議事録を読む

今日から6日間の日勤の仕事が始まってしまった。メールのチェックから始まり、荷下ろし先を決め、一日の段取りをする。他の係とのミーティングを終え朝礼だ。目新しい話はない、個人的に上司と仕事の話をし現場に出ようとしたとき片隅にある議事録が目に映る。いや、メールチェックの時点であることは認識していたが見ないふりをした。読むのが面倒なのだ、売上や進捗率などの数字を見てもなんのことがわからない。数字の前にある三角は何のためにあるんだ?しかも、黒と白がある。どんな意味があるんだろうか、まぁそんなことはどうでもいい。内容を読むふりをしながら出席者の一覧を見る、私を追い越し課長になった奴らの名前が連なる。不祥事でも起こせばいいのにとは少ししか思わない、競争するつもりはもう無い。こんな私でも係長までこれたのだ、もはや上がり目はないので高望みなどしてはいけない。
私はこの議事録を係の掲示板に載せる、情報を共有するいい係長なのだ、何人かがすぐにやってきてネームプレートを裏返す。読んだことにしたのだ、私の前ぐらい読んだふりでいいからして欲しいものだ。次々に裏返されるネームプレート、興味のない掲示物の閲覧はすぐに終わる、ある意味優秀だ。が、本当に必要な提出書類なんかは期限が過ぎても提出られることはない、まるで現場猫の世界だ。
構内作業をした業者のヒヤリハットリストに目を通す、3週間で9件だ、多いような気がする。操作禁止のテープが貼ってあるブレーカーを勝手に上げ運転をする奴がいた、幸い作業員はいなかったが養生シートがコンベアに巻き込まれる事案があった。
操作禁止のテープという強力な封印を私の部下がいてつく波動で無効化し、ベギラマを放ったのだ。あのときは必死に謝罪したのを思い出す。
どの現場にも、いてつく波動を使う奴、メラミを唱える奴、リヴァイアサンを呼ぶ奴など
いろんな現場猫がいるものだ。そんな奴等にはザラキを唱えるしかないのだ。

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