「社長の仕事」

おはようございます。
公響サービス、代表のシンジです。第1,143回です。

 「社長の仕事」とは何でしょうか?イメージ的には、誰よりもバリバリ働いていて、仕事の出来る人?いつも忙しく動き回っていて、仕事をいっぱいとってくる人?いつも資金繰りに奔走していて、お金の決済だけをする人?もしくは、いつも会社にいなく、どこで遊んでいるのか?まったく分からない。いてもいなくても変わらない人?色々なイメージがあると思うし、色々な社長があるだろう。
 小さな会社は、社長が一番働いて利益を出しているところも多い。社長が一番仕事を取ってくるスーパー営業マンであることもあるだろう。しかし、社長にしか出来ない仕事がある。それをしないから、会社はおかしくなるのだ。では、社長が行うべき本当の仕事とは何であろうか?

 「社長の仕事」とは、未来のための仕事だ。抽象的には、社の方針を決める。人・物・金・情報というリソースをどう配分するか?人を動かすの3つが社長の仕事だ。
 具体的には①後継者を育てること②経営者保証を外すこと③組織をつくること④仕組みを作ること(黙っていても儲かる仕組み、その永続方法)⑤社員を守ることだ。そして、一番重要なのがすべての責任を負うことだ。そのため、決断も一人で行うのだ。
 要するに、資金繰りのために銀行と交渉したり、お客さん周りをして仕事を取って来ることも、他に代わってくれる人はいるのだ。だが、上記①~⑤は他に代わりがいないのだ。
 社としての方針を決めて、誰を後継者にするか?自分の公私混同を捨てなければ経営者保証は外れない。組織をつくるということは、自社の適正な人数を見極める。将来像をはっきりさせるビジョンを示さなければできない。社員達に如何働いてもらうべきか?を決めなければ、仕組み化することは出来ない。それらが総合しなければ社員を守ることも、社員の家族を守ることも出来ない。
 そして、会社におけるすべてのことに責任を負うということが、最も難しい。それが社長にしかできない仕事なのである。

 中小企業の社長は大きな勘違いをしている人が多い。それは、自分が何もかも一番であろうとすることだ。社員と張り合うなどバカげている。
 確かに、創業時は自分に敵う人は誰もいないだろう。しかし、自分より能力の高い者が入ってこれば、任せれば良い。自分よりもかわいがられる営業マンが出来れば、任せれば良い。自分よりも技術力のある者が入ってこれば、任せれば良い。自分よりも会計力のある者が入ってこれば、任せれば良い。自分よりもマネージメント力がある者が入ってこれば、任せれば良い。
 むしろ、自分と同程度に近づいてきた時点で、身を引くことだ。そうすれば、部下が育つのだ。人手が足りないから、忙しいからといつまでも手を出しているから、「社長の仕事」が出来ずに終わるのだ。
 中小企業の「社長の仕事」は、自分より能力の高い仲間をどれだけ持てるか?なのである。その人達が能力を活かしきれるようにしてあげるのが、真の「社長の仕事」なのである。それが出来たとき、その会社に関わる人がみな輝くのだ。その時を夢見て経営を続けるしかないのだ。

 いつも読んでいただき、ありがとうございます。本日も皆さんにとって良い一日でありますよう、祈っております。

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シンジ

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