「未来を見る力」
おはようございます。
公響サービス、代表のシンジです。
現在の仕事や、過去の仕事のフォロー(出来るだけない方が良い)は従業員が行うものだ。だが、未来の仕事に関しては、経営者にしかできない。
日本の自動車メーカーのEV化への対応が遅れている。ハイブリッドやプラグインハイブリッドは、世界ではもはや過渡期を経て過去のものとなりつつある。いつまでエンジンに依存するのか?日本の自動車メーカーの未来が問われている。業界にいない人は知らないだろう。また、日本の報道はなぜかトヨタびいきが強く、「日本一の企業であるトヨタの決定が正しいに決まっている」という雰囲気に流されていると思う。だが、世界はそんなに甘くない。20年前に日本企業の時価総額でトップだったNTTは、世界ランキング100位以内から姿を消しているように、世界の動きは速い。経営者には未来を見る力が求められることになる。
フォルクスワーゲンのように、ディーゼル不正で大きく被弾した企業は、危機感を持って未来を見ている。そのためEVへの対応が早い。欧米企業のEVシフトへのスピード感は、日本のそれとは段違いだ。このままでは、日本車は販売規制を受けて突然売れなくなる日が来てもおかしくない。
おそらく、そうなったときには、日本のマスコミは「日本車つぶしだ」「トヨタつぶしだ」不公平だ、理不尽だと文句を言って、ルールを変えたことへ不満を表明するだろう。しかし、世界のルールは変わることはない。ルールを変える力がない者が、ルールに文句を言っても、何にもならないのは歴史が証明している。
現在のままでは、10年後に日本自動車産業は危機的状況に陥るだろう。情勢を見極めて、未来を見る力は、白髪頭のジジイには無理なことだ。既得権益を引きずって、変われないジジイには、未来は見えない。もうエンジンでレースなんてしている時代ではないのだ。経営トップにその覚悟と未来を見る力がない企業は、トヨタのような巨大企業であろうと、いや!むしろ巨大企業の方が、ボタンを掛け違えると、その反動は大きいだろう。下請け企業を含め数千万人に影響が出ると思う。その背負っているものは大変に大きい。その責任の重さに対する役員報酬のはず。未来が見えないトップならば、その1億円を手にする価値はない。
お恥ずかしながら、エネルギー問題は、2011年に原発事故になるまで気にしていなかった。そして、原発とは所詮タービンを回す水を熱するのに、制御できない原子の力を利用していたってことを知ってショックだった。原子と原子をぶつけて爆発するエネルギーを抽出する等、何かすごいことをしているんだろうな?と勝手に想像していたが、何のことはない。火力発電の燃やす部分を原油やガス、石炭に変わる燃やすものとして、原子を使っていただけだった。
私が学生の頃は、電気はプラス極からマイナス極に流れると教わった。ところが、実際には電子はマイナス極からプラス極に流れていることが分かった。人はまだ、電気のことを良く知らず、電気を上手く操ることが出来ないでいる。発電するのも、コイルを巻いて、磁石の周りを回せばなぜか?発電することが出来る。という方法しか未だにない。自転車こいで発電しているのを、人力じゃなくしている程度のことで、技術と言えるものじゃなかった。
1の電気から、1.1の発電が出来る発電機を開発すれば、エネルギー問題は解決する。海水から簡単に水素を取り出せるようになれば、エネルギー問題は解決する。成層圏の上で、つまり宇宙で太陽光発電をすれば、天候に左右されずに効率よく発電が出来る。それを地上へ送電する海底ケーブルのような、宇宙ステーションケーブルを有線でつなげば、エネルギー問題は解決する。飛行機に引っ掛けないようにね!もしくは日本は島国だ。洋上風力発電を日本列島全周に張り巡らせればいい。日本近海は海溝が多く遠浅が少ないので、設置できない?だから、浮遊型洋上風力発電にするんですよ。北欧(デンマークが世界一)の洋上風力発電機と同じ規格にするから負けるんですよ!日本独自の規格を作ってしまえよ!全部ゲーブルでつないで、日本の防衛ラインにもなる。日本に海から入国するには、洋上風力発電ラインを超えなきゃならない。でも、全周監視の目がある。これは大きな抑止力になるでしょ!しかも、どこの県でも同じように電力供給が出来れば、東日本大震災のようなことにはならない。国家プロジェクトとは、このように練るものだ!税金の使い方が、下手くそすぎる。上層部は、些細な問題に右往左往せず、大枠をやるかやらぬか決めれば良いんですよ。そして、国民に夢を持たせるんですよ!会社運営と変わらないでしょ!何なら私が首相やってあげましょうか?
エネルギー問題が解決すると、世界の紛争の半分以上が解決するのではなかろうか?地球温暖化の歯止めに目途が立つのではなかろうか?技術とはそのような問題を解決するためにある。旧来の発電機を回すために、制御できない原子を使うとは、技術者目線で見るととてもナンセンスな発想だ。2011年家内とニュースを見ていて、二人で驚いたクソ技術の真実だった。
閑話休題。エネルギー問題も共通するが、日本の自動車メーカー7社の動向を見ていると、とても「未来を見る力」や「未来を想像する力」に欠けているとしか思えない。何より、ワクワクしない!
ある記事に、N社の幹部が「アップル・カー」などと言っているが、自動車はそんなに簡単に作れない。出来るものならやってみろ!的な挑戦的な記事があった。実際、ボディー技術や塗装技術などを一から立ち上げていたら、10年経っても車は出来ないだろう。英ダイソンも撤退している。韓国サムスンも売却した。しかし、外注したら全くできない話じゃなくなるわけだ。ハンドルの無い車が出来てもおかしくないわけだ。止まる。曲がる。という制御技術も、ノウハウのある会社から買えば良いのだ。個人的にはアップル・カーなど興味はないのだが、世界的に見れば、興味のある人の方が多いはずだ。自動車が、ソフトウェア―化された未来を見る力がない経営トップなど、トップの器にないってことだ。
残念ながら、私には悲観的な未来が見える。ハイブリッドや燃料電池車は消えてなくなる運命だ。水素の利用は、航空機や巨大ファクトリーなど、制御ができる部分で使われるべきで、個人が扱って良いレベルのエネルギーじゃない。公道を水爆乗せて走らせているようなものだ。事故が起きてからでは遅すぎる。他に選択肢はないのだ。1秒でも早くエンジンを捨て、日本にギガファクトリーを作り、日本の電気企業に頭を下げて、業務提携をしていく以外に、自動車に生きる道はない。もしくは、単なるボディー屋さんになるしかなくなる。もしも、そうなったのなら。私はボディー屋専門になるだけなのだけれどね。地球上で最も安く手に入り、最も加工しやすく、それなりの強度を保てる物質は「鉄」以外にない。大量生産がある限り、金型は不滅だ。私の見る未来で、動力や制御、エネルギーは変わっても、「鉄」の利用は完全にはなくならない。(外板部品はなくなっていくけれど)この先200年は変わらないとみている。経営者は、常に未来を見すえ、そして方針を修正していかなければならない。そのスピード感がない経営者や政治家が、トップにいることが罪だ。
自分の力で未来が見えなければ、誰かに教えを請えばいい。素直に頭を下げられないトップは、意地を張っている小学生と、何ら変わらない。下手に不要なプライドがあると、頭を下げられなくなる。白髪頭のジジイの悪い部分だ。日本の経営の悪い部分だ。ワクワクする未来を見よう!
いつも読んでいただき、ありがとうございます。本日も皆さんにとって良い一日でありますよう、祈っております。
シンジ
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