width=1200)
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・wizardはコール70%で抵抗。3betポットでSPRが小さいから強いハンドをコールで回してもリバーのオールインまで十分持ち込めるし、ポジションを活かして相手のアクションを見て立ち回りやすい。
・コールレンジはQヒット以上の強いハンド、AKやATsなどのドロー、ポケットペアの一部。99~77あたりのマージナルなポケットペアはダイヤ持ちのコンボを降りれば良い。ダイヤ無しが良いのは、セットを引いたときにフラッシュが完成しにくいから。
・フォールドするレンジはAxsやスーコネなどのエアーレンジ。
実戦の相手はGTOよりも高い頻度で降りている感覚があります。特に3betフォールド率が低い相手は、3betのコールレンジに弱いポケットペアやスーコネ、Axsが多い印象があって、これらのハンドが抵抗できなくて降りるからです。3betフォールド率が低い相手はフロップのフォールド率が高くなるから、フロップでのレンジベットが効果的だと考えてます。
ターン(フロップはBB33%CB→UTGコール)
BB
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・ダブルバレル65%程度。ほぼラグなのでブラフを選ぶのが難しい。ストドロ+オーバーカード、バックドアの伸びたフラドロなど。バリューレンジはKQのトップペアが下限。
ポット40bbに対してバックスタックが80bbでSPRが2しかない。ターンラグも後押しして、オーバーペアはもはや降りる余地が残されていないです。打たれても降りれないならバリューターゲットのQは逃さないという感じで打った方が良さそうです。Qヒットにチェックでリバーに回されてバリュー取りきれないのが嫌なので。ターンでのチェックレイズオールインはプローブベットが多い相手だという読みが無い限りはイマイチそうです。
BBでチェックを選んだ場合の戦略も見てみます。
UTG(BBチェックに対して)
![](https://assets.st-note.com/img/1682594402783-lSQtsvy6CP.png?width=1200)
・BBチェックに対してUTGは50%頻度でプローブベット。トリップス以上の強いレンジと、Qヒットの強いところ、ストドロのブラフなど。AKoはクラブ持ちコンボの方が打ちやすい。リバーで3枚目のクラブが落ちたときにブラフできるので。
・Qヒットの弱いところやポケットペアなど、ショーダウンバリューを活かしたいレンジはチェックバック。ストドロの一部とQQをチェックレンジに残すことでチェックレンジのバランスを取っている。
ここはあまりGTOと実戦での乖離が少なそうな印象です。ポケットペアはチェック、Qヒットはキッカーの強さでチェックしたりベットしたり、AKもベットしたりチェックしたり。GTOとだいたい同じようなアクションになりそうです。
BB(BBチェック→UTG33%プローブベットに対して)
![](https://assets.st-note.com/img/1691736157729-4LnC2LvGk5.png?width=1200)
AAやKKはチェックレイズOKでした。AKやクラブ2枚などのドローに対してプレッシャーをかけてエクイティを奪いに行くのと、Qヒットからバリューを取ろうとする狙い。ブラフレンジには相手がコールしてくるAQ、AJ、KJをブロックするAKとか、あとはA5ccとかA4ccが良さそうです。
リバー
ターンチェックチェックで回ってリバーA
BB
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・KKはマージナル過ぎるのでチェック。
UTG(BBチェックに対して)
![](https://assets.st-note.com/img/1682595298554-4wQF3ohEtj.png?width=1200)
・ベットレンジの本命はAQ。実戦ではAKもこのプレーラインに多く残ってそうなのでベットレンジの本命。
・ブラフレンジは弱いポケットペアなど。Aが落ちるとAヒットにショーダウンバリューが生まれて弱いレンジが少なくなる。ブラフレンジが足りないので、弱いポケットペアをリバーでブラフに変える。KKやTTなどのマージナルになったポケットを降ろしに行く。
リバーでAが落ちてターンの弱かったレンジが強くなると、リバーのブラフコンボが少なくなって、ブラフコンボを増やすために弱いポケットペアをブラフに変える。GTOは弱いポケットペアをリバーでブラフに変えることがよくありますが、こういうメカニズムだったのかと勉強になりました。実戦で試してみたいです。
BB(BBチェック→UTGベット)
![](https://assets.st-note.com/img/1682595224863-lbb42OHCln.png?width=1200)
・KKはフォールド。
バリュー過多のシチュエーションなのでブラフキャッチはしない方が無難そうです。GTOのようにスモールポケットをブラフに変えるプレーヤーは多くないですし、GTOよりもAKをパッシブにプレーする傾向だからリバーに残ったAKもGTOより多い。普通にAQとかAK出てきそうです。
wizardも含めて考えると、ターンでダブルバレル打つ方が良かったです。SPRが小さすぎて降りられないのでQQとJトリップスへのペイオフはチェックしても避けられないです。それならAQやTT-88あたりからバリューを取りに行きつつAKを落としに行く。ターンダブルバレル→リバーAのときにAKに負けるケースを減らせそうなのも良いです。次は骨も残さない覚悟で打ち込んでいきます。
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