「後継者」

おはようございます。
公響サービス、代表のシンジです。今日で1,035日目です。

 人の一生は短い、何かを残していくのなら、必ず「後継者」が必要になる。ところが、この「後継者」を育てるという仕事程、重要かつ難しい仕事は他にないのだ。今回は特に会社について書かせて頂く。

 会社を経営していると、40代はまだ若いと思い、50代はちょうど良いと思う。60代はまだまだと思い、70代になっても「まだ任せられない」と思う。気づけば80歳になり、周りが呆れるようになって初めて慌てても、「後継者」は育っていない。それが実情だ。
 役員に定年退職はない。特にオーナー企業の場合は、死ぬまで現役でも構わないわけだ。ところが、死んだ後の準備をしているか否かは、極めて重要だ。オーナー社長は、「後継者」をつくることが、最も重要な仕事と言っても過言ではない。ところが、日々の仕事に忙殺され、後回しにしてしまう人が多い。なぜなら、それを仕組化していないからだ。

 後継者が自分の子供など、血縁者が既に決まっている場合は、余計に安心してしまい、育てることをしない。そして、いざとなると都度口を出す。そして、指示が割れると従業員はどちらに従うべきかが分からなくなり、現場は混乱する。これは引き継がせる側の問題だ。
 引き継ぐ側の勉強不足なども、よく指摘をされるが、温室で育ってきては、世間の冷たさには勝てないだろう。当然引き継ぐ覚悟も大事だ。

 どちらにしろ、引き継ぐ側も、引き継がれる側も、不足しているのは、当事者意識だと思う。おそらく、本人たちは気にしてはいるのだろうけれど、気づいていない部分が極めて多いのだ。
 例えば、現社長からすると、日々自分がどのような判断をしているのかを、感覚ではなく 経営者として、やるべき仕事は何なのか?明文化してまとめること。どういう判断基準を持つべきであり、どうやって数字に落とし込むかも、後継者に伝えなければ、経営感覚は伝承して行かない。
 後継者は、会社のすべてのことを知らなければ、経営など出来ない。従業員が行ってくれていること、社長が行ってくれていること、すべてを吸収する意欲がなければ、それこそ自分で創業するほどの意欲がなければ、引き継いだとしても、会社を倒産させてしまう。
 そして、財務知識を身に付け、自ら営業をして仕事を取り、従業員の仕事をチェックして、朝は誰よりも早く出勤し、夜も誰よりも遅くまで働けるようでなければ、とうてい務まるものではないのだ。楽をして、高い報酬をもらうだけだと思っているのなら、辞めた方がいい。誰がそんな人のために働きますか?だれもついて来なくなってから気づいても、遅いわけですよ。
 これからの事業承継は、「後継者」が自分で会社を作って、一人で営業をして、一人で経理をして、一人で会社のすべて回せるようになってから、親の会社を買収するのが正しい。誰もが認める事業承継になるのだ。その覚悟がない者は、「後継者」として役不足だと思う。

 いつも読んでいただき、ありがとうございます。本日も皆さんにとって良い一日でありますよう、祈っております。

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シンジ

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