「社長の心得」
おはようございます。
公響サービス、代表のシンジです。
社長の仕事は前回示した通り、「決める」ことだ。何を決めるかは、「方針を示す」「人・物・金・情報のリソースの振り分けを決める」「人を動かす」の3つでした。それでは、社長はどのように、その3つを決めていくべきなのか?「社長の心得」をしまします。
社長は、方針やリソース、ビジョンなどを素早く決めなければなりません。間違えるかどうかなど、その時は考えてはいけません。スピードこそ最も重要なことです。なぜか?
それは、間違えたらやり直すだけの時間が作れるからなんです。まずは決める。そして、実行する。そして、間違えたら、やり直せばいいんです。だから、決めたら後ろは振り向かない。自分の決定が正しいかどうかは、前を向いて現実を受け止める。
そして、失敗をしたら、お金も失うし、人の信用も失うでしょう。とても怖い。でも、最も失っちゃいけないのが、「時間」なんです。お金を稼ぐのも、信用を得るのも、とても時間がかかることです。そして実行するにも、とても時間がかかることです。それなのに、1日は24時間しかないんです。1日は1,440分しかないんです。1日は86,400秒しかないんです。社長が躊躇しているだけで、ストップウォッチの数字はめまぐるしいスピードでカウントを続けているんです。それを止める術は、人類にはないのです。だから、スピードこそ命なのです。
次に、自分が決断したことに「責任」をとらなければなりません。責任を取るって、とても怖がる人が多いですが、資本主義の世において責任を取るとは、金銭的に損をするってことです。切腹するわけじゃない。だから、社長は会社におけるすべてのことに責任があるんです。従業員が仕事をさぼるのも、利益が出ないのも、上の階から水漏れするのだって、すべて社長の責任なんです!
時代のせい、他人のせい、政府のせい、客先のせい、従業員のせいにしているような社長は、社長の器じゃないんです。だって、決定したのは社長じゃないですか!それを人のせいにしているから、失敗しているんです。従業員はアイデアを出しただけです。それを決定したのは、社長だけです。アイデアを出した従業員のせいにするから、アイデアが出なくなるんですよ。だから、集まる情報も少なくなって、意思決定した結果も、全然よくならないんですよね。責任を取ることこそ、肝なのです。
人を動かすのに、人が動きたくなるようなビジョンや目標がなければ、人は動きません。それが、誰のためになるのか?それが重要です。
これだけ利益を出すと、給与がこのくらい上がります。というのが見えると、短期的に人の心は動くでしょう。しかし、お金で釣った魚は、いつまでも新鮮ではありません。お金で動かされた努力はいつまで続くでしょうか?残念ながら、2か月と持ちません。これは現実を目の当たりにしている事実です。ではどうしたらよいのか?
社長の意志決定は、損得勘定で決めてはならないのです。自分の利益よりもまず、相手の利益を考えることです。「損して得取れ」や「利他の精神」と呼ばれるものです。そこから、賛同を得られるビジョンが生まれてくるのです。
そのビジョンが達成されると、従業員のためにも、お客様のためにも、世の中のためにもなるようなビジョンが大事なのです。そして、なるべく多くの人を巻き込むのです。巻き込まれる人数が多いほど、得られる成果も大きくなるのです。
そのビジョンが大きければ、大きいほど、人類全体を巻き込むような地球の問題であれば、巻き込まれる人数も増えていくのです。社長がそこで恐ろしくなって足がすくめば、それがその社長の器の限界なのです。
ビジョンという旗を掲げて、周りを巻き込んで、協力してそれを実行する。それをリーダーシップというのです。声がでかい人や、仕事が出来る人、カリスマ性がある人をリーダーシップがあるとは言いません。誰もが賛同するようなビジョンという旗を掲げて、周りを巻き込んで、実行する。それをリーダーシップと言います。
社長はリーダーシップを発揮しなければならないのです。人をぐいぐいと引っ張っていくのではなく、静かに人に伝えても良いのです。そこに素晴らしいビジョンという旗があり、多くの賛同者を得て、実行すべき道を作ってくれさえしたら。だから、社長がリーダーシップを発揮するのは、絶対条件なのです。
「社長の心得」は、意思決定のスピードこそ命です。そして、その決定に責任を取ることこそ、肝です。そして、ビジョンという旗を掲げて、人を動かすリーダーシップを発揮することなのです。一緒にその仕事をしたい!そう思わせることなのです。
いつも読んでいただき、ありがとうございます。本日も皆さんにとって良い一日でありますよう、祈っております。
シンジ
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